昨日、義理の叔父の訃報を受けました。私と仲の良い叔母のご主人でもあり、同い年の従姉妹の父親であった叔父さんは、寡黙な方だったので幼心に緊張感を持ちつつ、認知症が始まる数年前まで長いことお付き合いがありました。
最近、訃報が伝わってくる機会が増え、自身の年齢があがって行けば、自分より年上の方々もそれなりのお年を召されるのだと分かっていながらも、複雑な心境に陥らずにいられません。
義理の叔父への香典の包み方
今回、遠方に住んでいる親戚が亡くなり、従姉妹からも家族葬でささやかな葬儀にする予定なので、出席いただかなくても良いからねと連絡がありました。
若かりし頃は、こうした時は自分の親と相談して話を進めていましたが、その親も既に他界したり施設にいたりで、どのように振る舞うのが相応しいのか調べることにしました。
慶弔関係は土地柄もあるようですが、今回は私自身がアラフィフ目前で既婚であり、親しい間柄の親族宅に関することでしたので、後日あらためて弔問することを伝えましたが、落ち着くまではしばらく間をあけることになりそうなので、香典を包み自宅へ発送することにしました。
義理の叔父に対する香典の金額は?
私自身が50代になるので年齢的には1万円~3万円くらいを包むのが相場になっているようです。叔母であった場合は迷わず3万円を包みますが、義理の叔父との関係性と後日あらためて訪問することを踏まえて、今回は1万円を包むことにしました。
香典を出す際のマナーを再確認する
香典は慶事とは違いピン札を使いません。新しい紙幣に採用された渋沢栄一氏は本妻のほかにお妾さんが複数いたことから、慶事に相応しくないのではと物議を醸しておりましたが、今回においてはその心配も無用です。
次に香典の外袋の「のし」ですが、いくら仲の良い親族とはいえ、宗教はキリスト教ではないというのは分かっていますが、従姉妹の実家にある仏壇は格調高くて絢爛豪華なものでした。
毎月、お坊さんがいらっしゃるという話を聞いたこともあったので、「御霊前」でいいと思うのですが宗派までは分からず。となると「御香料」の方がいいのか…
葬儀の予定が決まったら、従姉妹から連絡を受けることになっているので、その時に確認してみようと思います。確認がとれなかったら御霊前として出すことにしましょう。
次に、薄墨の筆ペンで必要事項を記入しなければなりません。薄墨の筆ペンの存在はこうした時にしか出てきませんね。薄墨にするのも「悲しみの涙で墨が薄くなった」という気持ちを表すあたりが、何とも奥ゆかしい日本らしい文化の表れですよね。
ピン札(新札)を使わないのも、不幸を予期して事前に用意していたように思わせないための配慮ですから。若かりし頃は「イチイチ面倒くさいわね…」と思ったこともありましたが、故人やご遺族の意を汲むという心遣いは悲しみにくれる機会が増えてくると、大切な人を亡くした側にとっては素敵な心遣いの伝統だと思いました。
中袋の真ん中あたりに「金壱萬圓也」と書き、裏側には郵便番号・住所・氏名です。
香典を郵便局から発送する際にはコチラを使って出します
香典の準備が出来たら、郵便局で購入した箱入りお線香(商品名:翠麗すいれい)に香典を同封して発送します。
本来であれば、弔問してお線香をあげたかったのですが、その機会はもう少し先になりそうなので、気持ちだけでも伝えられたらというところです。
こちらの翠麗という箱入りお線香にはメッセージカードがついているので、香典袋に一筆箋を入れてもよいとは思いましたが、こちらのカードに以下のメッセージを書き添えます。
喪主名 様
心よりお悔やみ申し上げます
誠に勝手ながら、お香典返しは辞退させていただきます
名前
親しい身内の間柄ですが、大人になるとそれなりのお付き合いの作法も必要ですよね。あまり望ましいことではありませんが、今後もこうした場面が増えてくると思うと、今一度しっかり弔事マナーをあらためたくなる私なのでした。