地上最強の商人(オグマンディーノ著)をやってみたその後を検証①

昨年7月に取り組んでいた『地上最強の商人』の45週間を無事にやり遂げていましたが、やり遂げた達成感に浸っているうちに検証しそびれていることに気づきました。

(前回はコチラ)

地上最強の商人を45週間やり終えた結果…

得られたものが3つありました。

①行動力

②力の抜きどころ

③運気UP

こじつけの部分があるかもしれませんが、自分で実感したのは上記3つです。9月が私の誕生月ですが、昨年の9月で49歳を迎えました。

アラフォーなんて…と思っていた39歳から一瞬で10年が過ぎ去り、去っていたのは年月だけでなく身体的な若さも去っていったわけです。

気づけばアラフィフ目前!49歳の誕生日を迎える数ヶ月前にこの「地上最強の商人メソッド」をやり遂げていました。

45週間、与えられた課題をコツコツ進めるだけのメソッドです。指示が出されたものは、素直にやり遂げればいいので簡単です。が…途中で挫折したり投げ出したりしてしまうのは、自分で課題をやる習慣化が出来なかった人か、繰り返される単調な課題を楽しめなかった人でしょうか。

単純な課題を45週間も続けた自分は、結果として課題をクリア出来たわけです。課題をクリア出来たことが、そもそも成功体験の一つにはなりました。

地上最強の商人で得られた事…①行動力

地上最強の商人を手に取って始めた動機は、単純に「大金を稼ぐ力を身につけたい」というものでした。ここで注意したいのは“大金が欲しい”でなく、“大金を稼ぐ力”が欲しいという点です。

45週間前には確かに「最後の週を完了した時に、大金が舞い込んできたりして♪」という期待があったのは否めません。そんな淡い期待を持っていないと、何事もスタートできませんから。

第2巻が過ぎ第3巻、第4巻まで進むと、段々飽きてきます。単純な課題をやっているので、慣れてきてしまうのです。夜の音読は子供たちに「お母さん、音読は!」と促されて渋々やっている日もありました。

まるで、それまでに子ども達へ向けて「宿題やったの!?」と言っていた言葉がブーメランで返ってきたみたいでした。

疲れていようが、調子が悪かろうが続けられる単純な課題です。大金を稼ごうとする力は、こんな単純なハズもないと思い「これぐらいのレベルが出来なかったら億とか稼げるわけがない」と。自分を奮い立たせる言葉を色々と考案しました。

何でも無いことに自分なりの意味づけをすること。後に、課題を継続し終えた45週間を振り返ったときに、誰に強要されたわけでも、自分の身に確かな必要性があったわけでもなくやり始めたことを完遂させることを目標にしたのが良かったのでしょうか。

子ども達にもよく言いますが「自分が自分とした約束は守ろうね」と。親が言っていることをやってみせないと。そんなプレッシャーを背負いながら、自分だけの「行動力を出す工夫とアイデア」を考えるクセがつきました。

後回しにしがちだった片付けや、仕事の処理や、人付き合いにも有効だったのは、第1巻の巻物(本の中に出て来ます)を繰り返し読みながら、その時の課題の巻物を読み、取り入れて試してみる。普段の生活の中で出来ることの中で課題を検証したことです。

地上最強の商人で得られた事②力の抜きどころ

フルタイムで働いて、時には残業して、保育園と小学校の保護者との付き合いがあり、義実家や実家に関する問題がある中で、育児と家事を夫と分担しつつ日々を暮らしていますが、完璧にやろうなどと思っていないのに、とにかく多忙すぎて…

求められること(学校や保育園からの要望や家庭内や職場で)の最低限しか出来ていないのに、コレ以上どうやって時間や心のゆとりを持てばいいのか?

毎日、課題をこなすたった15分程の時間を捻出するのに、最初のうちは苦心しました。

取組はじめてから3ヶ月が過ぎたころでしょうか。課題をこなすことが日常のリズムに組み込まれ、時間的なゆとりが出来ていることに気づきました。

勤務時間を短くしたわけでもなく、家政婦さんを雇ったわけでもなく、むしろ頼りにしていた義実家の義両親とギクシャクする騒動が起きたので、いままで義実家頼みだった部分を失い状況としてはあまりいいとは言えませんでした。

その中でも、日々の疲労やPMSでイライラすることは勿論ありましたが、子ども達からも「お母さん、キーキーしなくなった」と言われるようになりました。

課題をこなす中で、部屋の片付けや断捨離をしていたのも相乗効果につながったのかもしれませんが、子供たちや主人が出来ることは、どんどんお任せしていくことが多くなっていったように思いました。

何でもかんでも自分がやった方が早いのですが、早いかもしれないけど、手が空かない。時間が作れない。何より責任感の重さというのを抱えすぎていることに気づいたのです。

毎晩、音読を何ヶ月も家族の前で続けていたのを見てきたからか、家族が応援してくれたのかもしれません。でも、子育てを続け主婦をして社会人として働き、十分いろいろと人のために既に尽くしていることを自分自身が受け入れられたのです。

アレも!コレも!と色んなことを押しつけられているように感じがちなのもありますが、実際のところは自分自身で「アレもコレもやらなきゃ!」と背負い込んでいる部分は本当に大きいし、多かったなと感じました。

お金の増やし方がよくわからなかった頃の話①

GWが過ぎ6月がもうすぐそこまで。今年も半分が過ぎ去ろうとしています。年始に立てた抱負を日々の努力とともにコツコツとこなしてきた人には、努力の結果が現れる頃と言えるでしょうね。

私も、昨年までを振り返り『今年こそは結果を出す!!』と息巻いていましたが、言うは易し行うは難しと言った中間結果でございまして…

貯金が出来る人は『入れる』より『出す』ようです

お金持ちになっていく、つまり上手に貯金が出来る人たちは『入れる』ことよりも、どうやって『出す』かに気を配っているという記事を読みました。

断捨離で有名なやましたひでこさんの著書『お金持ちは断捨離上手』に書かれていました。

私の実体験に話は飛びますが、『お金を貯めよう!』『貯金!節約!』に意識がいっていた頃は、どうやってガッツリと収入を増やすかということを必死で探していました。親元を離れて一人暮らしをしていたし、独身でしたから好きなことにお金を使う選択権は100%自分にあります。

ときどき実家に帰ると物欲皆無な父から『お前は本当に金遣いが荒いな』と、しょっちゅうお褒めの(皮肉)言葉を言われていました。

お金が『入ってくる』ように意識していたにもかかわらず、自己投資と称してビジネスセミナーに足繁く通い、スキルアップのための資格取得に時間を費やし、有益な人脈づくりのために意識高い系のオフ会に顔を出したりしたものですから、方々で出会いがあるものの別々のグループが形成されるので、あっちの集まりに参加し、こっちのグループの仲良しと会う約束をして…というようにとにかく交際費と交通費がかかりまくっていました。

お金が入ってくることに気を取られてマルチ商法に手を…

交際費や交通費は削れないと思い込み、食費や日用品で節約しても、結局その間は貯金が貯まるどころか危うくカードの返済すら間に合わなくなりそうなこともしばしばありました。そして、より手っ取り早く確実な方法で稼げる方法はないかと日夜情報収集に明け暮れて、最終的にはマルチ商法に手を出していました。

マルチ商法をしたい!しよう!と思っていたわけではありません。私が持っていた知識は、「ア○○ェイってネズミ講でしょ」みたいな?

世間一般で言えば誰もが知ってるマルチ商法の老舗における会員制ショッピングを楽しんだところが発端でした。CMを流さず独自ルートでの販売網によることで、通常であれば高額商品として販売されるような高品質な日用品や家電を安く買うことができ、その上で有料会員になると購入額に対してポイントが付いて、そのポイントは現金として還元されると。ここまでは購入することだけのメリットで、さらに販路を自分で開いていくとボーナス(報償)がついて…というセールストークが。

お金を手にすることにガツガツしていた私は、ただの消費者でよかったハズが、あれよあれよという間に、このマルチ商法を支持するまでに至ったのです。

お金を入れることよりも大切だったのは、お金を出すこと

結果を先にお話しすると、マルチ商法で私の収入をあげることは出来ませんでした。ただ、同時期に始めた人の中には現在でも活躍し続け、収入を実際にあげているように見受けられる方々もいます。(@インスタ)

このマルチ商法に手を染めていたのは20年くらい前の話ですが、私としてはこの経験をしたことでメリットしか得ていません。デメリットは、商品欲しさにリボ払いというものをやってしまった黒歴史ができたことくらいです。

マルチ商法と言ってもピンキリで、私が参加したところはア○○ェイという老舗のネットワークビジネスですが、最初で最後のマルチ商法がア○○ェイで良かったと今でも思います。なぜかと言うと(自分の判断によるものが多いので全ての方々に当てはまるかどうかわかりませんが…)、日本で事業展開してから歴史が長く、かつ公にしているにもかかわらず、どうしても色眼鏡で見てしまい実情を知らないでいる人の意見を鵜呑みにしてしまったが、どうやらめちゃくちゃ社会貢献をしている企業であったことや、ネット上では「過剰在庫のせいで借金苦」などと描かれて(実際にあったかもしれませんが)恐々としていたが、気に入らなければ100%現金返済補償をしている。しかも、この100%現金返済補償は購入後(確たる納品書の日付から)1年以内をカバーしてくれるわけです。

契約日から8日以内のクーリングオフ制度は浸透しているけれど、買ってから使ってみて気に入らなければ1年以内に全額返金しますというプロ根性!!!

モノがいいからお客様のニーズやウォンツに応えられるだけの自信がある。それでも人それぞれ使い心地や使い勝手があるので、長く使っても気に入らなければどうぞ返品してください。そして、その際は全額返金しますので。って、中々出来ることではありません。

風評を考慮しても、それだけの企業努力(しかも異国の地で)を長年続けてきているネットワークビジネスの会社を当時は他に無かったように記憶しています。

自分が購入した分と、買って使ってすごく良かったものを前のめり気味に友だちに伝えて、友だちが1人同じものを買ったので、その子の購入した1回分だけが私にとってのネットワークビジネスでの唯一の報酬結果でした。

セールスが苦手だし、オススメしたものを欲しいからといってすぐ買ったり、買い続けられるような友だちもいなかったので、自己消費で終わっただけでした。それだけでも十分満足してました。

不労所得と言う名の「お金の入り」を得ようとしましたが、身の丈には合わない世界に足を踏み入れてしまって、結局は貯蓄も時間もどんどん減って行っただけでした。

時は金なりと言うけれど、お金=時間ではない

お金の入りを意識していると『時間は有限だから』ということも念頭にあり、めったやたらと時短になるような便利グッズやら収納グッズを100均やプチプラで買い集めたりしていました。

でも、お金と時間が同じということではなくて、価値で言ったら時間の方が圧倒的に大切で重要なんだなと。だって、使ってしまったお金と同額分は節約したり、働いて得たりしようとすればいくらだって可能ですが、○歳とか何年何月の「今」というのは一生に一度しかありません。

24歳とか35歳が毎年続いていくわけでもないし、自分の置かれている環境だって生活だって、5年後も全く同じとはいかないわけですから。

去年の健康診断の結果と同じように今年の結果が出るわけじゃないということを、アラフィフというか40代最後の日々を送りながらため息つきつつ身に染みている程です。

20~30代の若い頃というのは「入ってくる」ものに重要視しがちですが、年齢を重ねて40代~50代になってくると「出ていく」ものを重視しないと、手痛い目に遭うのかなと思うネットニュースが毎日のように配信されてきます。

子供の手が離れて50代からネットワークビジネスにハマっている友だちを応援したい気持ちと別の道を歩んだほうがいいのにと案ずる気持ちに揺れ動きながらも、情熱を注いでいる当人(だったことがある身として)は、何を言っても耳に入らないことを知っているため、リボ払いをして家族に心配や負担をかけないでいてくれることをただただ願っている次第です。

続・マネーリテラシーをかじった妻のイデコ(iDeCo)運用状況

イデコ(iDeCo)に関してはサッパリだった無頓着な私は、ひょんなことから職場の先輩がイデコを始めていた事を知り、2022年からイデコ(iDeCo)で資産運用を始めました。

私は2019年に社労士試験の勉強をリスタートしたことをきっかけに、社内の人事総務的な業務の意味合いがようやく理解できつつあるという、テキトー気質の会社員でした。ゆえに、マネーリテラシーを身につけろと言われても何をどうすれば身についたことになるのかもよくわかっておらず…

イデコ(iDeCo)って簡単にいったら財形のこと?

投資をしているとは言っても、先述した程度のマネーリテラシーなので、イデコ(iDeCo)とやらが、どこまで有益な制度なのか、サッパリわかりませんでした。

それでも、自分とほぼ給料が変わらない同僚の住民税が数万レベルで安いことを知ると、イデコ(iDeCo)についてリサーチする必要があります。「あの人だけズルくない?」という心理が働いて面倒だと思っていたマネーリテラシーを身につけるための情報収集ですらも、前のめり気味になるのです。

そして、自分なりに調べた結果、イデコ(iDeCo)とは以前からある財形のようなもののようだと。財形と違うのは、翌年支払うことになる住民税が減額できるし、確定申告したときも、控除額が大きくなるので所得税分の戻り(還付)額が増えるという。税金対策になるものだと。

自分で運用管理をすることで、財形よりも効率的というか効果的に資金を増やしていけるというもの。貯金が好きな人にとっては財形慣れしていると、財形の方が楽ちんだと思うのでしょうがそれでも、イデコを利用することでお金を大きく増やせる可能性が広がるということですかね。まだゴチャゴチャしてる…

財形をやっても住民税や所得税がお得に節税できたりしない。積み立てた財形貯蓄につく利子分が非課税になる。

イデコだったら、住民税や所得税が節税になるし、運用益分も非課税になる。

というところでしょうか。

イデコ(iDeCo)のメリットは、こんなところに影響する

住民税って、子供が保育園に通っていたりすると、その保育料にかかわってきたりするので、ワーママにとっては結構あなどれない税金なのですよね。住民税額数千円の違いが、保育料のランクの境目にかかるだけで月々の保育料に結構大きな差がつくので。

その他には退職金がない職場だったりすると、退職時にまとまったお金を受け取る機会が自分で作らない限りはありませんよね。お金のことを色々考えるのって面倒くさいと言いつつも、お金が無いと結局はお金のことを色々考えてしまうものですから、最初に決める、「運用対象」と管理運営機関になる「銀行」を決めて、無理の無い範囲の月(の拠出金)額を決めたら、もう定年までほったらかしできるのがいいですね。

貯金を貯める普遍の極意は「先取り」ですから。自分が銀行口座から引き出すよりも早く、イデコ分の月額(掛金)が引き落とされているなら、どうしたって貯まりますからね。しかも、節税しながらとか有能すぎる。。。

イデコ(iDeCo)のデメリットは、ズバリ!!!!

イデコのデメリットはズバリ、「途中解約(原則)不可」・「途中引き出し不可」が大きなところでしょうか。定年後の資産形成のための制度なんだから、現役途中は引き出す必要ないでしょ?ってことで、運用を途中でやめたりすることは基本的には出来ないとか。

原則ってだけで、もちろん例外はあるのですが、一筋縄では行かないレベルの面倒くささです。それだけ圧強めに貯蓄を応援してくれるということですが、子育て中の現役世代であろうとなかろうと、急な入り用ってあるじゃないですか。

そうなると、イデコでせっかく運用していても、資金不足でどっか別のところから借入したり、手軽にキャッシングとかしちゃったりしたら、イデコで資産形成している意味なくなっちゃいますからね。それならば、ニーサ(NISA)やってた方がよっぽどいいでしょう。イデコ(iDeCo)とニーサ(NISA)の違いは、また別の機会にでも。。。

マネーリテラシーをかじった妻のイデコ(iDeCo)運用状況は

初年度にあたる2022年の拠出金は、年度途中から始めたため23万円スタートで、翌年2023年からは会社員の個人拠出額MAXの27万6千円です。2025年の現在で拠出金の累計額が78万2千円となっている中、資産残高として表示された額は、850,407円でした。プラス68,407円で損益率8.7%でした。

「損益」と表示されると損しているのか得しているのかよく分からない気分に読み取る私ですけれど、マイナスがついてないので、資産が8.7%増えているようです。

とはいえ、運用商品が将来受け取る時点で、増えるか減るかは「時の運」ですから、引き出せないのをいいことにほったらかしにしているだけじゃなく、せっせと時の運を身につけるべく、日頃の心がけは大切にしたいものです。

夫婦でお金の話を切り出すには

前回の記事では、夫婦でお金について話すことはとても重要だとお伝えしました。他人とは大っぴらにお金の話は出来ません。親子や兄弟姉妹という家族関係であっても、なかなか「で、いくら持っているの?」とは聞けませんから。

それゆえ、亡くなる直前または以後になって懐具合が明らかになり、大騒動を巻き起こしがちなのが、昨今いろいろと話題に上がりやすい相続(=争族)でしょう。夫婦になって何十年も経っていながら、一つ屋根の下で暮らしている夫(妻)の懐具合について話し合えるような仲じゃない。もう冷え切ってしまっている…

そんなことになった後の、手続はネットで検索したら簡単に結果が出て来ますが、その事務的な手続は、ぜんぜん簡単ではなく。お金だけでなく時間の無駄使いにもつながります。

夫婦の会話でお金について話しをするきっかけとは?

一緒に生活していれば、お互いの金銭感覚は何となくわかります。食材や日用品だけではなく、年中何か買ってくる傾向があれば、使いすぎ傾向であることは一目で分かるし、逆に生活に関すること以外にお金を使わないのであれば、倹約家傾向だとわかるでしょう。そのくらいの金銭感覚は結婚相手に選ぶ段階で分かりますから。

結婚すると人生における大きな出費というのが度々あります。結婚式から始まり、新居への引越やマイホーム購入、子供の教育費などなど。大きな出費は独断で決めようものなら、厄介事にもなりかねません。

実の親子でも話しづらいお金の話を、夫(妻)になった人と話すのは、とても勇気が必要ですが、自分たちだけでなく子ども達の人生にも影響が出る部分を内緒にしておくのは、非常に危ういなと。

相手の収入が分かっていたとしても、収入より1円でも多く使っていながら貯金もなければ、資産ではなく借金があることになります。女性には妊娠・出産で、どうしても収入面が弱くなってしまうことがありますから、男性の経済力を重視するのは当然とも言えますが、女性だって妊娠・出産を踏まえた上で経済力をつけておくのは、現代でいったら当然のことになってきたように思います。

昔のように女性は働くべきではないという風潮はだいぶ様変わりしてきました。女性の社会進出について法整備されてきている中で、女性が経済力をつける土壌は豊になってきましたから。

自分が結婚して出来た家族を守るための話題なので、お金の話というのは額面を指しているだけではありません。金額は数字としての確認で、そのお金の使い方について話をするという感じでしょうか。

そもそも、私たちの場合は倹約家の夫・無駄使い派の妻という夫婦なので、夫の方が色々と心配になっている様子はありました。私の方も、なかなかお金の使い方が直せないことを悩んでいたので、使い方上手な夫に「どうしたらお金を上手に使えるのか」について悩みを相談したことが、きっかけだったかもしれません。

夫婦の会話でお金について話しをした後は?

夫に対して最初はお金が減る事を過剰に心配しているように見えていたのですが、第一子の妊活を始めたあたりから、時に気前の良い使い方をすることもあり、普段の使い方との違いは何なのか聞いてみたくなったからです。

私がお金を使う時というのは、必要なもの・欲しいもの・ムシャクシャした時のはけ口や周りに流されて、その場のノリでということが独身のころから定着していました。収入の1割~2割を貯金に回すということもしていましたが、ある程度貯まってくると大がかりな出費に使い、また少額から貯めるということの繰り返しでした。

「やった後悔より、やらずの後悔のほうがイヤ」

というスローガンの持ち主でしたので使いにつかいまくっていた結婚当時の私の貯金額は250万円ほどでしたが、夫はその何倍もの貯金額を持っていました。

結婚前の貯金は、離婚時には夫婦で増やした財産にはあたりません。なので夫から金額を聞いた時も金額の大きさに驚きつつも、離婚に至った場合には、自分のものにはならないものだと割り切っている私がいました。結婚当初から離婚話を切り出された過去が…笑

同い年で育った環境も東京と神奈川という近さでありながら、独身時代の貯金額がここまで違うとお互いビックリしてしまいます。貯金額の他にも、お互いの年収も付き合っていた当時から打ち明けていましたから、結婚前からお金のことに関して包み隠さずに話しあえる状況ではありました。(出会ってから3ヶ月で結婚したにもかかわらず)

お金の使い方についてのコンプレックスを打ち明けて相談したことも、夫にとっては重要だったようです。夫婦であっても使い方についてはいちいち話したり確認しなくとも、表面的に家計がまわっているように見せることはできます。それが、結局取り返しがつかなくなって離婚の原因になるケースもネット記事でよく見かけますから。

夫婦でするお金の話は楽しくておもしろい

前回の記事では、不動産について夫婦で話した内容について少し触れました。私も夫もマイホーム願望がなく、子供には窮屈な思いをさせてしまうかもしれませんが、それによって「早く自分だけの部屋が欲しい」という気持ちが強くなって自立を促すことにも繋がると思っています。(実際、親元にいた時の私がそれで早々に独り暮らしを始めたので)

子供たちにも、具体的に我が家の家計状況には伝える機会が多々あります。小5になる長女も小3になる次女も、徐々に自分たちでお金をやりくりする機会が増えてきたので、両親がしているお金にまつわる話に興味を持って聞いてくれるようになってきました。小1になる長男も、姉たちから良い影響(?)を受けているのか、駄菓子屋さんでの買い物の様子が割と堅実です。

不動産以外には、夫婦ともに50代目前となってきたので、相続に関する話題も増えてきました。3年前には私の実父が、昨年は義父が他界したのでそれぞれの実家に関する相続を経験しましたが、相続手続の実務に慣れている私でもかなり骨の折れる日々で、複数の相続人を相手に相当ハードな日々を過ごしました。

なので、3人いる我が子たちがどのような人生を歩むか今のところは大きく定まっていなくても、親である私たちが50代になろうとする時点で、出来ることはなるべく早くから手を打っておくべきだという話も最近は増えてきました。

夫婦で昨年からNISAを始めたので、NISA口座での運用についてもよく話します。私は自身の投資歴は10年を超えましたが、日本株の売買経験しかないため、S&P500など投資信託の運用方法は夫から情報を得ることが多く、子供たちが寝静まった後に夫婦で会話する時間は年々増えてきているように思います。

お金の話題という最難関とも言えるネタを話し合うくらいですから、その他のネタについても大っぴらに話せる関係ではありますが、夫や子供たちに内緒で有休を1日とり羽根を伸ばしているのは、ここだけの話です。

 

 

夫婦の会話で一番盛り上がるネタの話

夫婦になって十数年が経ちました。同い年なので、お互いそろそろ50代を迎えます。私たちは晩婚かつ高齢出産で子供を持ったために、新婚生活で思い出を作る時間はなく、この十数年は主に夫婦で子育てに明け暮れていました。

我が家において夫は超倹約家で心配性ですが、私は浪費家であり楽天家なため、新婚当時スーパーに買い物へ行くとしょっちゅうケンカになっていました。

必要な物と欲しいモノがあれば、必ず買いたい私と頑なに必要な物だけしか買いたくないし、その上できるだけ必要な物を最低価格で買いたい夫。いま振り返ってみると、本当に少額のもので険悪なムードになっていたのが懐かしい思い出です。

夫婦になったけれど趣味も興味も異なる場合のネタは?

夫はガンプラ作りが趣味ですが、子供が小さいためこだわり抜いて作りあげたい夫としては邪魔されない環境になるまでは、せっせと買い集めるだけで、時々取り出しては先々の楽しみに思いを馳せることを満足感を得るタイプ。私といえば、映画鑑賞や読書が趣味ですが映画館へ行っての映画鑑賞が独身のころから大好きで、できれば映画は一人で見たい。いまは思い立ったら映画鑑賞という環境でもないため、年に1回ぐらいのご褒美イベントになってしまい、そもそもが会話としてのネタになりません。

3人が全員この春から小学生になり、いよいよ具体的なお金の話をする機会が最近は、増えてきました。

夫婦でするお金の話は具体的にどんなこと?

私の友だちには夫(もしくは妻)とお金の話をする機会が無い方もいます。中には、「夫の年収すら知らない」という私としては驚きの実情を聞いたこともありました。そのご夫婦は、ご主人が大企業に勤める50代の方なのでとりたてお金のやりくりに困ることも無さそうだし、「妻たる者、夫の懐具合を探るなんてはしたない」と言っていました。4歳年上なだけで、ここまで昭和的な熱いポリシーを持ち続けていたことにビックリしました。

夫婦でするお金の話は具体的にどんなことを話しているかというと、

・住まいのこと

・資金繰り状況

・投資

・日々の食費や外食、お出かけに関すること

・相続対策

といったところでしょうか。これらのトピックで夫婦がどんな会話をしているかと言うと、例えばマイホームについての時は、我が家は5人家族ですが結婚してすぐに引っ越した現在の2LDKの賃貸マンションに住んで十数年になります。5回は更新しています。

周りのママ友や子無しご夫婦はマイホーム暮らしが多く、皆マイホームの良さをオススメしてくれますし、時々お邪魔してキレイに整ったお宅を拝見すると、羨ましいといった話から始まります。

子供に通わせたい公立中学は、現在の住居の学区外になっているため長女が中学に入学する年までには、引越を検討しなければならず、先日も3LDKの賃貸マンションの募集を目にしてすぐさま内見の予約を入れ見学してきましたが、なにせ家賃が現在の家賃の倍になるため、かなり慎重に判断しましたが結局見送りに。

このところの不動産価格の高騰は、一体いつになったら下火になるのでしょうね。

コロナ禍が落ち着いたと思いきや、次から次に物価が値上がり傾向になってしまい、先行きが不安になる要素ばかりです。夫も私もマイホーム信仰はなく、賃貸最高!というのが共通しているので、ときどき新築マンションの価格や近所に立ち並ぶオープンハウス施工の狭小新築住宅の価格に目を留めながら、こんなに高額になった不動産を買うことのメリットやデメリットについて、といような白熱自宅トークを展開しています。

夫婦でするお金の話の重要性とは

夫婦でする最も重要な話はお金のことであると考えているのには、私なりに理由があります。それは、万が一にも夫婦どちらかに何かがあった時に、残された家族をいかに守れるかということを事前にお互いが把握していることが、どれだけ大切かということを、仕事を通して痛感しているからです。

法律事務員という仕事柄、「万が一」という状況に日常的に触れています。ニュースの中の出来事が実際に数え切れないほど身近に起こる職業というと大袈裟ですが、本当に日々予想外の出来事が突然ふりかかってしまった人たちを間近でみていると、万に1つで無かったとしても、普通の生活が普通じゃなくなる可能性が、そこかしこにあるわけで。

その中でも特に生活に直結するのがお金のことです。突然の体調不良で働けなくなるのは、事故だけに限らずハラスメントなる人為的なことから来ることも、近頃ではめずらしくありません。住宅ローンをペアローンで組んでいたとしたら、夫婦のうち片方が不調に至ると家族全体がその影響を受けます。自己破産というのは、何もギャンブルや買い物狂いや投資に失敗したからといってするものでは無いというのも、仕事で破産に取り組んでいて実感しました。

賃貸か持ち家か論争は以前からずーっとありますが、財産があれば持ち家を買っておくのも一つの手だと思いますが、ローンを完済するまでは資産にならず、そのローンを完済出来るかどうかがこの頃の経済傾向を見ていると、かなり難易度が高い気がするのです。完済どころか、ローンを払い続けることも厳しいと嘆くネットの記事を目にする度に「結婚相手の次にマイホーム購入は慎重に判断しなくては」と警鐘をガンガン鳴らしたくなります。

夫婦の間で増やした財産であっても、離婚する際は夫(妻)の名義だったものが財産分与で妻(夫)に分け与えられますが、相続になってしまった場合は妻(夫)の立場だからといって夫(妻)の財産を自由にすることは出来ず、成人した子供がいれば割とスムーズに行くでしょうが、未成年の子供がいた場合や子なしのご夫婦だったりすると、自分ごととしての話では無くなってしまうために、生活に直結して大問題になってしまいます。

お金の話を夫婦でするのが大事だと分かっていても、なかなか切り出しにくいのはありますよね。今回は長くなってしまったので、その点については次回に触れたいと思います。