夫婦ゲンカから離婚の二文字がちらついた時に考えること

暑くなったかと思えば、天候の悪い日が続いたりと5月・6月は年々体調を崩しやすいシーズンになってきました。夏の暑さもこたえるけれど寒暖差や曇天は気持ちを憂鬱にするし、何より40代ラストイヤーを爆走中の私としては、ホルモンが枯渇しつつあるというだけでも日常生活を送るのがシンドイわけで。

そんな矢先、新学期から学校で友達関係のトラブルにあっている長女の対応やら、長男の療養看護で日々のリズムが狂い、スマホとゲーム機を手放さない夫の態度にぶち切れ、以前投稿したこちらの記事にあった友達からの相談に乗っているうちに、離婚の二文字がちらつくようになりました。

離婚の二文字がちらついた時に考えること

友達のご主人の浮気に対するアプローチを調べまくっていたせいか、私のweb画面上にはサレ妻さんたちの情報が次々と表示されるようになってしまいました。

以前、別の友達から教えてもらったコチラのブログ(「超ブラック!兼業農家に嫁いだら」byまゆみさん)を読み込んでいたのもあったのかもしれませんが、私のように3人子供がいる奥さまが数年前の母の日に突然ご主人から「ほかに好きな人がいる」と告白されたことを発端にご自身の夫婦関係について現在進行形で綴られているコチラのブログ(「夫が不倫してました」by桃さん)も、Googleが選び出してくれましたが、関係が悪化した後の結婚生活の維持も大変だけど、離婚も本当に大変ですよね。

弁護士に依頼しないと離婚出来ないケースとなると、本当に精神衛生上しんどいだろうと思います。当事者の間に別の人が入ると、それが弁護士であろうと中々進まないものですし。

裁判離婚ともなれば、裁判所が決定してくれるので早いと思いますが裁判にもってくまでが長いでしょ?調停やって不成立で審判やってそれもダメで…いやぁ、夫婦ゲンカが可愛いものに見えてきましたわ。でもね、不貞を働かれたらそりゃもう信頼関係の回復にも時間がかかりますから。

信頼関係を回復させる時間が勿体ないなと思ったら、慰謝料とか養育費とかザザっと計算して、弁護士入れてスパっと離婚した方がタイパ(タイムパフォーマンス)もよしでしょうね。コストよりも悶々とする時間の方がモッタイナイ。

専業主婦の方々は是非1日も早い社会復帰を

先程、取り上げたブログの作者さんたち、お一人は看護師さんで、もう一人は長きに渡り専業主婦をされていたようですが、この度のご主人の不貞により働きに出て、最近では正社員として登用されたとか。

結婚しても収入源は絶対確保しておくのが望ましいです。女性の持つ仕事スキルの高さは、計り知れないものがあるのに、なぜにこんなにも夫一人の給料だけでやり過ごそうとしてしまうのか。実にモッタイナイ。

専業主婦をしていて、かつ子育てを長年続けてきたということで職務経歴書に書けることは一杯あると思うし何なら、中高年で転職活動しようとしている50代のオッサンより仕事で貢献できるスキルはあると思います。

そりゃブランクがあるし、言ってみれば他業種・他業界への転職みたいなものなのだから、最初の数か月は働かされる側も雇用する側もスムーズに行かないと思いますけれど、慣れてきたら抜群のセンスを発揮できると思えてやまないのは、現在PTAでご一緒している長年専業主婦をしてきた方々をみていても才能のムダ使いだなと。

PTA役員なんてボランティア活動の代表格みたいなジャンルなのに、細部まで行き届いた気配りや、作業効率UPに向けた提案とか、有料級のスキルレベルの宝庫です。

離婚しろと強制するわけではないけれど「俺の稼ぎで暮らしてるくせに」とか言っちゃうような夫の元で自己肯定感を失うくらいなら、1日でも早く専業主婦の方々には社会復帰して頂きたいくらい。

共働きであっても、フルタイムではなくパートタイムだったりすれば自分一人の収入で子ども達との生活を維持していくのは難しいということもありますが、結局のところ自由度が下がることと天秤にかけてしまうと、給料収入を得るより夫の言うことを受け入れていた方が働くよりはいいという意見に行き着いてしまうのですかね。

節約よりも収入を稼ぐ力と貯める力があることの強み

私は高卒で、20代の頃から職を転々としまくったので履歴書の欄が足りなくなってしまうような経歴の持ち主です。今の職場は派遣で雇われた後、正社員登用されて間もなく勤続20年というところですが世代で言ったら就職氷河期世代に属しています。

就職氷河期と言われますが、業種を選ばず興味のあるなしで選択してきただけなので、何かしら仕事にありつけていました。正社員で採用されても半年で辞めた会社もあったし、派遣先で契約打切りになったこともあります。現在の職場に辿りつくまでに10社ぐらいは変わっています。

つぎはぎだらけの履歴書になったのは仕事都合だけじゃなく、1年間ガッツリとワーホリでオーストラリアに行っていたこともあったし、ブラックな職場がイヤで半年間何もせず実家に出戻っていたこともありました。

フラフラし続けていた20代。高学歴でもなく、高度な資格を持っていたわけでもありません。転職を繰り返していたし、住む場所もコロコロ変わっていたので蓄えもなく、なかなか定着する仕事に巡りあえずにいたことをとても不安に思う毎日でした。

学歴や資格もなく、履歴書はつぎはぎだらけ。結局、何のスキルが一番あったのかさえ分かりません。(それは未だにハッキリとしませんが…)

ただ、いま振り返って思うと不安で悩んで困ることもありましたが、頭の中だけで終わらせるのではなく何でもいいから、自分が少しでも興味を持った業界や職種に向かっていったことが良かったなと。今ほど、転職に寛容な時代でもなかったにもかかわらず履歴書は散々な仕上がりですが、やりたいことを細切れでもやり通したことは、過去に後悔を残さなかったという点で自己満足度はめちゃくちゃ高いです。

いまの職場に落ち着いてはいますが今年50歳になることで、そう遠くない未来に定年があります。にもかかわらず、子ども達はまだ小5・小3・小1ですから、働き続けることは必須です。夫婦でフルタイムの共働きでも高齢出産ペアなりの問題点はあるため、そう簡単に離婚を選ぶことも出来ません。

1万円という金額、もっと小さい千円という金額でも節約するより労働した方が早くお金を作ることができるし、そもそも貯めたものに手をつける必要がなければ、もっと早くお金を増やせます。

DVやモラハラなどの必然的な離婚で無い限り、夫婦生活を維持しながら仕事を続ける経験値をあげて、最終的に天寿を全うする時に後悔や苦労をしないで済む一生を送りたいなと、夫婦ゲンカから一週間を経て腹立たしさがだいぶ収まってきた今、思う次第です。

 

知人から相談された職場の悩み

先月、私が普段からフェイシャルマッサージでお世話になっている整骨院のスタッフさんから職場の悩みについて相談されました。

ことの起こりは昨年の11月にさかのぼります。

15年近く勤務した整骨院が突然閉院することになった

長女を出産した後で、産後の骨盤矯正をしてもらえるところを探していたときに見つけた、自宅から自転車で10分のところにある整骨院。

院長もスタッフさんも気さくで、マッサージのもみ返しが苦手な私だけれど、その整骨院の院長の施術は、患部に触れるだけで不思議と痛みやゆがみがとれる魔法の施術でした。気に入った私は、その時から信頼の整骨院として次女や長男を出産したときや、突然のぎっくり腰が出た時にも毎回お世話になっていました。

通い続けて10年近くが経ち、昨年の1月には福袋と称して売りに出されていた整骨院オリジナルの施術ポイント3万円分がお得についた有効期限無しの10万円施術ポイントを購入したりしてました。

11月の中旬を過ぎたころ、その整骨院公式LINEから

「皆さまから支えられてまいりました当院ですが12月末日をもって閉店することを決めました。」

との案内が届いたのです。次の予約はこの案内が届いた翌々日でした。私が閉店させるワケじゃないのに気まずい思いを抱きながら行ってみると、院長もスタッフさんも普段と変わらない様子。けれど、いざフェイシャル施術のために個室に案内されると、担当スタッフさんが神妙な面持ちで私に相談してきました。

給料が2か月支払われてないの

「セルコさんて、法律事務所で働いてたよね?あのさ、実はさ給料が2か月分払われてないの。院長がこの間、閉院の案内を発表する直前まで“いまちょっと苦しいから待ってて”と言われてたんだけど、閉院のお知らせが済んだら“こうゆうことだから、ね。(未払い分を支払う余裕はないから察して)”って感じでさ。私、くやしくて情けなくて、どうやったら未払い分も残りの給料も支払ってもらえるんだろう・・・」

彼女は、15年近く整骨院を院長のそばで切り盛りしてきて、彼女の人柄に触れて私もフェイシャルを頼むようになり、毎回その時間は日頃の疲れをリセットできる楽しくて貴重なひとときだったため、その彼女をこんな気持ちにさせた院長に強い反感が芽生えました。

個室と言えども、すぐそばには院長もいるわけで、相談の続きはLINEでやりとりすることになりました。

個人経営だし、パートだったから…

スタッフさんは、勤め始めはパートで2年前ぐらいからフルタイムのスタッフとして働くようになったそうですが、雇用保険にも入れられておらず、昨年の夏に院長が慌てて雇用保険料を2年分さかのぼって払い込んだという経緯も聞きました。

個人経営のところだから、雇用保険に加入することは出来ないものだと思っていたとか。たしかに、雇用保険が適用されるかどうかなんて人事総務で働いていたり、社労士試験の勉強したりしてないと入れるものとは思わないかもしれません。

先入観があるかもしれないけど、重要な手続は職場側がやってくれると思うのが一般的ではないでしょうか?

個人経営だろうと人を雇い入れていれば、失業手当(基本手当)等が出る雇用保険に入るものだけど、スタッフさんのように最初はパートで扶養内でのお仕事だったりする切り替えが上手くいかないケースもあるのでしょうね。

ともかく、院長から閉院の案内が出されているわけですから、スタッフさんは年内に仕事を失ってしまうことが確定しています。給料未払い分のほかにも前年度の源泉徴収票も貰えてない状態でもありました。施術の腕がいい院長でしたが、まさか内情はこんなことになっているとは。

1秒でも早く公的なところへ相談へ行きましょう

給料未払い→すぐに弁護士と思い浮かべる人も最近では多くなってきたようですが、弁護士に頼むとか相談するというのは中々ハードルが高い気がしませんか?私は今でこそ長年法律事務所で働いてきたので、敷居の高さは感じなくなりましたが、そんな環境じゃなかったとしたら、弁護士に頼まなきゃいけないような事態に陥った自分にショックを受けてしまい、どん底に突き落とされた気分になってしまっただろうと思います。(ドラマの世界だし、法律事務所って)

スタッフさんも、かなり気が動転している様子が伝わってきました。とりあえず、不安を抱えているよりも今できることや、しなければならないことを一度整理して気持ちも落ち着かせる必要がありました。そのためには、もう少し身近なところへ相談しに行くことをオススメしました。

①給料未払い問題

これは労働基準法(以下「労基法」)違反なので、労基署(労働基準監督署)の相談コーナーに行きましょう。

相談時に必要な持ち物は

・給与明細(あれば全部)

・院長と給料のことでやりとりした証拠になりそうなもの(LINEの画面とか)

雇用契約書とか労働契約書があれば、もちろん持参して(あと就業規則とか)、できるだけ書かれているものを見てもらった方がいいし、相談時に何が必要であるか労基署に直接電話して確認した方がいいでしょう。

②雇用保険の被保険者証の問題

雇用保険の被保険者証を持っていないとのことでした。(細長くてペラペラしたやつ)雇用保険に関してはハローワーク(公共職業安定所)へ相談する必要があります。スタッフさんは、失業手当を受け取ることになるので、ここはしっかりと話を聞きに行く必要があります。

③とにかく職場の問題がややこしい

私に打ち明けられなかった問題が他にもあったかもしれません。私も専門家ではないので、この先院長とどうやって話合いを本人が進めて行けばいいかとか、前年度の源泉徴票を受け取れていないこととか(これは税務署関連)、いろんな問題が起きているとなるとあっちこっちへ行かなきゃいけなくなります。そんな時は、お近くの労働局へ相談に行くのがベストでしょう。(「総合労働相談コーナー」で検索すると近所の相談コーナーを探せます)

その後のスタッフさん

私からアドバイスを受けたスタッフさんは、その次の日がお休みだったということもあり、早速半日かけて三箇所(労基署、ハロワ、労働相談コーナー)を回ってきたようで、「三箇所でいろいろ聞けて参考になりました。疲れたけど 笑」との返信があり、果敢にも相談回りをした翌日には、他のスタッフと一緒にアドバイスを受けてきたことを元に、未払いだった給料について院長に念書を書いてもらったとのこと。

後日無事に給料そのものを受け取ることが出来たそうです。自力で勝ち取ったスタッフさんの行動力にはアッパレでした。

今回の相談を受けて、私も労基署やハロワのHPを閲覧してみましたが、まぁわかりにくい(苦笑)。助けが必要な人への配慮がまわりくどい作り方になっていて、もったいない。。。それでも、インターネットが普及しているおかげで情報が集めやすくなったのはありがたいことです。

職場がらみの法律相談を見聞きしていると、職場側(会社・個人事業主etc…)が労働者のためである法律を都合のいいように解釈しているケースが沢山あるので、自分の職場がどれだけルールに従って経営しているかどうか、問題が起こる前に慎重にリサーチしておくのも「保険」になるかもしれませんね。

スタッフさんには、次の転職先を探すときには「社会保険完備のところ」をオススメしました。

※社会保険完備とは厚生年金・健康保険・雇用保険・労災保険があるところ