小林正観さんという方をご存知ですか?何冊も本を執筆されている方で、人生において発生する出来事について、とても面白い考察をされています。
代表的なのは「ありがとうを2万5千回言うと…」身の上に不思議な現象が起こるといったようなことです。科学的に根拠がない話をきくと、とてもワクワクしてしまうタチなので、この方のおっしゃることを割と素直に実行して来た私なのですが、今回メルカリでの取引の際に、購入者さんからの評価がなかなか付かずかなり悶々。
評価を待つ間に、その小林正観さんの発した言葉に衝撃を受け思わず評価の方向性を変えたことがありました。
人を責める人は人生から見放されるって本当か???
YouTubeのショート動画をランダムに表示していたら、小林正観さんの言葉をまとめた動画がありました。
人を責め続けてばかりいると、人生から見放されるという結構強烈なことに触れられているのです。
正観さんと言えば、人生において掃除(そ)と笑い(わ)と感謝(か)を持っていれば宇宙が味方してくれるようになっている法則とか、競わない(き)比べない(く)争わない(あ)というお考えも提唱されていて、私自身とても腑に落ちることばかりで、この考えを日常的にせっせと実践してきました。なので、この切り抜き動画を見たときに正直、困惑したのです。
-以下、動画引用-
人を責める人は、
人生から見放される怒りをぶつける
非を暴く
正論をたたきつける
それは、すべて責める心の仕業である正しさで殴る人間は、他人を傷つけ自分も傷つけている
謝らせることに執着する人
悪いところを指摘せずにいられない人
「ちゃんと」を押しつける人正観はそれを『毒の種』と呼んだ
責める人には感謝がない
責める人にはゆるしがない
責める人には愛が届かない
そして、いつか―――
まわりから人がいなくなる何も言い返さない人が一番強い と。
未熟な相手をそのままにしておけること
自分の感情を放たないことそれができる人間だけが、
責めない人間という、美しさにたどり着く。最後に残るのはやさしさだけである。
-引用ここまで-
頭に強い衝撃を受けました。「正しさで殴る人間は…」のあたりなんて、子育て中の日常においては毎日のように、子ども達や夫に対して放っている言葉が、それに当たります。
悪いところを指摘せずにいられませんし、「ちゃんとしなさい!」は今朝も長女に向かって言いました。正観さん的に言うところの「毒の種」を今日も力一杯まき散らしてきたことになります。
何も言い返さない人が一番強い
未熟な相手をそのままにしておけること、責めない人間という「美しさに」たどり着き、最後に残るのはやさしさであるとのことですが、何も言い返さない人が一番強いというところが引っかかるのです。
一番強くありたいと思わない場合はどうしたらいいのだろう…と。
強くありたいと思っていなければ、言い返すのはありなのだろうかと。というのも、今まさに未熟な相手と思われる人が存在していて、その人についての評価をどう下すべきか悩んでいるのです。
相手は我が子ではなく、私がメルカリで出品したPC部品をお買い上げいただいた購入者さんのことなのです。
未使用でしたが、数年ほど自宅保管されていたものだったということもあり、その点を踏まえて購入いただける方を希望しているというのが、わかるように商品説明のところに書きました。
1万円以上の高額出品でもあったため、なるべく慎重なやりとりが出来る方に購入いただきたいなと思っていましたが、「欲しけりゃ何でもいい」という人もいるワケですから、そのあたりは投資と一緒で賭けてみないとわかりません。
そして、この度めでたく購入頂いたのですが、取引が開始されると購入のごあいさつメッセージが送られてきて、その中で「発送手配完了後に追跡番号を教えて頂けると」とありましたので、最初の返信をした後にお約束した通りに発送完了のご連絡をする際に追跡番号をお伝えしました。
購入頂いた翌日の早朝、発送を済ませ上記の連絡をしたのですが、7月9日に発送し翌7月10日には購入者に配達されたことが確認されましたが、その日の夜になっても翌日になっても評価がされません。
7月11日の午後に私から「お品物は届いたようですが、ご確認いただけましたら、評価の方をお手数ですがよろしくお願いします」という取引メッセージ送りました。
取引メッセージを送ってもなお評価はされず、結局相手からの評価があったのは7月14日でした。
そして、話は正観さんの「毒の種」に戻ります。私はこの取引相手の評価をどうすべきか迷っていました。
「毒の種」をまかない方法を選ぶとすれば、この購入者さんの評価を「良かった」とするのが良いのでしょうか?それとも、ありのままの自分を通すのであれば「残念だった」として、他の方々が評価していたように「受取評価までの時間がかなり遅く大変不安なお取引でした」とコメントするのが良いのでしょうか?
基本的に購入者を選ぶ手立てはありません。購入希望の方の善し悪しは、「運」と言ってもいいかもしれません。ですから、「運」と言えば小林正観さんのおっしゃる事由を尊重するに越したことはないのですが。
最終的に私のとった行動とは…
自分の中の正義感を振りかざすのであれば、「この度のお取引ありがとうございました。他の方がおっしゃっているように、受取評価までの時間がかなり遅く大変不安なお取引でした」とコメントし、今後この方と取引をされる方々への間接的な注意喚起になるようなことをするでしょう。
受取評価のリミットは商品到着から1週間です。1週間が経過するとメルカリ事務局が強制的に評価を下し、取引完了となります。
早期に評価をしないと1週間は悶々とした気分を引きずることになります。メルカリ歴は長いし、やり取りの件数は150件を超えています。その中で、今回のような購入者さんは初めてでした。
結局、最終的に私がとった行動は「残念だった」という評価だけをつけてコメントは何も残しませんでした。
評価の選択肢は2つしかなく、購入者と出品者双方の評価が終わらなければ売上金が入ってきません。「良かった」ではないので、ただ「残念だった」としました。
「文句の一つでも言いたかった!!!!」という気持ちは今でもあります。
でも、受取りから1週間以内に評価するというルールに反していたわけじゃないですし、今までに取引いただいた方々は本当に気持ちよく取引できたわけですから、メルカリという場を今後も気持ちよく利用し続けるためにも、何も言葉を残さないことで毒の種を蒔かないことが出来たのは、よい経験になったかもしれません。
人を責めて人生から見放される前にしておきたいこと
自分の生まれ持った性格のせいでもありますが、特に子供や夫をはじめとする家族に対して正義感を振りかざし正論をたたきつけ、正しさで相手を屈服させようとしたり、きちんとすることを押しつける傾向が多々あったなと。
遅ればせながら40代最後の7月に、また1つ新しい価値観に出会えた気がします。
人を責めて人生から見放されるような寂しい老後の種まきを今のうちから防止できるのは大切な気づきでございました。