お金の増やし方がよくわからなかった頃の話①

GWが過ぎ6月がもうすぐそこまで。今年も半分が過ぎ去ろうとしています。年始に立てた抱負を日々の努力とともにコツコツとこなしてきた人には、努力の結果が現れる頃と言えるでしょうね。

私も、昨年までを振り返り『今年こそは結果を出す!!』と息巻いていましたが、言うは易し行うは難しと言った中間結果でございまして…

貯金が出来る人は『入れる』より『出す』ようです

お金持ちになっていく、つまり上手に貯金が出来る人たちは『入れる』ことよりも、どうやって『出す』かに気を配っているという記事を読みました。

断捨離で有名なやましたひでこさんの著書『お金持ちは断捨離上手』に書かれていました。

私の実体験に話は飛びますが、『お金を貯めよう!』『貯金!節約!』に意識がいっていた頃は、どうやってガッツリと収入を増やすかということを必死で探していました。親元を離れて一人暮らしをしていたし、独身でしたから好きなことにお金を使う選択権は100%自分にあります。

ときどき実家に帰ると物欲皆無な父から『お前は本当に金遣いが荒いな』と、しょっちゅうお褒めの(皮肉)言葉を言われていました。

お金が『入ってくる』ように意識していたにもかかわらず、自己投資と称してビジネスセミナーに足繁く通い、スキルアップのための資格取得に時間を費やし、有益な人脈づくりのために意識高い系のオフ会に顔を出したりしたものですから、方々で出会いがあるものの別々のグループが形成されるので、あっちの集まりに参加し、こっちのグループの仲良しと会う約束をして…というようにとにかく交際費と交通費がかかりまくっていました。

お金が入ってくることに気を取られてマルチ商法に手を…

交際費や交通費は削れないと思い込み、食費や日用品で節約しても、結局その間は貯金が貯まるどころか危うくカードの返済すら間に合わなくなりそうなこともしばしばありました。そして、より手っ取り早く確実な方法で稼げる方法はないかと日夜情報収集に明け暮れて、最終的にはマルチ商法に手を出していました。

マルチ商法をしたい!しよう!と思っていたわけではありません。私が持っていた知識は、「ア○○ェイってネズミ講でしょ」みたいな?

世間一般で言えば誰もが知ってるマルチ商法の老舗における会員制ショッピングを楽しんだところが発端でした。CMを流さず独自ルートでの販売網によることで、通常であれば高額商品として販売されるような高品質な日用品や家電を安く買うことができ、その上で有料会員になると購入額に対してポイントが付いて、そのポイントは現金として還元されると。ここまでは購入することだけのメリットで、さらに販路を自分で開いていくとボーナス(報償)がついて…というセールストークが。

お金を手にすることにガツガツしていた私は、ただの消費者でよかったハズが、あれよあれよという間に、このマルチ商法を支持するまでに至ったのです。

お金を入れることよりも大切だったのは、お金を出すこと

結果を先にお話しすると、マルチ商法で私の収入をあげることは出来ませんでした。ただ、同時期に始めた人の中には現在でも活躍し続け、収入を実際にあげているように見受けられる方々もいます。(@インスタ)

このマルチ商法に手を染めていたのは20年くらい前の話ですが、私としてはこの経験をしたことでメリットしか得ていません。デメリットは、商品欲しさにリボ払いというものをやってしまった黒歴史ができたことくらいです。

マルチ商法と言ってもピンキリで、私が参加したところはア○○ェイという老舗のネットワークビジネスですが、最初で最後のマルチ商法がア○○ェイで良かったと今でも思います。なぜかと言うと(自分の判断によるものが多いので全ての方々に当てはまるかどうかわかりませんが…)、日本で事業展開してから歴史が長く、かつ公にしているにもかかわらず、どうしても色眼鏡で見てしまい実情を知らないでいる人の意見を鵜呑みにしてしまったが、どうやらめちゃくちゃ社会貢献をしている企業であったことや、ネット上では「過剰在庫のせいで借金苦」などと描かれて(実際にあったかもしれませんが)恐々としていたが、気に入らなければ100%現金返済補償をしている。しかも、この100%現金返済補償は購入後(確たる納品書の日付から)1年以内をカバーしてくれるわけです。

契約日から8日以内のクーリングオフ制度は浸透しているけれど、買ってから使ってみて気に入らなければ1年以内に全額返金しますというプロ根性!!!

モノがいいからお客様のニーズやウォンツに応えられるだけの自信がある。それでも人それぞれ使い心地や使い勝手があるので、長く使っても気に入らなければどうぞ返品してください。そして、その際は全額返金しますので。って、中々出来ることではありません。

風評を考慮しても、それだけの企業努力(しかも異国の地で)を長年続けてきているネットワークビジネスの会社を当時は他に無かったように記憶しています。

自分が購入した分と、買って使ってすごく良かったものを前のめり気味に友だちに伝えて、友だちが1人同じものを買ったので、その子の購入した1回分だけが私にとってのネットワークビジネスでの唯一の報酬結果でした。

セールスが苦手だし、オススメしたものを欲しいからといってすぐ買ったり、買い続けられるような友だちもいなかったので、自己消費で終わっただけでした。それだけでも十分満足してました。

不労所得と言う名の「お金の入り」を得ようとしましたが、身の丈には合わない世界に足を踏み入れてしまって、結局は貯蓄も時間もどんどん減って行っただけでした。

時は金なりと言うけれど、お金=時間ではない

お金の入りを意識していると『時間は有限だから』ということも念頭にあり、めったやたらと時短になるような便利グッズやら収納グッズを100均やプチプラで買い集めたりしていました。

でも、お金と時間が同じということではなくて、価値で言ったら時間の方が圧倒的に大切で重要なんだなと。だって、使ってしまったお金と同額分は節約したり、働いて得たりしようとすればいくらだって可能ですが、○歳とか何年何月の「今」というのは一生に一度しかありません。

24歳とか35歳が毎年続いていくわけでもないし、自分の置かれている環境だって生活だって、5年後も全く同じとはいかないわけですから。

去年の健康診断の結果と同じように今年の結果が出るわけじゃないということを、アラフィフというか40代最後の日々を送りながらため息つきつつ身に染みている程です。

20~30代の若い頃というのは「入ってくる」ものに重要視しがちですが、年齢を重ねて40代~50代になってくると「出ていく」ものを重視しないと、手痛い目に遭うのかなと思うネットニュースが毎日のように配信されてきます。

子供の手が離れて50代からネットワークビジネスにハマっている友だちを応援したい気持ちと別の道を歩んだほうがいいのにと案ずる気持ちに揺れ動きながらも、情熱を注いでいる当人(だったことがある身として)は、何を言っても耳に入らないことを知っているため、リボ払いをして家族に心配や負担をかけないでいてくれることをただただ願っている次第です。

毎月10万投資する私が実践する『時の運』の引き寄せ方法

情報化社会なだけに、座っているだけで毎日情報がなだれ込んできます。投資に関する情報だけではなく、仕事関連や学校のこと、家庭内で共有する情報や自分自身の体調にまつわるものなど、情報を厳選して精査する時間も気力もありません。

そんな中、毎月10万円を投資に回している私が普段からどのようにして、投資に活かせるような情報の整理をしているかお伝えしたいと思います。

投資に必要なのは『時の運』

トランプショックが起こったせいか、最近の株価の乱高下はすさまじいものがあります。投資の基本的な考え方は「安い時に買って、高い時に売る」です。

投資の知識をつける勉強会だとかセミナーが盛況のようですが、基本的なところはこの安い時に買って、高い時に売るだけなので、知識云々より『時の運』を引き寄せることに時間を割くほうがコスパもタイパも良いのです。

その『時の運』を簡単に引き寄せられるのが、紙類の処分だということは、きっと投資セミナーでは教えてもらうことは無いでしょう。

紙類を処分するとなぜ『時の運』が引き寄せられるのか

金運UPを願うときに、わたしたちは金運があがる神社に足を運んだり、金運UPのお守りやグッズを買ったりします。願掛け文化は、アジア諸国で多いのかもしれませんが、八百万の神様が存在する日本では、特に文化としての下地も人々に根付いた習慣としてもポピュラーなものだと思います。

金運UPのグッズを身につけることを知っているのであれば、古いものやガラクタは運気を下げていることもご存知のことでしょう。着なくなった洋服や使わない食器類、壊れた家電や電気製品というものが真っ先に浮かんできますが、使わない情報や古くなった情報が掲載された紙類も運気を下げると、多くの片付け本に記載があります。紙類は特に『時の運』を停滞させるというのを風水関連の片付け本に書いてあるのを読んでから、私は紙類をバンバン処分するようになりました。

紙類の処分は片付けの中でも特に面倒くさい…でも効果はスゴイ

まだ投資を始めたばかりのことです。投資で身を持ち崩した人の話はよくあります。普通に生活している分では身を持ち崩すようなことは起こりませんが、危険領域に足を踏み入れた初めの頃はスゴイ緊張感がありました。投資について色々と勉強しようとして、次から次に本を買い漁り、ネットの情報を印刷し、無料セミナーでもらった資料を大切に保管していました。次から次にたまって行く紙類。お金にまつわることが書いてあるので、おいそれと処分することも出来ず、とにかくやたらとファイリングをしていました。

ファイリングからのラベリングまでが一連の作業で、仕事で得たファイリングスキルを私生活でも活かしていました。しかし、キレイにファイリングされた資料を目にしても一向に投資成果は上がらず、ずっと横ばい。損もトクもしないのです。

段々とキレイに並べられた投資関連の資料を眺めるのがウンザリしてきました。有料セミナーに行きたい気持ちもあるけれど、コレ以上資料が増えるのはイヤだったし、知識だけじゃなく投資金額が大きくないと、投資による手応えは感じられないことがわかってきたのです。

急にバカバカしくなってきた気持ちを心機一転したくなったので、図書館で投資の本のついでに借りた片付けの本をパラパラと読んでみたところ、紙類の処分が『時の運』を呼び込むと書いてありました。風水的にみると「木」の要素を持つのが紙類だとか。紙は木から出来るからかなーとボンヤリ思ったものです。

最初は無料セミナー開催案内が書かれた広告の紙一枚を破り捨てたのを皮切りに、ポストから取り出して放置していたDM類を処分して、次第にキレイにファイリングされた投資の資料をバンバン捨て出しました。週に2回燃えるゴミの日があったので、2週分の燃えるゴミの日となる計4回で、ほぼ部屋にあった紙類を処分しました。

あれだけ几帳面に綴っていた紙類を処分してみたら、爽快感がたっぷりでした。

投資に関する資料に目を向けなくなり、しばらく株価の動向を放置していました。その間、紙類を処分したら部屋の中がスッキリし、そこから不要品の処分に着手。

メルカリで細々とした推し活グッズを売りさばいていたら、気づけば合計で15万円ほどの売上になったのです。

紙類の処分を侮るなかれ

メルカリで売り上げた金額をまるまる証券口座へ振替えるため、久々に証券会社のサイトにログインすると、持っていた株の評価益が20万円ほどプラスになっていました。元々デイトレ志望ではなく、中長期投資を考えていたので放置していただけの株が、コツコツ含み益を膨らませてくれているとは思いもよりませんでした。

この最初の含み益の喜びは今でも覚えています。たった1枚の紙を捨てたことから、停滞期を打破してしまったのです。

大型家具を処分するでもなく、カーテンを買い替えたわけでもなく、不要な紙を捨てただけです。知識を習得しても横ばいだった投資成績が、たったこれだけのアクションで動いたのは『時の運』としか言いようがありません。

現在も相変わらず紙類の処分は億劫だし、面倒くさい作業に変わりはないのですが、紙を処分する言い訳というのは、なかなか思いつきがたいことです。

株価の値下がり傾向がある今、安い時に買えるよう、今日も帰宅後はせっせと不要な紙を捨てまくろうと思うのでした。