社労士試験の受験資格で必要な実務経験証明書をわかりやすく説明!

いよいよ社労士試験の申込受付が開始されました。ここまで既に勉強されてきた方も、今から本気で頑張ろうと気合いを入れる方も申込しなければ始まりません。

社労士試験は受験資格があり、行政書士のように誰でも受験できるということではありません。私の最終学歴は高卒でしたので、本来であれば受験資格が無かったのですが、職業がパラリーガルなので受験資格一覧で言うところの「弁護士若しくは弁護士法人の業務の補助の事務に従事した期間が3年以上になる者」に該当したので、実務経験証明書を提出し、受験申込を済ませました。

ここでは、この実務経験証明書について触れてみたいと思います。

実務経験証明書には何を書いたらいいのか?

社労士試験のオフィシャルサイトには記入例が載っています。
社会保険に関係する業務についているかが、記載事項にはありました。

弁護士事務所の補助業務の中で、民間企業の総務的なお仕事に携わっている方であれば下記のような項目を記入できるかと思います。

・健康保険、厚生年金保険、雇用保険の被保険者資格取得届・喪失届の作成

・健康保険、厚生年金保険の被保険者報酬月額算定基礎届・月額変更届の作成

・労働保険の概算/確定保険料の申告・納付に関する事務

・賃金台帳の調整

・労働者名簿の作成

その他にも実際に携わっている労働関係や社会保険関係の業務を記載します。

これらの業務は社内的なことで携わっているだけであれば、

「これらの手続は事務所内部の職員に関するもの」という記載があった方がいいようです。

社労士事務所に就業されている場合は、社外(もしくは所外)で携わっている方もいると思うので、実務としてどのくらい携わっているかわかりやすい書き方がいいと思います。

法律事務所なのでもちろん社会保険関係以外のことの方がメインですが、
私の場合、社会保険関係以外のことは記入しませんでした。

 

実務経験証明書を作成した後で必ず利用した方がいいサービス

実務経験証明書を作成したら、必ず利用した方がいいことがあります。
社労士試験のオフィシャルサイトにも記載されていますが、

「受験資格・免除資格の事前確認」

社労士試験の申込をする前に、事前に記載内容を確認していただけます。
しかも、このサービスは無料です。

ただし、FAXを利用することになりますのでFAXの通信費は事前確認をされる方のご負担になります。

(最新の情報はオフィシャルサイトで必ずご確認しましょう)

このサービスを利用することで、

・記載内容について誤りがないかどうか

・付記する必要がある事項がないかどうか

・試験センター側からの不明点を指摘してもらえる

というメリットがありました。

私の場合は、先述した「これらの手続は事務所内部の職員に関するもの」という一文を付記するようご指摘いただきました。

業務の中に給与計算や勤怠管理をなされる方もいるかと思います。
これが実務経験として記載できるかどうかを聞くのもいいかと思います。
電話がかかってきた際には、良い機会なので色々と試験に関することを質問してみてもいいかもしれません。

この時に私が質問したのは「特別の措置」についてでした。
妊婦だった場合には、どのような措置がとられるのか聞いてみたところ、特別な措置が必要な方同士で相部屋になるが、一般の方々とは別室をご用意いただけるとのことでした。(試験会場にもよるとのこと)

特別の措置を必要とする際には、申込時に母子手帳の写し(手帳発行日が記載されているページ)が必要とのことでした。(妊婦になってる可能性もあったので。。。)

回答は平日の午前9時30分~12時と午後1時~5時30分の間に電話で行われます。いつかかってくるかドキドキしますが、申込後に受験資格要件等で不受理という最悪のパターンが起こるよりは、電話を待つほうがよっぽどいいと思います。

連絡先は携帯番号にしました。オフィシャルの電話番号を携帯に登録しておいたほうが安心ですね。

 

実務経験証明書の事前確認を受ける際の注意点

FAX(もしくは郵送)で事前確認を受けることになりますが、送付状はオフィシャルサイトにあるものを使う必要があるのでご注意ください。

送付状には同意事項が記載されています。自作の送付状ではなく、かならずオフィシャルサイトの送付状を使いましょう。

できるだけ不安や心配を取り去って、本番に向けて集中できる環境を整えるのは本当にオススメです。受付が開始されたばかりの今の段階で、申込前の方はご検討してみてはいかがでしょうか^^

フルタイムワーママが難関資格にチャレンジした結果(2)

懲りもせず3回も受験した社労士試験について備忘録を兼ねて綴っています。働きながら子育てしながら加齢と闘いながらも合格されたワーママの方々には尊敬と敬意の思いでいっぱいです。本当に素晴らしい!社労士としてご活躍が期待されるだけでなく、この難関試験を苛酷な環境下で乗り越えた才能と根性が、この国を動かすほどの逸材だと思えてなりません。

さて、前回の続きとなりますが、令和2年・令和3年・令和4年と3回の社労士試験を受験に向き合ってきた自分の振り返りを進めていきたいと思います。

 

ワーママが独学を選んだ時の勉強方法と身につけたスキルとは?

資格試験には通学するのが一番の近道です。しかも受験するのは難易度の高い社労士試験です。20代の独身であっても合格が難しい資格試験と言われているのに、既婚・子ども3人(いずれも幼児)・フルタイム正社員という状況下で通学など出来る訳がない。金銭的な都合よりも時間的な都合も大きかったし、そもそも通学となると新しい環境に立ち向かうことになるなんて…

めんどくさい(キッパリ)

育児にはまだまだ母親が表立って関わらなくてはならない場面が多数あります。子どもが3人いると、それぞれのクラスごとの保護者や先生との関わりがあったり、職場では仕事関係の関わりも。HSP気質な面がある私としては、通学で新たに人間関係が構築されるのが、勉強よりしんどいなって。ならばweb講義という通信学習も考えましたが、そもそも講義を見るまとまった時間(動画を見る・DVDを観賞するなど)がありません。その原因としては、自宅内に勉強できる部屋および居場所がない。スマホ眺めているだけで邪魔される。深夜は疲労困憊で起きていられず、早朝は私より早く家を出る夫の支度時間とかぶるため午前3時ぐらいに起きないと時間の確保ができない。

私と同じ状況かどうか不明ですが、世のワーママたちは基本的に時間に追われています。通学を選ぶよりも、独学で進められる方が多いのではないでしょうか?ワーママだから必ず独学でということではありませんが、合格していない私が言うのもなんですけれど、資格試験にチャレンジしてみて身につけたことは「時間の断捨離」です。資格試験に向けての勉強時間の確保をするために「時間がない!何もできない!」と言っていたのは戯れ言だったことが判明。

じつは、10年以上前も社労士試験を受験したことがあって、その当時は独身で一人暮らしをしており、仕事にも慣れた頃だったのでユーキャンの通信講座で頑張っていたのですが、いままで通信教育できちんと課題を提出できた試しがなく、今度こそは課題を提出するぞ!!と合格への情熱ではなく課題提出へ燃えていたため、全課題提出は達成できたのですが、それで燃え尽きたという過去がありました。あんなに自由時間で溢れていたのに、課題提出というのが本当に大変だったという苦い経験から、参考書と過去問をみっちりやるというスタイルが一番いまの状況に良いと思い、TACのみんながほしかったシリーズテキストと同じくTACの過去問10年分(全4冊)を買い求め、それらを高速回転する学習方法にしました。結果としては、量・時間ともに適量でした。その分量であれば、3回目の試験で合格できたハズなのに愚かな私は自分の首をしめるようなことをしてしまったのです。

 

歴代試験結果をご覧いただきます!

社労士試験は選択式と択一式からなる試験です。試験は1日がかりで毎年8月の暑い夏の日に実施されます。午前中に80分間(1時間20分)の選択式試験が行われ、お昼休憩(正味50分ほど)を挟んで午後は210分間(3時間半)の択一式試験が行われます。普段、デスクワークですが1日中こんなに緊張しながら座っていることなんてありません。試験受け続ける体力だけでなく、本番当日を迎え受け終わるまでの体調管理が試験よりも難しいかもしれません。

○選択式8科目…各科目5問ずつ出題で合計40問の内、全科目3点以上かつ25~28点以上(救済措置が取られて3点未満が許される科目がある場合もありますが稀です)

      ⑴労基法・安衛法 ⑵労災 ⑶雇用 ⑷労働一般 ⑸社保一般 ⑹健保 ⑺厚年 ⑻国年   合計

令和2年     2点    3点  5点   0点     4点   0点  4点  0点   18点 

令和3年     3点    5点  4点   0点     3点   4点  2点  2点   23点 

令和4年     3点    3点  3点   4点     4点   4点  5点  2点   28点  

 

○択一式7科目…各科目10問ずつ出題で合計70問の内、全科目4点以上かつ44~46点以上(こちらにも救済措置があります)

      ⑴労基法・安衛法 ⑵労災・徴収 ⑶雇用・徴収 ⑷労働一般・社保一般 ⑸健保 ⑹厚年 ⑺国年   合計

令和2年     2点      2点    2点      5点       1点  3点  4点   19点   

令和3年     6点      5点    3点      4点       5点  5点  5点   33点

令和4年     2点      5点    5点      6点       5点  6点  4点   33点 

 

ちなみに令和4年度の正確な合格点の発表が厚労省より出されていましたが、それによると選択式は各科目3点以上かつ27点以上で択一式は各科目4点以上かつ44点以上。さらにこの年は救済がありませんでした。受験者数40,633人中、合格者数2,134人だそうですから、合格率は5.3%だったようです。

あれだけ頑張ったのに前年とかわらない合計点。。。選択式も国保の出題されて迷ってはいけないところでミスって3点未満。トータルの合計点が合格点を上回っていても、各科目の基準点が1科目でも割れていれば不合格となるのが、この試験の恐ろしいところです。不得意な科目である健保に直前期で時間をかけすぎて前半の労基・安衛法とか意味分からない得点をたたき出していましたし。。。なんかもう肩を落とすってこうゆうポーズかっていうくらい、帰路でへたりこんでいた私が思い出されます。

 

それでも、SNSなどで通学しながら受験された方の結果発表をチェックしていたら、私よりも低い人がいたりしたので、自分のやり方が必ずしも間違っていなかったのかなと。そういった淡い思いが拭えずにいるため、再チャレンジを諦めきれないのがこの試験の怖いところでもあります。令和4年はコロナが猛威を振るい、保育園や小学校が休園・休校になり自宅保育が何度も続き思うように勉強できなかったことや、2月に実父を亡くし心理的なダメージから回復されていない部分があり、本調子ではない中でもやりきった部分があったので、かなり燃え尽きた感がありました。

 

独学で気をつけたい3つのこと

独学で一番困るといえば分からない箇所についてどう対処していけばいいのかということではないでしょうか。通学や通信学習をしていないため、自分のつまづきは自分で解消するしかありません。これは社労士試験だけではなく学校の定期テストにしても、ほかの資格試験にしても同じことだと思います。分からないことを分類することが既に身についていればまだしも、勉強することが久しぶりであれば、とにかく何もかもが『わからない』だらけです。

  • 馴染みのない言葉や知識としての理解力が足らないから分からないのか
  • 理解できるようになったけど問題の解き方のコツが分からないのか
  • 自分が何が「どのように」分かってないのかが分からないのか

などなど…

いまはネットで簡単に検索が出来ます。でも、「どのような言葉で自分が納得できる解が導けるのか」ということがそもそも分からないと、ただのネットサーフィンで貴重な時間が奪われます。そうなると、今度は手持ちのテキストよりも簡単な言葉で書かれている(と見える)新しいテキストや攻略本に手を出すことになりますが、これがいわゆる今回の私の大失敗でした。

コツコツと勉強リズムが整ってくると、当然マンネリが訪れます。短期決戦ではなく長期戦でしかチャレンジ出来ない身ですから、だらける時期が必ずあります。日頃の疲れや体調不良だけじゃなく、家族の体調不良も自分ごととして降りかかってきます。私が受験勉強に励みだした頃と同時期に全世界を巻き込んだ新型コロナが到来しました。ただでさえ体調不良は一大事なのに、その上だれも予想が出来ない事態が世界中で巻き起こったのです。マンネリどころか、一寸先は闇すぎて、手足が出せない生活が始まりました。勉強の不安と生活の不安と、いままでに経験したことのない不安に飲み込まれ、気分転換を図らないとメンタルが崩壊しそうな中での勉強。遅々として飲み込めない試験問題への壁が一層高く感じられた私は、分かりやすさを求めて次から次に新しいテキストや攻略本を買い漁りました。

結果として、膨大な知識のスクラップが増え、理解どころか記憶も定着しないまま2回目の試験本番を迎え撃沈したのです。

社労士試験は出題範囲が広いだけでなく、つぎはぎだらけの制度改正が毎年のように行われます。年金問題や少子高齢化・人口減少などなど、世間が注目する事柄がひしめいているため、ヤマかけすることもできません。勉強に関する知識だけじゃなく、出題傾向についても、ただ過去問をやり遂げればいいのとは訳が違いました。そのことに気づいたのも後になってから。まさに「独学あるある」のオンパレードです。色んなところから情報を集めようと、有名講師のツイッターや厚労省のメルマガなど、利用できるもの全てに手を出したのも仇となりました。

また、試験本番後にやってしまったものとして、合格の手応えがないと新しい勉強方法を取り入れる必要があると判断し、いままでやってきたこととは全く別の方法を取り入れようとします。私が取り入れたのは京大式カードやカラーペンを駆使したメモリーツリーや大量に付箋をはって視覚に訴える方法etc…

新しいことは新鮮で気分転換にもなります。けれども、慣れるためにも時間が必要とされ、手っ取り早く済ませようと思ったハズが、結局いま何がしたかったのか分からなくなったり、その勉強法に違和感を覚えたり。いまどきの勉強法だと手書きだけではなく、アプリもあります。webでおすすめになっていたアプリも手をつけましたが、使い方をマスターするだけでストレスになり、結局無駄骨に。デジタルネイティブ世代では無いし、その世代であっても志望校に合格するタイプの若者達はメリハリをつけた使い方を徹底しているとか。学習アプリを起動したはずが、結果的にはネットサーフィンに時間をついやし、購入していたKindleのマンガ本を熟読という横道に逸れまくりというザンネンなことに。

  1. テキストは基礎的な初めの1つに絞る
  2. 最初に買った問題集の正答および解説が出来るまで他に手をださない
  3. 試験本番と同じ筆記用具と1種類の付箋が一番の勉強スタイル

どんなに歳をとっていたとしても、シンプルなものほど記憶に残りやすいし覚えやすい。色んな色やノート類(パソコンのメモアプリ含む)を駆使できるようになったとしても、合格点に及ぶにはしつこいほどの繰り返し以外ないということを約3年という時間をかけて立証した次第です。

 

次回、この試験にチャレンジするのは来年以降になると思いますが、その際は余計なことはせず、不便で何もない時代の人でも受かることが出来るようなシンプルな方法だけでチャレンジしようと思っています。

 

フルタイムワーママが難関資格にチャレンジした結果(1)

7歳・5歳・3歳の子どもたちを共働きで世話しつつ、通勤時間90分で9時半から17時半までのフルタイムワーママが合格率1ケタの難関資格に約3年(2019年11月~2022年8月まで2年9ヶ月)かけて独学でチャレンジし続けた結果は不合格でした。

いやー、疲れました。本当に。あそこまでガッツリ勉強したのは人生初です。

今回はチャレンジしつづけた3年間を振り返ってみたいと思います。

社労士試験に受かるために何時間勉強すれば合格できるか

社労士試験に合格するには平均700時間以上必要であるということでした。ただでさえ自分の時間なんて無に等しい子育て期間なのに700時間?え??7時間でもキツイのに。そもそも朝までがっつり7時間も睡眠時間とれたことない環境で、どうやって700時間も捻出できるのだろうか?

始める前からスタート切れないって。。。

それなのに、チャレンジしようとしてることが無謀すぎて。。。

初回の年は1年目といっても2019年11月からスタートし2020年8月の試験を受けたので1年もなかったですが、300時間程は捻出して勉強時間にあてました。と言ってもその300時間は「勉強」と言えないレベルでした。1回目の受験は勉強するための時間的節約と癖付けのために終わった気がします。2年目になると、300時間はこうすれば作れるということが分かったので、試験が終わったばかりの2020年9月から翌年の本番まで1年がかりで勉強計画を立てました。最終的に3回の受験を終えて勉強した総トータル時間は1558時間です。このことからすると700時間以上かければ合格できるという「時間だけ」にこだわった勉強では合格できなかったという検証ができました。700時間以内で合格される方も数多くいらっしゃったでしょうし、700時間ぐらいで合格された方もいるでしょう。ただ、普通に考えれば無謀なんだとすぐ判断できてチャレンジするのも無駄なぐらいだって分からない時点で「不合格」な私なんだと思います。

が・・・

これだけ世の中が何でも簡単に出来たりするようになってくると、脳内が浮つくというか?それだけではなく、40代半ばを過ぎ社会人経験もだいぶ重ねてきた自分への妙な自信があふれ出たというか?赤ちゃんだった3人の子ども達が、寝んねしているだけだったのに、離乳食から固形物を食べられるようになったり、ハイハイから捕まり立ちして歩けるようになったり・・・なんかエコー画像でソラ豆みたいな形でしかたなかった存在がこんなにも多くを身につけ結果を出している姿を日々見せつけられると

”つかれた。1度でいいから朝まで起こされずに寝てみたい。”

などとばかり言っているのが情けなくなってきて。親になったのに、こんなヘボい背中を見せてたらダメ!私だって出来るんだ!!ということを証明したくなったのです。

勉強時間を捻出するために、主に子どもから離れていられる時間を総ざらいしました。まずは平日の行き帰りの通勤時間内と昼休み。そして仕事中ではあったものの、人事と総務と経理を担っているので業務の合間にちょこちょこと。土日祝日は平日よりハードなので、末っ子のお昼寝タイムか深夜もしくは早朝に。それらを合算すると週あたり15時間ぐらいは確保できることが判明。その時間を下回らないように勉強管理アプリ「Studyplus」をダウンロードして同じ資格取得に励む方々と相互フォローさせて頂きながら、勉強時間をキープするようにクセをつけましたが、正直なところ時間数で合格できるかどうかの目標を持つのはオススメしません。

まず勉強を始めたばかりの頃に過去問を1年分解いてみて、勉強期間が90日を過ぎたあたりで再度同じ過去問を解いてみた時の手応えから、勉強の進め方についてのPDCA【Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)】を何度も修正したほうが、勉強時間に固執して貴重な時間を失うよりも、よっぽど実りある結果が出せます。2時間といっても、ワーママが2時間をまとめて取ることがそもそも努力のいることです。時間を捻出するだけ、すでに試行錯誤しているわけですから、やっと勉強時間を確保したとしても疲れが出て集中できないこともしばしば。

朝の通勤時間は、保育園に子ども達を送り届けた後の疲労感でいっぱいですし、帰宅時の通勤時間は日中の業務からくる疲れと家で待ち受ける家事&育児に余力を割かなくてはならないため、これまた集中力が続きません。“時間”という量ではなく”質”で理解を深めていく工夫をしたほうが非常に効率的です。スマホアプリで勉強時間を共有するStudyPlusというアプリを使って、同じ資格試験を目指す方々と相互フォローさせて頂いていましたが、「1週間でこんなに沢山勉強時間を割いている人がいるのか」という羨望と嫉妬で、最終的に時間ばかり気を取られてしまったのは2回目の受験後の反省でした。3回目の受験後は「あんなに時間を割いたのに合格点が取れないなんて」と試験会場を去るときに本気で泣きました。

試験日まであと120日を切りました

いままでは苦手教科の中の更に苦手項目を重点的に学習してきましたが、先に進めば進むほど過去の学習内容が薄れていき、イタチごっこのようで脳内がゴチャゴチャになるばかりです。

5月に入り範囲科目をまんべんなく学習するよう、1時間で2時間分の勉強に匹敵する組合せというものを取り入れることにしてみました。

が…

2日目にして早くも意識が朦朧というか、知識が朦朧としてきました。

社会保険制度と労働法規に3年以上翻弄されている現実がほとほとイヤになってきて、ストライクゾーンならぬ「ストライキゾーン」に突入した模様です。毎年、白書対策が始まるこの時期が憂鬱に感じるのは何故なのか?

すでに、試験日まであと120を切り、論点についての知識を身につけるリミットを6月末としたら、もう2ヶ月切ったにもかかわらず、過去問解くたびに「こんなに分からないこと(忘れていること)だらけで、本当に合格できるのか??」しか脳内をよぎりません。

今日の学習予定は

横断:保険者と強制被保険者
労契法・徴収法・労災と健保の共通事項として休業給付・傷病年金・傷病手当

GWの隙間出勤日なので自宅にいる時よりも学習が捗るはずなのに、なんだか脳が全く機能せず。テキストに論点を書き写してても、手応えが全くありません。こうなると、何も楽しくなく。。。勉強している時間として記録していいのか。。。学習時間計測アプリのStudyプラスでは、皆さんGWのお休み期間中も休まず長時間勉強されている。。。長時間勉強すれば合格する試験ではないと言われていますが、ここまで勉強にかけられる時間もないし、成果も見えないし、体力気力が空っぽに近いとなると、本当にやる気がそがれます。

何か一つでも「あ、わかった!」と巡りあえれば、少しは変わるのでしょうか。

かいつまんでしか勉強できなかったとなると、何度過去問を解いても理解するまでに至らず。。。

あぁ、何かポジティブになれる魔法でも使えればいいのに。

そんなこんなで、今日も悲しいくらい覚えが悪いアラフィフ受験生なのでした。

アラフィフワーママの社労士試験学習記録

TACの「みんなが欲しかった社労士の教科書」と10年過去問集を主軸として
2020年、2021年と社労士試験に受験するも不合格。

 

 

令和2(2020)年度の選択結果は18点、択一結果は21点
令和3(2021)年度の選択結果は23点、択一結果は33点

令和2年度の選択各科目得点は、

労基安衛2労災3雇用5労一0社一4健保0厚年4国年0
令和3年度の選択各科目得点は、

労基安衛3労災5雇用4労一0社一3健保4厚年2国年2

令和2年度の択一各科目得点は、

労基安衛2労災(徴収)2雇用(徴収)2労・社一5健保1厚年3国年4
令和3年度の択一各科目得点は、

労基安衛6労災(徴収)5雇用(徴収)3労・社一4健保5厚年5国年5

試験勉強を始めたのは2019年の11月26日。
元号が平成から令和になった年に3人目の育休から職場復帰の半年後。
この年は保育園の役員活動をしつつ受験勉強に着手。

そもそも、フルタイム9時半から17時半の週5勤務で、2才違いの子どもを3人登園している環境で休息時間の捻出すら難しく“疲れた”・“しんどい”・“自分時間が全くない”と周囲にボヤいていたにもかかわらず、仕事と家庭と育児をするだけで私の人生が埋もれていくことに耐えられなくなって、何か“自分のため”に捻出する時間が欲しいというだけで、選んだ資格取得への道。

しかも、選んだ資格は別に仕事として独立したいとか、人の役に立つためではなく、合格率が毎年6%そこそこの難関資格に人生で一番クソ忙しさを感じるこの苦難と困難の“難々尽くし”な中で、見事結果を出せたら自分にとってとにかくプラスになるんだろうな!という結果だけが欲しくて始めただけ。

のハズだったのに…

2019年11月から2022年4月の現在まで、欠かさず勉強してる(昨年の本試験後は3週間ぐらいやさぐれてサボった)実績も日数でいうと876日。実に2年4ヶ月25日。これだけの時間をかけて社会保険というジャンルに費やしてきたのにもかかわらず、力試しに令和3年度の本試験問題を選択と択一の全て解いてみた結果が残念すぎて絶句して、立ちくらみしたレベル。(しかも仕事中に)

本番の選択各科目得点は、労基安衛3労災5雇用4労一0社一3健保4厚年2国年2
昨日の選択各科目得点は、労基安衛2労災4雇用5労一4社一1健保2厚年2国年1

本番の択一得点は、労基安衛6労災(徴収)5雇用(徴収)3労・社一4健保5厚年5国年5
昨日の択一得点は、労基安衛4労災(徴収)3雇用(徴収)5労・社一5健保4厚年6国年8

これじゃ時間かけて努力して点数下げただけだし。しかも、社労士試験は各科目最低限取らなきゃならない点数があり、科目のうちのどれか1つでもその最低点を下回っていれば、残りの科目が満点だろうと落ちる意味不明な試験内容ですから。合格しないレベルだけは完璧☆☆☆

それならば、他にももっと優しいレベルの試験や資格があるのに、なぜこんなにも社労士試験にこだわったかと言うと、現在の職業が法律事務所の事務員なんですがね。この法律事務所の所長が高齢による引退が見えてきて、もしかすると数年以内に事務所閉所になりかねない危機があり、法律事務所に20年近く勤務してきたにもかかわらず特に学歴(高卒)や資格もなく、アラフィフになった私を受け入れてくださる勤務先の見通しもないのに、食べさせていかなきゃいけない幼子を3人抱えている状況。幸い、高卒だけだと受験資格が得られないけれど法律事務所での勤務経験が受験資格として認められるので、その効果があるうちに取れるものは取っておこうと。夢とか希望とか全くない中年女性の切実な人生設計によるものだったわけです。

だけど、それだけの理由で挑もうとするとモチベーションとしては弱いから、すぐに心が折れるのです。しかも、主人は同い年で家事と育児を分担するためにシステムエンジニアとしてのキャリアを捨て、まったく別業界の低賃金職種へ転職したので、給料安いけど残業なしで夕方前には帰宅してくれるから、午後にかかる家事と育児は全部主人が担当してくれています。なので、3人の子育てをしているワーママと言えど、ワンオペで育児と家事をこなしているママたちよりも労力は全然かけなくてもいいハズなのに、この有様。ごめんなさい。ただ、ただごめんなさい。バカちんな母を持った子ども達が不憫でならない。

昨日から試験申し込みが始まったのに、こんな点数をたたき出したことに落ち込み、昨日は寝る前に参加してるスタディアプリで弱音を吐きまくってふて寝しました。すると朝、同じ境遇と言わんばかりのフォロワーさんから、励ましのメッセージが。

「もう走り出しちゃったんだし、とりあえず8月まで頑張って走りきりましょう」と。

8月の本番のためには、5月までに基礎固めをしなくてはなりません。隙間時間で基礎固めが難しいから今日に至ってるのだけど、人生は何でもかんでも基礎だから。子どもたちが頑張ってるすぐそばで、先輩としてもう少し勉強に向き合ってみようと思い、主に試験勉強中の学習記録を残してみたいと思います。