地上最強の商人(オグマンディーノ著)をやってみたその後を検証⑤

昨年7月に取り組んでいた『地上最強の商人』の45週間を無事にやり遂げていましたが、やり遂げた達成感に浸っているうちに検証しそびれていることに気づき、前回から引き続きの検証結果をまとめています。

(前回はコチラ)

本当になってしまった相続トラブル

弁護士からの連絡で義父の件を知りましたが、義父が亡くなっていたのは、1ヶ月も前であったことにも驚きました。我が家は税理士の一件以降、義実家とは着信も拒否をして完全に連絡を絶っていたため、一切の情報が入ってきませんでした。

それでも、さすがに臨終の際には何かしらの連絡は入るものと思っていましたが、何の知らせもなかったことにも驚きを隠せませんでした。たった半年ほどの期間で、懸念していた相続が実際に起こることになるとは…

夫には実家アパートの一室で独り暮らしをしている姉が1人おり、上階が実家なので義父に何かあれば弟である夫に連絡をしたりするのが一般的だと思うのですが、そもそも互いを嫌い合っていた間柄だったためなのか、義姉から弟である夫に連絡もなく、義実家からの着信を拒否したことは義両親にも断りを入れた際に公衆電話からであれば受信できるので、何かあれば公衆電話から私のところへ掛けていただけば夫が口を挟むこともないであろうと嫁に出来る最後の切り札的なものを伝えていたのですが、最初と同じで嫁の忠告など右から左であったのでしょう。

どっちもどっちな義実家の人々を間近で静観していただけですが、私にとって良かれと思ったことでも当人たちにとっては心外であろうこともあり、いつもなら良い方向性を見いだす事に尽力しているところですが、そこもあえて抑えるのも本の内容を実践する上で必要だったのかもしれません。

本を読めば何かが変わるのではなく、本を読んで動かなければ変わることなどあり得ません。おまじないの類は大好きですが、目を上から下もしくは左から右に動かせば自分を変えられると言うのは可笑しくないですか?

自己啓発本が何百万部売れても結局、人は早々変わらないというのは目を動かしただけで済ませてしまう人が多かっただけなのでしょう。運勢が良くなるとは言葉を分解すると運の勢い(動き)が良いか、運の勢い(動き)が悪いかということでしょうから、動くことで変化が生まれます。

私にとって、本を読みそして現実に現れる揉め事への心の持ち方に物凄く影響を与えてくれたのが、この地上最強の商人に書かれた教えだったと思いました。

相続が発生するタイミングとは

通常、相続が発生する起点は亡くなった日になります。今回、夫が父親の死を知ったのは実際の死亡日から1ヶ月が経過したあたりですので、その当たりはさして遅いということもなく。

そもそも、夫は相続放棄をすることにしていたのですから、相続が発生しようが全く関係ないということで良いのですが…

仕事で相続案件も色々と垣間見ている私としては何とも落ち着かず。相続のことよりも、嫁いだ時からずっとお世話になった義父が本当にいなくなってしまったことを受け入れ難く、ぶっちゃけいい大人である母親と息子の維持の張り合いに、これ以上付き合うのが面倒くさくなっていたのもあり、私の方から義母に連絡し、今更ながらご焼香させていただくため、義実家へ赴くことにしました。

義実家に行くと、この時まで何事もなかったかのような対応で笑みを浮かべながら私の訪問を受け入れる義母がいて、正直戸惑いましたが義父の御霊前で手を合わせた後、今日までの話を義母がもの凄い勢いで語り始めました。84歳と高齢だった義父の病状はあっという間に進行し、体重が激減していったとのこと、終末期ケアで素晴らしいサポートを受けて旅立っていったこと。

それらの話を聞き、実父を数年前に亡くしていた私は、もう1人の父の最期にも会うこともなく寂しい気持ちで一杯になりました。それもこれも全ての元凶は今、私の目の前にいる義母なのですが、夫は同行せず私一人で訪れていたこともあり、次から次へ聞き捨てならない話が出て来たのです。

最愛の夫である義父を亡くし、悲観に暮れる義母でしたが話を聞いていると、貴女は御見舞いにも来なかった、葬儀にも来なかったと何度も罵ります。最初は、話をそのまま受け止めていましたが、テーブルの上に置かれたデジカメを手にすると義母は、見てよこれと言って義父が棺に入っているすぐ横で喪服を着て満面の笑みを浮かべピースまでする写真を見せてきたのです。

「信じられない…」

私は実父を亡くした時にコロナ禍で、しかも入浴中のヒートショックで亡くなったのが死因でしたがコロナ検査をした結果陽性反応が出ていたということで、棺の中の父は黒い袋に覆われており、姿を見ることも叶いませんでした。

そうした事を抜きにしたとしても、自分と故人のツーショットを撮ることはけして悪いことだとは思いません。二人の間にある思いの形はそれぞれあって良いと思うので、思い出の一つにするなり色々な気持ちの上で本人とそれに同調する方で完結いただければいいのではないかと思います。

撮った写真を見せられた側としては、絶賛する言葉や感謝の思いはなくただただ冷ややかな視線を義母に向けてしまいました。縁あって義理の家族になった間柄であっても、最期を迎えるまでに起きたことを全て帳消しに出来るほど私の中ではまだ、本の内容を確実に実行できるほど成長しておらず、この時ばかりは感情を押し込むことができませんでした。

故人の思いが残されていたとき

何事もなかったかのような振る舞いをする義母とは反対に、私の表情はどんどん固くなり、すべきことを済ませてもうこの場から引き上げようとしたその時、義母が引き出しから取り出したのが死期を医師から告げられた義父が残したという公正証書遺言でした。相続放棄をするということを宣言した息子に対して、そのように望むならお前には何一つ残さず娘に渡すと言っていた義父。はなから遺産相続に関してはノータッチで良いと思っていた我が家にしてみたら、今更内容を確認するまでもないことでしたが、義母は読めばわかると言ってきかず、私の目の前に遺言書をひろげたのです。

地上最強の商人(オグマンディーノ著)をやってみたその後を検証④

昨年7月に取り組んでいた『地上最強の商人』の45週間を無事にやり遂げていましたが、やり遂げた達成感に浸っているうちに検証しそびれていることに気づき、前回から引き続きの検証結果をまとめています。

(前回はコチラ)

税理士との面談に行った後のこと

結局、義両親を交えての面談は実現しませんでしたが、私と夫で予定通り税理士事務所へ面談を受けに行ってきました。

弁護士もそうですが、自分にマッチする士業の先生を見つけるのは本当に難しく、法律事務所にいるからといって、自分に合う先生が優位に見つけられるということでもありません。

不動産投資でアパート経営を勧める広告や書籍があふれていますが、株式投資に慣れてしまっていると、不動産投資などというのは大変面倒で厄介な投資対象にしか見えず、義実家に行く度に『手放さないんですか???』と常々アプローチしていたほど。

不動産余りが叫ばれる2030年問題のこともあるし、今日も仕事でとあるアパートの住人さんが家賃滞納をしている関係で裁判所に申立をしていた建物明渡しの強制執行手続きのために、弁護士から命じられイソイソと提出書類の準備をしていたところですから、こんなことをプライベートでもやらなきゃいけなくなるとか無理でしょ…

そんな面倒な不動産投資を夫が相続するような事態になったら、結局周り巡って私のところへ降りかかってくることを考えると、私にとっても税理士と繋がりを持つことはメリットが大きいのです。

税理士に顔を売り、我が家の現状と義実家で今後予想される相続時に気をつけるべきことを相談しながら面談を終えました。

面談を終え、今回のドタキャン騒動でほとほと義実家との付き合いに嫌気が差した私は、夫からの願いでもあったので、金輪際子供たちを連れだって義実家に足を運ぶことは止める決断をしたのです。

お金ではなく自分の価値を100倍にするために

義実家を敵に回すということは、あまりいい実例ではないかもしれません。ただ、日本では未だに根強く嫁というものは嫁ぎ先に対して従順であれというような風潮もあるし、お嫁さん自身がへりくだって嫁ぎ先へ気を遣わなくてはならないと思っている背景もあります。

私も結婚して10年は、それなりに義実家内で粗相のないようにバランスを取ってきました。が…

並々ならぬお金への執着&執念が税理士面談の一件以後も露見して、最終的には逆恨みされたりもしつつ、義母からの執拗な嫌がらせを受けることになるのですが、その間に私が読んでいた地上最強の商人第3巻の中で「私の出会う不運の数々は、明日の幸運の種を私に運んでくる」という一節があり、日々繰り返し音読しながら、義実家との諍いの先にある幸運を思い描いて、爽やかにこの直面を切り抜けたのです。

私自身も我が家も、お金をちらつかされても心動かされることはなく、日々穏やかに過ごすことに多大なる影響を及ぼしていたのだと、振り返って思うのであります。

義母にとって最大の価値におかれているものがお金だとしても、夫や私にとっての最大の価値は自分たちにあり、事業を営んでいるわけでもない私が地上最強の商人に取り組むのは自分の価値を100倍にするためであると心に刻んだのでした。

第5巻とともに乗り越えたある試練

第5巻の内容については以前の投稿でも少し触れましたが「今日が人生最後の日であると心得て生きる」ことの大切な考え方について書かれています。

当たり前に今日を過ごし明日を迎え、昨日を振り返り1週間が過ぎ1ヶ月が過ぎる中で、誰しもが当たり前に過去と現在と未来に思考を巡らせています。

老後の年金問題に不安を覚えるのは未来についてですし、やらずの後悔は過去についての悔いでもあります。今日現在、どこも痛むことなく昨日と同じ時間を過ごせることの素晴らしさ、そしてそれは奇跡でもあること。

そのような教えが織り込まれていたのが5巻でした。そんな中、生前対策を棒に振ってしまった義父が滅多に訪れることがない我が家を訪問してきたのです。

数か月ぶりにあった義父は以前と何ら変わることはなく、元気な様子でした。もともと、義父と夫の関係は良好であったのですが、義母の味方についたようにみてとれた義父のことすらも拒絶するようになった夫は、歓迎するどころではなく居留守を決め込む決断をしました。

孫である我が家の長女だけが、久しぶりに会えたおじいちゃんに近づき、どうしたのかと声をかけると、衝撃的な報告があったのです。

「おじいちゃんね、胃がんでステージ4だったから、もうあと数か月しか生きられないって」

見た目からは全然想像もつかず、いつも通りの義父の姿でした。小学3年生だった長女は、どう反応していいか分からず、長女に付き添っていた私も予想外の報告だっただけに言葉を失いました。

それから4ヶ月後に義父は本当に逝ってしまいました。義母は、入院先の病院へ最期に孫たちを連れて面会に来るよう息子である夫に伝えていましたが、夫の意思は固く最後の最期まで父親を見ることはありませんでした。

決裂した税理士面談の一件の際に、「金輪際二度と我が家は顔を見せることはない。相続も放棄する」と宣言し、義両親も「それでいい。何があってもお前達の力は不要。孫達には会えないのが残念だけど、可愛い盛りのときにずっと一緒にいられたから、もう十分」とまで言い放っていたのです。

売り言葉に買い言葉でもあったでしょうし、本気でそう思っていたようにも思えます。ただ、その時の義両親(特に義母)にとって、まさかこんな結末が待ち構えていたとは思ってもいなかったのでしょう。

地上最強の商人(オグマンディーノ著)をやってみたその後を検証③

昨年7月に取り組んでいた『地上最強の商人』の45週間を無事にやり遂げていましたが、やり遂げた達成感に浸っているうちに検証しそびれていることに気づき、前回から引き続きの検証結果をまとめています。

(前回はコチラ)

義実家の相続騒ぎで試される地上最強の商人課題

地上最強の商人の課題というのは、非常にシンプルなもので、全10巻の巻物を45週間かけて1巻を5週に分けて1日3回(朝・昼・夜)読み込んで1週間読み終えるごとに、掲載されている振り返りページにしたがって点数をつけていくと言うものです。

人は誰しも3週間継続し続けると、その行為を習慣付けることができます。元に私は、あらゆることに関して三日坊主のプロでしたが、ある時「三日坊主を7回やれば21日になる」という気づきを得てから、実行力が格段にあがり様々なことをその考え方で習慣付けられるようになっていきました。

ただ、何でも「やればすぐに」自分の身になるものでもないし、突然大金が転がり込むこともありません。突然、大金が転がり込んできたら逆に事件に巻き込まれたかもしれないという不安に襲われます。

何の土台もないのに、突然さまざまな変化を安全に迅速に行うミラクルはありません。なので、日々毎日の課題(読む・点数をつける)をやっていても、その課題から日常の中に落とし込めるものを自分なりに探し出して、それこそ身につける必要があります。

私にとって、相続争いに参戦する気は全くなかったのですが、地上最強の商人で提唱されている実践の場として、義実家の相続対策に首を突っ込んでみることにしました。

物語の課題を現実の課題に盛り込んでみようと思ったとき

相続対策としての面談の際に、税理士から資産について大まかに把握できる資料があれば事前に用意してくださいとの要望があったそうで、主人は父親に簡単でいいから資産の一覧を用意しておいて欲しいと電話していました。

義実家では金銭管理の全てを義母がとりまとめています。義父はアパート物件の手直しをする作業系を担当していたので、金銭的なことはまるっきり把握していません。

なので、面談時の際には義母が管理しているものを現物じゃなくていいので、大雑把にでも分かるものを持ってきて欲しいと義父から伝えてもらった時には、義母も快諾していました。何せ、相続対策のためなので義母にとっても優位になるわけですから。

「人生最後の日であると心得て生きよ」と5巻に…

週半ばに税理士との面談を控えていたので、主人は義夫に例の面談の時に、資産の一覧がわかるようなものを必ず忘れないようにと釘を刺す電話をかけたところ、義母が「会ったこともない他人(税理士)に通帳やら何やら見せるなんて絶対イヤだと言っている」と言い出したのです。

気が変わるのは勝手なのですが、義母だけでなく私も主人もわざわざ仕事を調整しています。そもそも、依頼予定の税理士が大変お忙しい方で、相談の予定を入れるにも色々と難しく、双方の都合を合わせた上で決めた日取りだったため、直前になって変更などあり得ないことです。義母以外の関係者全員が混乱しました。

商人の課題の5巻には「今日が人生最後の日であると心得て」というものがあります。年齢に関係なく、突然命のローソクが消えることも現実にはあるわけです。亡くなる日の朝、普通に声をかけ送り出したのに…という悲しい文面を読むことは私が働く小規模な法律事務所であっても度々あります。

この課題に取り組んでいた時は、ニュースで見聞きする事件や仕事で関わる案件が決して他人事ではないのだなと本当に身につまされるような日々を送っていたと思います。

義母は私と会う際に必ず口をついて出てくる言葉がありました。

『お金はいくらあっても死ぬときは持っていけない』

『国に税金で払うくらいなら、子供や孫達にあげたほうがよっぽどいい』

とにかく、この2つを毎回それも滞在時間中何度も言っていました。老後破産のニュースや親の介護を負担する友達が徐々に見え始めて来たこともあり、義実家に財力があって本当によかったとのんきに思っていたぐらいでした。

しかしながら課題に取り組んでいない義母ですが、人生最後の日であると心得ながらも、人生の対策を考えるどころか、逃避しようとするパターンがあるなんて。義実家の出来事ですが、義両親二人で築き上げた財産です。結果的にどうなろうと、嫁の私からしたらどうでも良い話なわけです。

息子である主人は激怒しました。それは、自分に親の財産が渡らなくなるということではなく、両親が所有しているのは戸建て不動産ではなく、アパートの住人およびアパートの管理もあり、義父がいよいよ体調を崩そうものなら、車の免許もなく字も読めない義母は、自分の子供らを頼らざるを得ません。息子である主人にとっては、煩わしいことこの上ない事態が待ち受けるわけです。

この一件から他にも義母の守銭奴的な一面が徐々に見え始めてきました。実の息子である主人が、どうしてあんなにも母親のことを嫌っていったのかが次第に明らかになっていったのです。

地上最強の商人(オグマンディーノ著)をやってみたらどうなるかを検証!

「2023年は占い的に言うと独立開業に向いてる年」と占い師に言われたのは数年前。その2023年も残すところ2ヶ月を切ってしまいました。

どんな事業が自分に向いてるのか?何ができるのか?

日々、子供3人と昨年結婚10周年を迎えるも未だベールに包まれている夫の思考回路に振り回されて、落ち着いて自分の将来について考えるヒマもなく。。。

一般的には50代は子育てもひと段落して自分を振り返るお年頃なのに、私と言ったら自分も中途半端なのに子育ても中途半端で全てが宙ぶらりん。

お金も大事だけど、時間の方がもっともっと大事。

わかっているけど…

どうにもならない自分に悶々としていた10周年の結婚記念と同時に最愛の父も亡くした2022年、一冊の本を読みました。

無能唱元氏の『得する人』という本です。

続きを読む 地上最強の商人(オグマンディーノ著)をやってみたらどうなるかを検証!