近頃は特に寒暖差も激しく、大人も子どもも体調管理をするのがとても難しいですよね。それでも、受診して薬を処方してもらえるだけで済めば不安もやわらぎ、仕事を休み続けずに済んで良かったなと思った矢先に、子どもが一向に薬を飲んでくれないと、出勤時刻が迫る中で途方に暮れるどころかイライラが押し寄せてくるわけで…
我が家には10歳長女と8歳次女と6歳長男という構成で2才差の姉弟がいます。長女は小さい頃から薬に拒否反応がなく、粉薬でもジュースタイプでも時には自ら進んで飲用してくれる子どもでしたが、下の二人とりわけ次女は赤ちゃんのころから小学2年生になった今でも薬を飲ませる事が一苦労です。
今回は、我が家で対策してきた子どもに効果のあったお薬の飲ませ方をお伝えします
子どもが薬を飲んでくれない時にやってきたこと -粉薬編-
私はかなり不器用でして、よく粉薬に水を少し垂らしてから練って丸くして飲ませるという手法は、何度となくやっても水っぽくなってしまいました。器用な夫が作る粉薬の練り物は、ソフトキャンディのようなバランスのとれた柔らかさで、長女は薬に抵抗を持たずに育ったのだと思います。
しかし、育休が終わってからは朝の服薬は私の担当です。そこで、下記のものを一通り揃えておきました。
・ハーゲンダッツのバニラアイス
・子どもの好みのバニラアイス
・お薬飲めたね(服薬補助ゼリー)
バニラアイスでも、あえてハーゲンダッツにしているのは理由があって、体調を崩しているときには栄養価の高いものが良いと思うので、なるべくラクトアイスやアイスミルクではなく添加物が少ないもので、取り組みたかったこともあります。
「私だって、久しく食べてないのに…」
という思いを胸になるべく手を患わせないように、味と子どもの好みにあったものでごまかしてきました。味らいが未発達の子どもたちにとっては、味の違和感が少しでもあるとそれだけで受け付けてくれません。薬の味や舌触りをごまかすには、なるべく食感が子どもの好みに添ったものが良いと思いました。
服薬補助ゼリーは薬嫌いの次女には受入れられていましたが、ゼリーの食感を嫌う長男には不評なこともありアイスで飲み込ませたり、練り方が固めに仕上がったときはリンゴジュースで飲み込ませていました。
リンゴジュースやアイスは常備しているものではなく、こうした体調不良のときに出現するものだったので、苦手な薬の向こう側には美味しいものがあるという認識があったのかもしれません。
このくらいモリっと乗せます
服薬ゼリーの時はこんな感じ
子どもが薬を飲んでくれない時にやってきたこと -ジュース編-
粉薬よりも大変だったのはジュースタイプのお薬が出た時です。次女の拒絶反応は年齢を重ねていっても収まることはなく、年長さんになる頃になってやっと飲めるようになったので、病院では「粉薬で出してください」とお願いしていました。
ジュースタイプのお薬の時は、味濃いめに作ったカルピスを先に飲ませた後で、鼻をつまんでゴクンと飲ませていました。(一緒じゃないですよ!先にカルピスを飲ませ終えてからです)糖度がどうとか言っている場合ではなく、こっちは今飲み終わって登園させないと通勤電車に乗り遅れてしまうプレッシャーがあるわけで。
Web検索した時に「子どもが薬を嫌がらないように、雰囲気作りを…」というのを読みましたが、朝の出勤時に雰囲気を作っている時間は無くってよ!!!!という母の殺気に子ども達も従わざるを得なかったかもしれませんが、ともかく飲んでくれれば何でも良いのですから。
子どもが薬を飲んでくれない時にやってきたこと –錠剤編-
6歳の長男にはまだ飲ませたことはありませんが、8歳の次女は市販薬の錠剤を飲ませる機会が増えてきました。高熱が続くとか明らかに深刻そうな症状が出ていない時に、病院を受診するよりも仕事を休まずに済むよう、市販薬を買って最近は飲ませています。次女はこれまた激しい拒否をしていますが、
・お薬ゼリーもしくはプリンと同時に
私が小さい頃は、母がオブラートに包んで薬を飲ませてくれたのですが、その当時からあのオブラートの喉に張り付く感じが苦手で、現在もオブラートで包む方法はありますが、お菓子でたまにオブラートのようなものに包まれているものがあると、それをあえて剥がして食べている次女には通用しないなと。
本人も成長し、
「なぜ自分は薬が苦手なのか?」
「どうしたら薬が飲めるようになるのか?」
ということを色々考えているようで、本人から提案されたのがお薬ゼリーもしくはプリンでという運びになりました。
子どもが薬を飲んでくれない原因は、もしかして…
子どもが薬を飲んでくれない原因は、心理的なものもあるかもしれないし、単純に過去に体験した薬を飲むときの情景が浮かんでしまってということかもしれないし、具体的なことは良く分からないことがほとんどですが、もしかすると
○必要以上に水と長時間混ぜすぎて苦味が出てしまった
ということも考えられます。私は少量の水加減が下手だったせいがあるかもしれません。スプーンに水を少しすくったつもりでしたが、薬の量にもよりますがスプーンをしっかりたっぷりと湿らせて薬全体を湿らせれば苦味が出なくて良かったのかも。
○飲みたい気分じゃないだけ
なのかもしれません。
私も、急いでいるので1秒たりとも無駄にしたく無かったが為に声を荒げて薬を飲ませてしまったけれど、その強引なやりとりにかかった数十分は、飲ませるタイミングをもう少しズラしてみていれば、ここまでこじれずに済んだかもしれないと振り返ったこともありました。そして、タイミングを変えて再挑戦したら「さっきのは何??」というぐらい、すんなり事が運んだこともありました。
子どもが薬を飲んでくれない時に心がけてきたこと
朝の忙しい時に限らず、1日に何度も何度も「お薬を飲ませる」という行為と向き合わなければならなくて、子どもが何人かいると当然感染したりしますから、長期化になったりします。子どもだって、好きで体調を崩しているわけじゃないのですが、こちらとしても、自分なら数秒で終わることが長い時には1回につき何十分と付き合わなくてはならないので、平常心を保つことにも限界があります。
それでも、服用させる時に心がけてきたことは、
「お薬を飲むことで元気になる。元気になってくれれば、お母さんはとても嬉しいよ。本当だよ。元気でいるって大変だけど、お薬飲むって難しいことをやり遂げたら、とっても素敵なお姉さん(またはお兄さん)だなって思わない?お母さんは、すごいなって思うんだ」
と励ましていました。キレ気味に言っていることもありましたが。。。
天候と一緒で、自分が動けばどうにかなるものではないと諦める場面もありました。その時は、もちろん仕事に間に合わず遅刻して頭を下げて遅れた分を巻きで仕上げるしかありません。というかそうするしか出来ません。
苦手なことを克服する経験というのは、大きくなってからも活かされることですから、イライラしつつも、これも子どもの成長を見守る1つだと目をつぶり薬の飲ませワザの新発見が出来るように親としては心がけて行ければ良いかなと思っています。
とにかく時間をかけて対応してあげることが今後も難しい中で、目新しい工夫も考案できないのですが、昨日ドンキに行った時に看護師さんのコスプレ衣装をみかけて、「もしかすると病院ごっこ的な感じだとアリかっ!?」と今更ながら考えついた次第です。
ちなみに、今後試してみたいお薬のあげ方はコチラです(こんな優れものがあったとは知らなかった…)。