PTAの役員をやることになりました。その⑦

この頃パソコンでもスマホでもPTA関連のネットニュースばかりがオススメ表示されるようになりましたが、今日表示されたのはPTA役員内での「専業主婦vs共働き主婦」の抗争みたいな記事でした。共働き主婦役員が専業主婦役員をディスったお話しです。いまどきでも、働いてることを専業主婦の方に対してマウント取ろうという人がいるのですね…。

PTA役員として試されるビジネススキルの程は?

子供にとってより良い環境を「学校側と保護者と地域で整えて行こうよ!」というのが、PTAの役割だと思っているのですが、役員の動きを見ていると主に参加している上部組織や実行委員会との連絡と報告と相談ばかり。そのやりとりの先に、子供たちの笑顔が約束されているとは、とても思えない時間を消費しているように見えています。

子ども達を笑顔にすることに割く時間より、大人たちが提案ばかりして右往左往している姿が目立つのは、うちのPTAだけなのかしら?

「PTA役員になったら何をするのだろう?」と疑問を抱えたまま、組織の一員になってみましたが、依然として保護者が忙しい合間をぬって、時には集会に出席するために有休まで取りながら時間を費やしているのを端から見ていると、「中の人」になってみても有効的な時間の使い方がされていないのただただ実感するのみ。

また、驚いたのがグループLINEのやり取りの中でビジネス用語をぶっ込んで来る人がいたことです。その方は、お仕事されている主婦に属する方でしたが、

「FYI 広報委員ですが、広報誌発行日は…」

とありました。FYIは“For your information”の略で、日本語で言えば「ご参考まで」の意味です。「できる人が できる時に できる事を」というのが多くのPTA内で共有されているスローガンみたいだけど、ここでの“できる人”って仕事が出来るって意味なのでしょうかね??

あくまでも私の経験上の意見ですが、ミスをしない本当にビジネススキル高めな人はカタカナ用語の濫用やビジネス用語を駆使したりすることは無いように思います。

“FYI”をさらりと使いこなすスマートさアピール(はたまた無意識?)なのでしょうか。外資をたった6ヶ月で退職した私にとっては、トラウマのような略語だったので、このメッセージを見た時は何だかバッドなバイブスが全身から出ました。

役員全員のご職業と就業の有無の情報共有をしているようでもない中で、どんな人にも伝わるような言葉遣いって結構大事だと思うのに。。。

PTA役員の中でマウント取り合うか?手を取り合うか?

公立の学校内でのPTA活動はそもそも任意参加の団体なのだし作業効率をあげられるように業務改善をするか、もしくは既存業務の取捨選択が一番の課題にあると思っています。そうでなければ、古くから続く時代錯誤な一般人の寄せ集め集団が築き上げた決め事に、いったい後世の人々がどれだけ苦労しなくてはいけないのでしょうか?

多くのものを抱え込みすぎて「断捨離しないとダメになっちゃう…」的な思考が露呈しまくっているインスタの動画をみていると、散々お金と時間をかけて買い漁ったものが、これまた高額ローンを組んだ買ったマイホーム内に散乱して、途方に暮れつつも「100日で汚部屋脱出!」とうたって頑張る姿を披露する人とPTAの中身がかぶって見えるのは私だけなのでしょうか?

専業主婦はヒマだと言い放つ共働き主婦がイガミ合うPTAの中に参加するだけでもメンタルえぐられそうですが、ビジネススキルをアピールする人とアピールされて戸惑う人との不協和音が少しずつ積み上げられていく様子が、いまから恐ろしいです。

奉仕の精神であり慈善事業でもあるのだから、その中でマウントを取るのではなく、面倒なこと手間なことをシンプルな形にして、誰が引き継いでもできるようになってこそ、「できる人が できる時に できる事を」やれるPTA業務になるだろうし、何なら「できる事を できる時に できる人が」やれるぐらいのささやかな規模に作り替えた方が、よっぽど子ども達を笑顔にする時間が作れるような気がします。

とはいえ、新参役員の経過観察はまだまだ続く

そうは思ってみても「言うは易く行うは難し」ですから、まだまだアレコレと口を挟むタイミングでもなく、継続役員さんからの指示を待つしか出来ない新参役員です。あと数週間後に到来するPTA役員の大仕事である「運動会フォロー」をやり遂げるまでは、大人しくしている次第です。

PTAの役員をやることになりました。その⑥

4月の入学シーズンを過ぎると、今度は『PTA総会』に向けてPTA役員は動き出すのですね。一般会員の時もPTA総会は重要な場面であるとは思っていたけれど、議決権行使はwebフォームからだったので、株主総会みたいで楽ちんだなって気楽に思っていました。

(前回はコチラ)

PTA役員をやることになって知った組織の裏側

新年度が始まり、PTA役員として誠心誠意勤めさせていただきまーす!と、張り切ってみましたが、何をすればいいのか一向にわからないまま5月を迎えようとしています。5月には総会や運動会があり、どうやらそのあたりがPTA活動のピークという情報を入手しましたが、その5月を迎えようとしているにもかかわらず、新役員との懇親会やりますよー!区Pからこんなお便りきてますよー!という、子供のためとは言い難いやりとりが続いていましたが…

PTA役員をしている方々は、別に組織運営のプロ集団じゃないですからね。三役とか四役とか肩書きがついているので、ついつい何でも知ってるし何でも出来ちゃうのでしょうねと思いがちですが、6年以上役員を続けているベテランさんならまだしも、今年うっかり役員になっちゃった私のような新人とか、2年目だけどよく分からないまま1年が過ぎちゃった継続役員さんとかがほとんどなわけで。

会長とか委員長を決めたとしても、誰が実際の舵取りをしていくのかわからないまま、ただ集まりを繰り返している部分があるなと。担当に選ばれたら、担当へ一任する面もあるみたいだし。そもそも、担当がイチイチ委員長や本部役員へ聞かないと進められない複雑な取組が、すでにもうアレなわけですし。

学校という組織を交えて、子育てだって小学生にまで育て上げたと言っても、まだまだ四苦八苦しているものだし、それに加えて日常生活を維持しつつ社会人として頑張って生きている私たちにとって、古くから続く“伝統的なPTA活動”は、ぶっちゃけ「やらされ仕事の見本市」みたいなものですから、PTAという組織の裏側に興味があって、潜入捜査的な?そんなノリでもなきゃお引き受けしなかったと思います。(刑事モノとか推理ものが大好きな人間なので、つい…)

PTA役員になるとPTA内部の機密事項に触れます。機密事項の最たるものはポイント制を導入している学校であれば「どの世帯にポイントが何ポイントついているか」が一目でわかる名簿台帳でしょうか。

これがあるから、例年の役員や委員に1度も参加したことのない我が家のような世帯が洗い出されてしまうのでしょう。学校によっては役員や委員会活動への希望調査案ケートが実施されることもあるでしょう。その時に、我が家のように「末っ子が入学した際には役員としてお務めさせていただきます」とバカ正直に申告してしまい、目をつけられると言ったら語弊がありますが、アンケート集計というのはエクセルでデータ管理されて、共有フォルダに保存・管理されています。

エクセルで集計されたら、一瞬でポイント取得の有無が出ますものね。PC操作が苦手な方からすれば、PTA役員になればイヤでもパソコン学習が出来ちゃいますから、パソコンスキルを無料で高めるにはチャンスだと思いますけれど。

PTA役員や委員会へ不参加理由とは?

PTA活動に参加したい気持ちがあろうと、なかろうと任意参加の団体なのだから、不参加理由なんて記載する必要もなかったのですよね。

けれど、世間では「不参加の理由を言うまで帰さない」というような恐ろしい状況が起きたりすると数々のネット記事に記載があります。任意なのに強制ってナゾ過ぎる。

30代、40代となれば子育てだけじゃなく、自分の体調に予想もしていなかった変調がみられたり、家族間の介護が発生したり、人生における難題が次々起きます。それを、顔も分からない他人様にさらけ出し、そして全てを明かしたにもかかわらず、最終的に役目をおしつけられるなんて、たまったもんじゃありません。

そうした人々の禍根が、ニュース性を帯びたトラブルに発展してしまうのが分かっているのに、尚も強制を続けるPTA組織が全国的にたくさんあるのが怖すぎる。

『できる人が できるときに できることを』

というスローガンを掲げるPTA広報誌を何度も目にしましたが、そのよう謳うなら希望調査で回答された乳幼児がいるから・持病があるから・介護があるからなどを明確に伝えている人の意思を無視して、役員や委員を押しつけるのは、いかがなものでしょうね。しかも、エクセルで記録管理されているのに。役員や委員会に参加したくない、できないというのであれば「退会届」を出すのが一番でしょう。

PTAを退会するには、退会届を出せばいいらしい

うちの学校のPTA会則にも記載がされていない「退会および非入会」項目。任意加入なのに一度入会したら、学校を卒業または転校するまでPTAを退会できないみたいになっていると思いがちですが、退会届は自校PTA の上部組織に市P(居住地の市のPTA連絡協議会なる団体)があれば、そちらのガイドラインを見てみるといいかもしれません。

『PTA活動におけるガイドライン』を設けていると思います。私の住む市内でもPTAの強制加入については問題視しているようで、適正化レベルがA~Dの段階で表記されていました。

入学説明会のような場で、PTA加入の任意性について説明し、入会申込書を書いてもらうか、または加入したくないのであれば非加入届を出してもらうよう伝えているのであれば「適正化レベルA」で、PTA加入の任意性について説明はされたものの、入会届や非加入届については触れない。加入したくないのであれば個別対応している状況のようなところであれば「適正化レベルD」にあたるとか。

退会届の書式はいくらでもネットからダウンロードできるので、記入したらお子さんが通う小学校を受取先の住所にして○○小学校 PTA 会長 殿 宛で郵送すればいいだけです。自分が出したことを公的に証明したいのであれば、内容証明郵便で送ればいいし、記載した退会届のコピーをとって配達の記録が残る郵送方法(レタパライトとか特定記録郵便とか)で出したらいいのではないでしょうか。

あとは、退会したらPTAに入っていないことを理由に子供が差別的な取扱をされてしまうかもしれないと心配になってしまうことも容易に想像できますが、これも市Pガイドラインにも記載があるし、自校PTA の総会資料などに記載があると思いますが、現在PTA 組織にとって「オープンでおおらかな組織ですから、非会員の御子にだって平等な取扱いをします!(親御さんには平等ではなくなるけれどね)」みたいな風潮になりつつあるようです。

子供にとってよりよい未来やら環境やらを提案し実現していくのが多くのPTA組織が掲げるポリシーですから、子供さえ平等な扱いを受けるのであれば別に退会を躊躇する必要はないのかなと。まだ役員になりたてホヤホヤの私ですが、2年の任期が終わった頃、もしかしたら退会届を出す時がくるかもしれません。(結構大いなる可能性としてありますが)