地上最強の商人(オグマンディーノ著)をやってみたその後を検証③

昨年7月に取り組んでいた『地上最強の商人』の45週間を無事にやり遂げていましたが、やり遂げた達成感に浸っているうちに検証しそびれていることに気づき、前回から引き続きの検証結果をまとめています。

(前回はコチラ)

義実家の相続騒ぎで試される地上最強の商人課題

地上最強の商人の課題というのは、非常にシンプルなもので、全10巻の巻物を45週間かけて1巻を5週に分けて1日3回(朝・昼・夜)読み込んで1週間読み終えるごとに、掲載されている振り返りページにしたがって点数をつけていくと言うものです。

人は誰しも3週間継続し続けると、その行為を習慣付けることができます。元に私は、あらゆることに関して三日坊主のプロでしたが、ある時「三日坊主を7回やれば21日になる」という気づきを得てから、実行力が格段にあがり様々なことをその考え方で習慣付けられるようになっていきました。

ただ、何でも「やればすぐに」自分の身になるものでもないし、突然大金が転がり込むこともありません。突然、大金が転がり込んできたら逆に事件に巻き込まれたかもしれないという不安に襲われます。

何の土台もないのに、突然さまざまな変化を安全に迅速に行うミラクルはありません。なので、日々毎日の課題(読む・点数をつける)をやっていても、その課題から日常の中に落とし込めるものを自分なりに探し出して、それこそ身につける必要があります。

私にとって、相続争いに参戦する気は全くなかったのですが、地上最強の商人で提唱されている実践の場として、義実家の相続対策に首を突っ込んでみることにしました。

物語の課題を現実の課題に盛り込んでみようと思ったとき

相続対策としての面談の際に、税理士から資産について大まかに把握できる資料があれば事前に用意してくださいとの要望があったそうで、主人は父親に簡単でいいから資産の一覧を用意しておいて欲しいと電話していました。

義実家では金銭管理の全てを義母がとりまとめています。義父はアパート物件の手直しをする作業系を担当していたので、金銭的なことはまるっきり把握していません。

なので、面談時の際には義母が管理しているものを現物じゃなくていいので、大雑把にでも分かるものを持ってきて欲しいと義父から伝えてもらった時には、義母も快諾していました。何せ、相続対策のためなので義母にとっても優位になるわけですから。

「人生最後の日であると心得て生きよ」と5巻に…

週半ばに税理士との面談を控えていたので、主人は義夫に例の面談の時に、資産の一覧がわかるようなものを必ず忘れないようにと釘を刺す電話をかけたところ、義母が「会ったこともない他人(税理士)に通帳やら何やら見せるなんて絶対イヤだと言っている」と言い出したのです。

気が変わるのは勝手なのですが、義母だけでなく私も主人もわざわざ仕事を調整しています。そもそも、依頼予定の税理士が大変お忙しい方で、相談の予定を入れるにも色々と難しく、双方の都合を合わせた上で決めた日取りだったため、直前になって変更などあり得ないことです。義母以外の関係者全員が混乱しました。

商人の課題の5巻には「今日が人生最後の日であると心得て」というものがあります。年齢に関係なく、突然命のローソクが消えることも現実にはあるわけです。亡くなる日の朝、普通に声をかけ送り出したのに…という悲しい文面を読むことは私が働く小規模な法律事務所であっても度々あります。

この課題に取り組んでいた時は、ニュースで見聞きする事件や仕事で関わる案件が決して他人事ではないのだなと本当に身につまされるような日々を送っていたと思います。

義母は私と会う際に必ず口をついて出てくる言葉がありました。

『お金はいくらあっても死ぬときは持っていけない』

『国に税金で払うくらいなら、子供や孫達にあげたほうがよっぽどいい』

とにかく、この2つを毎回それも滞在時間中何度も言っていました。老後破産のニュースや親の介護を負担する友達が徐々に見え始めて来たこともあり、義実家に財力があって本当によかったとのんきに思っていたぐらいでした。

しかしながら課題に取り組んでいない義母ですが、人生最後の日であると心得ながらも、人生の対策を考えるどころか、逃避しようとするパターンがあるなんて。義実家の出来事ですが、義両親二人で築き上げた財産です。結果的にどうなろうと、嫁の私からしたらどうでも良い話なわけです。

息子である主人は激怒しました。それは、自分に親の財産が渡らなくなるということではなく、両親が所有しているのは戸建て不動産ではなく、アパートの住人およびアパートの管理もあり、義父がいよいよ体調を崩そうものなら、車の免許もなく字も読めない義母は、自分の子供らを頼らざるを得ません。息子である主人にとっては、煩わしいことこの上ない事態が待ち受けるわけです。

この一件から他にも義母の守銭奴的な一面が徐々に見え始めてきました。実の息子である主人が、どうしてあんなにも母親のことを嫌っていったのかが次第に明らかになっていったのです。

地上最強の商人(オグマンディーノ著)をやってみたその後を検証②

昨年7月に取り組んでいた『地上最強の商人』の45週間を無事にやり遂げていましたが、やり遂げた達成感に浸っているうちに検証しそびれていることに気づき、前回から引き続きの検証結果をまとめています。

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地上最強の商人で得られた事…③運気UP

得られたものが3つあり、①行動力②力の抜きどころ③運気UPということでしたが、運気UPの効果の程というのは、何を持ってして運気UPと呼べるのか…

トラブルを抱えていた場合に、その悩みが解決したら運気が良くなったとも思うし、わかりやすく言うと臨時収入があったというような、金運に関することでしょうか。

地上最強の商人を読み始める前の私が抱えていた大きな問題としては、義実家の相続問題がありました。主人と結婚して十数年ですが、嫁である私と義実家との関係は、実の息子である主人よりも上手く行っていました。

私の両親は超高齢で実家へ帰省するにも電車とバスを乗り継いで2時間近くかかります。妊娠・出産そして、乳幼児の子育ての時期は義実家が私の実家と錯覚してしまうほど、頼りにさせて頂いていました。

その間、主人は父親とのコミュニケーションを取るものの、母親とは一切断絶していて、マザコン夫も困るけれど母親を一切寄せ付けないし、無視というか本当にその存在をなき者にしている、シカト体制を組んでいたのです。

母親の方は何としても息子とコミュニケーションを取りたいので、嫁である私や3人の孫たちを通じて一生懸命努力されていましたが…撃沈。

それでも、唯一コミュニケーションを取っていた父親も80代に突入し「オレ、もう長くないから」と自身でキッパリと宣言するようになってからは、主人も息子としての役割を果たす気持ちにシフトし、これまた断絶状態の姉に代わって、相続になる前にきちんと生前整理をする必要があると考えに変化が出て来たのです。

自分自身の変化よりも先に現れた周りの変化

正直、私は日頃から他人様のトラブルに触れているので「人間、生きているうちの負担を10だとしたら、亡くなってからだとその負担は100ぐらいになる」ということをわかっていますから、財産があろうと無かろうと遺言書は誰もが作ったほうがいいと、言ってまわる人間です。

遺言書を自分の意思で書ける内が華だと思います。誰もが出来ることを、出来るうちにやらないのが不思議で仕方ないくらいです。

このことについては、常々義実家でも義両親に伝えていました。というのも、義実家では古いアパートを2棟所有しており、住居近くにある1棟と縁もゆかりもない他県にある1棟で、仕事もしていない老夫婦だからこそ、管理費用も自分たちでなるべく手を施して何とか損失をださないで運用できているという感じのアパート経営でした。

義両親は「不動産はね、大事だよ!絶対に売ってはダメ」と言っていましたし、不動産投資をすることのメリットは重々承知しています。が…

不動産投資よりも株式投資が好きな私からすると、全く興味対象外。嫁と姑の関係はすこぶる良好でしたが、長男に家督を譲るというのが徹底している時代でもないし、義実家(私の実家含めて)が未来永劫語り継がれるべきレベルの家柄でもありません。そんな中で、築40年以上の古いアパートを相続させられるなんて、脅威でしかなく。

それ以前に、そもそも主人が「親父が亡くなったらあの家族とは縁を切る。相続放棄しか考えてない」と繰り返し言っていたので、私も義実家へ子ども達と遊びに行っていた際には「ご子息は相続放棄を考えているようです。私も、それで構いません」と宣言し、義母から「フツーはね、貴女不動産を要らないなんて言ったりしませんよ」と呆れられていました。だって、面倒くさいんだもの…不動産。

そんなやり取りが十何年も続いていましたが一昨年あたりから義父が「やっぱり息子に不動産持分を相続させたい」と強く思うようになってきたようで、父親とだけはコミュニケーションを取っていた主人は、弱々しい発言が目立ってきた父親の気持ちを汲み取ってあげたくなったのでしょう。相続対策のために有能な税理士を探し出し、その税理士と義父と主人でいろいろと話合う機会を持つ予定を決めたのです。

相続は運気UPか、それとも運気ダウンか?

その頃の私は義実家の出来事よりも、いかに地上最強の商人の課題を毎日こなし続けていくかに全集中でしたので、義実家とのやりとりは主人から報告を受けた時にしか耳にすることはなく「不動産はねー、揉めるからちゃんと公正遺言を作っておいたほうがいいよー」と日頃、仕事で垣間見た相続紛争が主人の身に、ひいては我が家に降りかからないようなアドバイスだけサラっと伝えるのに留めていました。

嫁という微妙なポジションは本当にやっかいで、変に口を挟むと「財産狙い!」と誤解されるか、「じゃあ全部責任とってね!」と全フリされるか…とにかく、どちらにせよ面倒くさいことに巻き込まれたくはありませんから、穏便になるべく関わらないで、けれども状況把握はしておくべきことといったスタンスでした。

そんな中、主人が義父と義母と税理士と面談する日には、私にも同席して欲しいと言ってきたのです。面談日は平日の午後1時でした。士業の人間とのやりとりに慣れていないし、義母がいる空間が耐えられないと懇願され、1ヶ月前から言われたこともあり、有休をとって私も同席することにしました。

義両親と仲が良かったので、同席することには異論はなく、むしろ税理士も交えていれば、邪な気持ちを持った嫁でないアピールができるかなと。嫁ぎ先の財産に目がくらむ人も、そりゃいるでしょうが、私はとにかく「自分で大金を稼ぎたい」欲が強いので、他人様の財産を目当てにするという気持ちがまるでないのです。

しかも、不動産とか本当に維持するのが面倒くさいものの代表格。売らなきゃお金になりませんけど、その売るためのやりとりも株式と同じようにはいかないし。不動産物件より、できるなら私は不動産リートの方がいいのですよ。

この時点で運気UPについて語ろうとすると、私の評価では運気は下がり気味だったと言えます。不要なものを押しつけられるかもしれない不安しかありませんでしたから。普段,弁護士と話すことには慣れていても税理士と話す機会は今までになく、しかも自分の実家の財産ではなく婚家の家族同士が知りもしない話をする場に連れ出されるなんて恐怖すら感じました。