賞与の計算をするときに出てくるアレ!前月の社会保険料等控除後の給与等の金額って?

給与担当として知れて良かった知識について今日はまとめてみようと思います。何せ人様の生活に直結するお給料ですから、とにかくミスのないよう慎重に慎重に何年たっても気が抜けない日々です。

いまからお伝えする給与計算の知識ですが、私の職場は従業員2名の小さな法律事務所です。従業員以外に代表を含めた3人の弁護士が在籍しています。代表以外はノキ弁(軒先の弁護士という意味。事務所との雇用関係はない)の弁護士なので、給与計算は無関係。

そして、給与計算に絡む我々2名は、それぞれ配偶者ありの女性です。私のところは16歳未満の子が3人いて、先輩には成人したお子さんが2人です。住宅ローン控除(正式名称:住宅借入金等特別控除)もする必要がなく、扶養手当と住宅手当が発生するほか、残業も毎月発生するわけでないので、ほぼ前月の給与をコピペすれば完了するいたってシンプルな計算です。

困るのは毎月の給与計算がそんな簡単な様子なため、半年に1度の所得税納付や年に1度の年末調整はドキドキが止まりません。

前月の社会保険料等控除後の給与等の金額とは?

給与計算ソフトを入れてないと、税率を計算する時にいちいち源泉徴収税額表を確認しないといけません。年に1度の昇給があったりするとわずかに税率が変わったりします。それで国税庁から発表されている源泉徴収税額表を目にするものの、用語がいちいちまわりくどい。

たとえば、夏のボーナスや冬のボーナスに絡んでくる賞与計算の時の税率は『賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表(〇年分)』なるものから引用しますが

その中に『前月の社会保険料等控除後の給与等の金額』ってあるじゃないですか?

やたら“等”を多用してくるアレですよ。だからその社会保険料「等」とか給与「等」とかそこに含まれるの何なのよ?って毎回悩むのです。(覚えが悪いだけなんですけど)

例えば夏のボーナス(6月)を計算するときに、

前月(5月)の給与明細上で『総支給額』から『社保合計』を引いて出た金額のこと。社保といったら健康保険・厚生年金・雇用保険の3つです。

(確定拠出年金の個人型年金掛金を職場が徴収してる時も含めてOKみたい)

図を用いて説明すると、黄色のセルのところから水色のセルのところを引いて出た数字になります。

 

冷静に考えれば賞与のうちの所得税率を導き出すので、前月給料内の所得税とか住民税とかは別に考慮しなくていいんですよね。給与計算するとき課税所得ってのは交通費を除外したりするでしょ?なんかもうゴチャゴチャしてしまうの。まぁ、賞与に交通費出ないしね。けど前月の給与明細見ると交通費計上してあったりするから…ブツブツ

ちなみに、この夏のボーナスを計算する時ほぼ同時に計算するのが上半期分の所得税ではないでしょうか。

給与所得等の所得税徴収高計算書の支給額とは?

1月~6月中の給与と夏のボーナスから源泉徴収した所得税を税務署へ納めるときに計算する給与の支給額は『交通費を抜いた総支給額』ですよね。

前年度のExcelをコピーして当年のデータを作成してるのに、マクロを組むというような高度なことをしていないせいで、セルの選択範囲を誤ってしまった過去があり…。

年末調整のときなどは所得税だけの計算をしているわけじゃないので、交通費を含めた金額にしないと今度は源泉徴収票が間違ってしまったりするし。導き出す金額によって引いたり引かなかったりするのが本当に煩わしい。。。。

間違えたって修正すればいい。でも恐ろしく面倒くさい

過去に税務署へ修正申告したことが1度あります。電子納付とか電子申告であったらこの修正は簡単だったのでしょうが、私の職場は従業員数も2名と小規模で、かつ法人格がないため、事務所の代表が変わるとその都度、個人事業主の事業所として届け出ています。15年以上、こちらの職場で勤務していますが現代表を含めて3回事業主変更の届出をしました。小さい規模なのに、届け出はめっちゃくちゃ大がかりで。

電子申告の登録とか、うちの事業所形態だと基本とされる個人事業主とも違っているらしく、まぁ手間がかかります。規模として手書き納付書とか申告書で事足りるうちは、このまま継続させていただきたいし、窓口で相談したことも度々ありますが、その都度、「それなら今のままで。。。」と言われる次第です。

それで、昨年やらかして面倒くさかったミスを修正するために(「更生」と呼ばれる)税務署へ報告書を書面で提出しました。

訂正した法定調書、訂正前の法定調書の写し、訂正した源泉徴収票、訂正前の厳選徴収票、間違った税額で納付したときの徴収高計算書(=納付書)の写し、賃金台帳の写し、訂正前の源泉徴収簿と訂正後の源泉徴収簿、あと書式指定されてない「誤納還付請求にかかる内訳報告書」なるものも作成し、そして税務署指定の『源泉所得税及び復興特別所得税の誤納額還付請求書』を手書きしました。

いま振り返っただけでもうんざりした…

失敗が起きたからこそ、もう二度と失敗しないと固く誓えるものですが、そもそも失敗したくないですし。

証拠を揃えておくことが自分にとっての保険です

電子申告をすればきっと履歴が残るのでしょうが、Excelやデータ分析に興味がありながらもアナログ人間な私からすると、提出する際の書面は発送時の封筒にいたるまで全てコピーを取ってファイルしています。PDFで管理すればもっと楽なのでしょうが、本と電子書籍の善し悪しみたいなもんで、記録として管理するには書類の方が楽だったりするんですよね。まぁ、職場が法律事務所ならではの思考なのかもしれませんが。翌年度の計算をするときも、画面をみながら入力するより片側に前年のファイルを広げたほうがスピーディ。(私調べ)

毎年なんやかんや確定申告する機会も多いので、このスタイルはもう定着しています。

“絶対間違えたりしない”と言い切れない臆病者の備忘録なのでありました。

 

給与担当者が年末調整を毎年ミスらないための備忘録

私の職場の給料日は毎月15日。12月は冬のボーナスの支払計算が終わるや否やすぐに年末調整のための作業に追われます。

月々の給与計算だって気が気じゃないのに、年に一度の年末調整は従業員のための源泉徴収票にも影響するとても大事な作業です。

にもかかわらず、毎年ちょこちょこ変更点があるのが本当に給与担当者泣かせです。

ちなみに、私の職場で従業員は私のほかに6歳年上の先輩だけなので、たった二人分の給与計算でしかありません。5人以上の中小企業の給与担当者さんで、おひとりで年末のこの煩わしい作業を担われている方は尊敬しかない。

今回は、たった二人だけの職場にもかかわらず毎年ヒヤヒヤする年末調整の流れを来年以降もっとスムーズに行うべく備忘録がわりの記事にしたいと思います。

年末調整を来年はもっとスムーズにするための振り返り

お金のことですから、本当に神経使います。従業員がたった二人しかいない、そのうち一人は自分自身だといっても、いつだったかの確定申告で源泉徴収票の数字が違ってたり(しかも1円だけ)、昨年は先輩の指摘を受けて発覚した還付金の金額不足とか…

もちろん何度も確認しているし、私だけじゃなく先輩にも確認してもらってダブルチェックもしているのに、何かが発生するこの魔の期間が本当にイヤで仕方ない。

けれど、こうやって給料計算に携わっているからこそ、お給料を頂くことのありがたみだったり、取られ過ぎる税金とか社会保険料とかに敏感になれるわけで。

何の話だったか分からなくなってきたけれど、とにかく年1回の大がかりな給与計算の総決算をスムーズに執り行うためには、やはり作業の流れをある程度固定化するしかないのです!!!!

  1. 12月分の給与計算を完了させる(この時は年末調整の還付は含めない)
  2. 今年の賃金台帳を完成させる
  3. 「2.」の台帳から数字を転記して3タイプの年末調整計算表を完成させる
  4. 「3.」の年末調整計算表で算出した数字を今年の『給与所得の源泉徴収票』へ転記
  5. 「3.」で確定した還付額を12月分の給与明細に入力し給与12月分振込額を確定
  6. 12月分の給与明細と一緒に「4.」の源泉徴収票を配布
  7. 税務署へ提出する法定調書合計表と7月~12月の所得税計算書を計算&作成
  8. 所得税を払う(国税だから郵便局から払った)
  9. 税務署へ法定調書合計表と税務署提出用の源泉徴収票を提出する
  10. 従業員が住む各自治体へ提出する給与支払報告書を作成(年明けたら提出)

ざっとこんな感じだった。。。

この作業期間中のデスクの上は常に書類まみれですわね。

私の職場では人事労務や会計ソフトは入れておらず、すべてExcelでデータ作成しているため、法改正情報は自分で確認しないとならず。。。

この時は社労士試験の勉強がムダじゃなかったなと思いますわ。厚労省のHPとか国税庁のHPとか慣れ親しんだ甲斐があったなと。

省庁のHPをみても書いてあることが難しすぎてよく分からないけれど、それをかみ砕いてくれるHPは沢山あるので助かる。でも、なかには最新の情報が反映されていないのもあるので、基本は省庁HPでその要約は民間の力をお借りしています。

特に、昨年頃から活用させてもらっている国税庁発信の『年末調整計算表』はとても便利♪Excelも関数をしっかりいれないと1円の誤差が出たりするし。その1円のために泣いたこともあるので、『年末調整計算表』は3つを駆使しています。

年末調整計算表とは?

先ほども出てきた『年末調整計算表』ですが、私はワザワザ3つ計算しています。その理由は、例年Excelで作った計算表を使っていました。でもSUM関数の合計が1円ズレて源泉徴収票を作成し、自分で確定申告を行った際に、確定申告作成ツールでその1円ごときに何度もエラーが出てしまい非常に面倒くさかった過去があります。

それ以降、ネットで見つけたコチラの高度計算サイトで確かめるようになりました。

高度計算サイト

これで何とかミスをしないようにしてきましたが、昨年度から国税庁の『年末調整計算シート』を使ってみたらなんとも使いやすく。国税庁が作成した計算ツールなので信用しまくりです。

年末調整計算シート

この3つの数字が揃ったら、完璧だということで。数字を入力すればいいだけなので、検算感覚で使っています。

年末調整で過去にやらかしたミスとは?

先ほどの源泉徴収票上で1円の差額を出してしまったミス以外に、昨年やらかして面倒くさかったミスは、複数のExcelデータで納税額を確定させますが、その時にデータの指定範囲を間違えてしまっており、交通費を除いた総額で計算しなくてはならなかったところ、交通費込みで計算してしまい所得税を誤納したのです。

年明けすぐに、この誤納修正の手続きをしましたが、税務署だけでなく従業員の住む各自治体にも『給与支払い報告』と称する源泉徴収票を提出しているので、税務署と2つの自治体あての修正のための処理をした次第です。

これはまた別の機会に触れますが、訂正線を引けばOKというわけには行かないのでね。。。(とにかく面倒くさかったことこの上ない)

税務署に提出した書類は合計5種類ありました。職場のお金に関することなので、ミスが発覚すると本当に青ざめてしまいます。

年度の途中で月々源泉徴収する所得税額を間違えていたとしても、年末に正せばよいわけです。それが年末調整の意味ですし。けれど、その年末調整を間違えてしまったらもう、本当に面倒くさい。日ごろミスをしていなくても年末調整で間違えることの悲惨さといったらなかったです。

人事労務系のソフトを使えば問題ないのでしょうが、昔から2名体制の職場だし給与の額面が変動するような出来事もなく、従業員の身上も特に変化することもなく。だからExcelで管理するほうが気楽だということもあり。

ちょっと複雑な事務所運営をしていることもあって、電子申告もしづらいので私が定年でいなくなる10年後ぐらいまでは、このスタンスで行くことになりそうです。