我が家は3人姉弟の構成で小5姉・小3姉・小1弟という3人が今年度から小学校へ通っています。上2人の時は学校で使うモノの管理だとか用意だとか、私から口を挟むことはほとんど無く、娘の方から「これ使うから用意して」とオーダーがあったり、学校のプリントを見せてもらったりしていました。母である私のキャパは毎日オーバーしていたので、彼女たちなりに気遣ってフォローしてくれていたことに今更気づくのですが、新入生の息子といったら…
入学2週目にして学校から支給された、連絡ノートと音読用の教科書を無くすし、プリントを出せと言っても謎の反論からのガチ切れとかで、相当面倒くさい存在になってきてビックリです。
私がPTAになった(ならざるを得なかった)のは、小学生を持つ母として5年も経っているのに、学校のことや小学生の扱い(特に男児)がサッパリ分からなかったからでもあります。
フルタイムワーママがPTA役員をやれるのか??
新年度が始まり、PTA役員としての本格稼働がスタートしましたが、先輩役員さん達がLINE上で様々な予定について報告しあっている日々の中、自分が何をすれば良いのかわからず、同じく新米役員のママと「いろんなところで、いろんなことが起こってて、私は正直話についていけてないけど大丈夫かな???」と不安を吐露しあったりしています。
LINEでしか状況がわかりませんが、きっと先輩方の胸中も「大丈夫、2年目の役員も、ほぼよくわからないまま状況に身を委ねているから」ということかなと。
役員活動では4月・5月の稼働が年間予定の中で1番多忙を極めるということを、昔役員をやっていたママから聞いていたのを思い出しました。うちの学校は5月に運動会があるので。子供たちだって入学や進級して早々に運動会でのダンスや競技の練習が続くのだから、学校全体が忙しい時期が6月上旬まで続くのかなと。
結局、「4月、5月は何だか忙しそう」ということは分かったものの、やっぱり役員の活動についてはわからず…。特にお金の管理担当として会計の任についたにもかかわらず、先輩役員さんが取り仕切ってくださっているので、待機が続いています。
この状態がずっと続くのなら「ワーママだってPTA役員やれるわ~」という気分になりました。
PTA役員やってみたらマネーリテラシー爆上がりしちゃう?
私は普段、法律事務所の事務員として働いていますが、日々大人の抱える深刻なトラブルを弁護士と一緒に解決するお手伝いをさせていただいています。主に資料作成という名のコピー取りや、裁判所や自治体そして相手方の代理人など多方面の方々とやりとりする機会があります。大人の抱える深刻なトラブルには金銭的なことがつきものです。裁判を起こすきっかけだって金銭的なことがほとんどなのが一般的なイメージではないでしょうか?
そうした大人の抱える深刻なトラブルを20年近く間近でみたときに、近年こぞって推し進められている「マネーリテラシー」というものが、貯金とか投資などのありきたりなお金に関する知識うんぬんではなくて、「人との付き合い方、自分の感情をコントロールする」ことにあると思ったのです。
お金を増やすも減らすも「なぜ使うのか?」「どう使うのか?」というのが基本です。そして、お金を使う機会を与えられるのは「人」が絡む時がものすごく多いのではないでしょうか。お金を増やす、貯めるためにはその使い方に気を付けなければいけません。たくさんお金を稼げば絶対に貧乏暮らしにはならないと思い込みがちですが、自己破産の申し立てをされる方々は無職ではありませんし、むしろ経営者だったり正社員である方がほとんどです。
例えば、ロマンス詐欺でも相手のことをよく知らないけれど、何度もネットでやりとりしているうちに真剣になってしまい、相手を助けてあげたいがためにお金で何とかなるならばと、援助をしたつもりが…とか
子どものために良い環境で育ててあげたい。そのためには、自分の頃は習わせてもらえなかった習い事や、腕の良い先生がいる教室へ通わせてあげたい。我が子がその気ではないけれど…とか
教育費は歯止めが利かなくなる費目ナンバー1だと思うし、独身であっても自己投資という名で使い始めたら中々途中でやめづらいです。日ごろの自分への頑張ったご褒美なども「それで何度目?今月のねぎらいするの」みたいなことも多々あります。このように自分以外の誰かに対する思いを形にしたいときや、自分を励ましたりする時にお金が動きませんか?
PTAという他人とは100%言い切れないコミュニティに所属することで、人との関わりがあり、その中で自分の感情が揺さぶられる場面がたくさん出てきます。任期を終えるころまでに楽しい思い出としてしめくくれるのか、ウンザリする思い出になるのかは分かりませんが、仲の良し悪しに関係なく形成されているPTAという組織内でマネーリテラシーの向上を目指すには最高のシチュエーションではないでしょうか。