PTAの役員をやることになりました。その⑦

この頃パソコンでもスマホでもPTA関連のネットニュースばかりがオススメ表示されるようになりましたが、今日表示されたのはPTA役員内での「専業主婦vs共働き主婦」の抗争みたいな記事でした。共働き主婦役員が専業主婦役員をディスったお話しです。いまどきでも、働いてることを専業主婦の方に対してマウント取ろうという人がいるのですね…。

PTA役員として試されるビジネススキルの程は?

子供にとってより良い環境を「学校側と保護者と地域で整えて行こうよ!」というのが、PTAの役割だと思っているのですが、役員の動きを見ていると主に参加している上部組織や実行委員会との連絡と報告と相談ばかり。そのやりとりの先に、子供たちの笑顔が約束されているとは、とても思えない時間を消費しているように見えています。

子ども達を笑顔にすることに割く時間より、大人たちが提案ばかりして右往左往している姿が目立つのは、うちのPTAだけなのかしら?

「PTA役員になったら何をするのだろう?」と疑問を抱えたまま、組織の一員になってみましたが、依然として保護者が忙しい合間をぬって、時には集会に出席するために有休まで取りながら時間を費やしているのを端から見ていると、「中の人」になってみても有効的な時間の使い方がされていないのただただ実感するのみ。

また、驚いたのがグループLINEのやり取りの中でビジネス用語をぶっ込んで来る人がいたことです。その方は、お仕事されている主婦に属する方でしたが、

「FYI 広報委員ですが、広報誌発行日は…」

とありました。FYIは“For your information”の略で、日本語で言えば「ご参考まで」の意味です。「できる人が できる時に できる事を」というのが多くのPTA内で共有されているスローガンみたいだけど、ここでの“できる人”って仕事が出来るって意味なのでしょうかね??

あくまでも私の経験上の意見ですが、ミスをしない本当にビジネススキル高めな人はカタカナ用語の濫用やビジネス用語を駆使したりすることは無いように思います。

“FYI”をさらりと使いこなすスマートさアピール(はたまた無意識?)なのでしょうか。外資をたった6ヶ月で退職した私にとっては、トラウマのような略語だったので、このメッセージを見た時は何だかバッドなバイブスが全身から出ました。

役員全員のご職業と就業の有無の情報共有をしているようでもない中で、どんな人にも伝わるような言葉遣いって結構大事だと思うのに。。。

PTA役員の中でマウント取り合うか?手を取り合うか?

公立の学校内でのPTA活動はそもそも任意参加の団体なのだし作業効率をあげられるように業務改善をするか、もしくは既存業務の取捨選択が一番の課題にあると思っています。そうでなければ、古くから続く時代錯誤な一般人の寄せ集め集団が築き上げた決め事に、いったい後世の人々がどれだけ苦労しなくてはいけないのでしょうか?

多くのものを抱え込みすぎて「断捨離しないとダメになっちゃう…」的な思考が露呈しまくっているインスタの動画をみていると、散々お金と時間をかけて買い漁ったものが、これまた高額ローンを組んだ買ったマイホーム内に散乱して、途方に暮れつつも「100日で汚部屋脱出!」とうたって頑張る姿を披露する人とPTAの中身がかぶって見えるのは私だけなのでしょうか?

専業主婦はヒマだと言い放つ共働き主婦がイガミ合うPTAの中に参加するだけでもメンタルえぐられそうですが、ビジネススキルをアピールする人とアピールされて戸惑う人との不協和音が少しずつ積み上げられていく様子が、いまから恐ろしいです。

奉仕の精神であり慈善事業でもあるのだから、その中でマウントを取るのではなく、面倒なこと手間なことをシンプルな形にして、誰が引き継いでもできるようになってこそ、「できる人が できる時に できる事を」やれるPTA業務になるだろうし、何なら「できる事を できる時に できる人が」やれるぐらいのささやかな規模に作り替えた方が、よっぽど子ども達を笑顔にする時間が作れるような気がします。

とはいえ、新参役員の経過観察はまだまだ続く

そうは思ってみても「言うは易く行うは難し」ですから、まだまだアレコレと口を挟むタイミングでもなく、継続役員さんからの指示を待つしか出来ない新参役員です。あと数週間後に到来するPTA役員の大仕事である「運動会フォロー」をやり遂げるまでは、大人しくしている次第です。

PTAの役員をやることになりました。その⑥

4月の入学シーズンを過ぎると、今度は『PTA総会』に向けてPTA役員は動き出すのですね。一般会員の時もPTA総会は重要な場面であるとは思っていたけれど、議決権行使はwebフォームからだったので、株主総会みたいで楽ちんだなって気楽に思っていました。

(前回はコチラ)

PTA役員をやることになって知った組織の裏側

新年度が始まり、PTA役員として誠心誠意勤めさせていただきまーす!と、張り切ってみましたが、何をすればいいのか一向にわからないまま5月を迎えようとしています。5月には総会や運動会があり、どうやらそのあたりがPTA活動のピークという情報を入手しましたが、その5月を迎えようとしているにもかかわらず、新役員との懇親会やりますよー!区Pからこんなお便りきてますよー!という、子供のためとは言い難いやりとりが続いていましたが…

PTA役員をしている方々は、別に組織運営のプロ集団じゃないですからね。三役とか四役とか肩書きがついているので、ついつい何でも知ってるし何でも出来ちゃうのでしょうねと思いがちですが、6年以上役員を続けているベテランさんならまだしも、今年うっかり役員になっちゃった私のような新人とか、2年目だけどよく分からないまま1年が過ぎちゃった継続役員さんとかがほとんどなわけで。

会長とか委員長を決めたとしても、誰が実際の舵取りをしていくのかわからないまま、ただ集まりを繰り返している部分があるなと。担当に選ばれたら、担当へ一任する面もあるみたいだし。そもそも、担当がイチイチ委員長や本部役員へ聞かないと進められない複雑な取組が、すでにもうアレなわけですし。

学校という組織を交えて、子育てだって小学生にまで育て上げたと言っても、まだまだ四苦八苦しているものだし、それに加えて日常生活を維持しつつ社会人として頑張って生きている私たちにとって、古くから続く“伝統的なPTA活動”は、ぶっちゃけ「やらされ仕事の見本市」みたいなものですから、PTAという組織の裏側に興味があって、潜入捜査的な?そんなノリでもなきゃお引き受けしなかったと思います。(刑事モノとか推理ものが大好きな人間なので、つい…)

PTA役員になるとPTA内部の機密事項に触れます。機密事項の最たるものはポイント制を導入している学校であれば「どの世帯にポイントが何ポイントついているか」が一目でわかる名簿台帳でしょうか。

これがあるから、例年の役員や委員に1度も参加したことのない我が家のような世帯が洗い出されてしまうのでしょう。学校によっては役員や委員会活動への希望調査案ケートが実施されることもあるでしょう。その時に、我が家のように「末っ子が入学した際には役員としてお務めさせていただきます」とバカ正直に申告してしまい、目をつけられると言ったら語弊がありますが、アンケート集計というのはエクセルでデータ管理されて、共有フォルダに保存・管理されています。

エクセルで集計されたら、一瞬でポイント取得の有無が出ますものね。PC操作が苦手な方からすれば、PTA役員になればイヤでもパソコン学習が出来ちゃいますから、パソコンスキルを無料で高めるにはチャンスだと思いますけれど。

PTA役員や委員会へ不参加理由とは?

PTA活動に参加したい気持ちがあろうと、なかろうと任意参加の団体なのだから、不参加理由なんて記載する必要もなかったのですよね。

けれど、世間では「不参加の理由を言うまで帰さない」というような恐ろしい状況が起きたりすると数々のネット記事に記載があります。任意なのに強制ってナゾ過ぎる。

30代、40代となれば子育てだけじゃなく、自分の体調に予想もしていなかった変調がみられたり、家族間の介護が発生したり、人生における難題が次々起きます。それを、顔も分からない他人様にさらけ出し、そして全てを明かしたにもかかわらず、最終的に役目をおしつけられるなんて、たまったもんじゃありません。

そうした人々の禍根が、ニュース性を帯びたトラブルに発展してしまうのが分かっているのに、尚も強制を続けるPTA組織が全国的にたくさんあるのが怖すぎる。

『できる人が できるときに できることを』

というスローガンを掲げるPTA広報誌を何度も目にしましたが、そのよう謳うなら希望調査で回答された乳幼児がいるから・持病があるから・介護があるからなどを明確に伝えている人の意思を無視して、役員や委員を押しつけるのは、いかがなものでしょうね。しかも、エクセルで記録管理されているのに。役員や委員会に参加したくない、できないというのであれば「退会届」を出すのが一番でしょう。

PTAを退会するには、退会届を出せばいいらしい

うちの学校のPTA会則にも記載がされていない「退会および非入会」項目。任意加入なのに一度入会したら、学校を卒業または転校するまでPTAを退会できないみたいになっていると思いがちですが、退会届は自校PTA の上部組織に市P(居住地の市のPTA連絡協議会なる団体)があれば、そちらのガイドラインを見てみるといいかもしれません。

『PTA活動におけるガイドライン』を設けていると思います。私の住む市内でもPTAの強制加入については問題視しているようで、適正化レベルがA~Dの段階で表記されていました。

入学説明会のような場で、PTA加入の任意性について説明し、入会申込書を書いてもらうか、または加入したくないのであれば非加入届を出してもらうよう伝えているのであれば「適正化レベルA」で、PTA加入の任意性について説明はされたものの、入会届や非加入届については触れない。加入したくないのであれば個別対応している状況のようなところであれば「適正化レベルD」にあたるとか。

退会届の書式はいくらでもネットからダウンロードできるので、記入したらお子さんが通う小学校を受取先の住所にして○○小学校 PTA 会長 殿 宛で郵送すればいいだけです。自分が出したことを公的に証明したいのであれば、内容証明郵便で送ればいいし、記載した退会届のコピーをとって配達の記録が残る郵送方法(レタパライトとか特定記録郵便とか)で出したらいいのではないでしょうか。

あとは、退会したらPTAに入っていないことを理由に子供が差別的な取扱をされてしまうかもしれないと心配になってしまうことも容易に想像できますが、これも市Pガイドラインにも記載があるし、自校PTA の総会資料などに記載があると思いますが、現在PTA 組織にとって「オープンでおおらかな組織ですから、非会員の御子にだって平等な取扱いをします!(親御さんには平等ではなくなるけれどね)」みたいな風潮になりつつあるようです。

子供にとってよりよい未来やら環境やらを提案し実現していくのが多くのPTA組織が掲げるポリシーですから、子供さえ平等な扱いを受けるのであれば別に退会を躊躇する必要はないのかなと。まだ役員になりたてホヤホヤの私ですが、2年の任期が終わった頃、もしかしたら退会届を出す時がくるかもしれません。(結構大いなる可能性としてありますが)

PTAの役員をやることになりました。その⑤

我が家は3人姉弟の構成で小5姉・小3姉・小1弟という3人が今年度から小学校へ通っています。上2人の時は学校で使うモノの管理だとか用意だとか、私から口を挟むことはほとんど無く、娘の方から「これ使うから用意して」とオーダーがあったり、学校のプリントを見せてもらったりしていました。母である私のキャパは毎日オーバーしていたので、彼女たちなりに気遣ってフォローしてくれていたことに今更気づくのですが、新入生の息子といったら…

入学2週目にして学校から支給された、連絡ノートと音読用の教科書を無くすし、プリントを出せと言っても謎の反論からのガチ切れとかで、相当面倒くさい存在になってきてビックリです。

私がPTAになった(ならざるを得なかった)のは、小学生を持つ母として5年も経っているのに、学校のことや小学生の扱い(特に男児)がサッパリ分からなかったからでもあります。

(前回はコチラ)

フルタイムワーママがPTA役員をやれるのか?

新年度が始まり、PTA役員としての本格稼働がスタートしましたが、先輩役員さん達がLINE上で様々な予定について報告しあっている日々の中、自分が何をすれば良いのかわからず、同じく新米役員のママと「いろんなところで、いろんなことが起こってて、私は正直話についていけてないけど大丈夫かな???」と不安を吐露しあったりしています。

LINEでしか状況がわかりませんが、きっと先輩方の胸中も「大丈夫、2年目の役員も、ほぼよくわからないまま状況に身を委ねているから」ということかなと。

役員活動では4月・5月の稼働が年間予定の中で1番多忙を極めるということを、昔役員をやっていたママから聞いていたのを思い出しました。うちの学校は5月に運動会があるので。子供たちだって入学や進級して早々に運動会でのダンスや競技の練習が続くのだから、学校全体が忙しい時期が6月上旬まで続くのかなと。

結局、「4月、5月は何だか忙しそう」ということは分かったものの、やっぱり役員の活動についてはわからず…。特にお金の管理担当として会計の任についたにもかかわらず、先輩役員さんが取り仕切ってくださっているので、待機が続いています。

この状態がずっと続くのなら「ワーママだってPTA役員やれるわ~」という気分になりました。

PTA役員やってみたらマネーリテラシー爆上がりしちゃう?

私は普段、法律事務所の事務員として働いていますが、日々大人の抱える深刻なトラブルを弁護士と一緒に解決するお手伝いをさせていただいています。主に資料作成という名のコピー取りや、裁判所や自治体そして相手方の代理人など多方面の方々とやりとりする機会があります。大人の抱える深刻なトラブルには金銭的なことがつきものです。裁判を起こすきっかけだって金銭的なことがほとんどなのが一般的なイメージではないでしょうか?

そうした大人の抱える深刻なトラブルを20年近く間近でみたときに、近年こぞって推し進められている「マネーリテラシー」というものが、貯金とか投資などのありきたりなお金に関する知識うんぬんではなくて、「人との付き合い方、自分の感情をコントロールする」ことにあると思ったのです。

お金を増やすも減らすも「なぜ使うのか?」「どう使うのか?」というのが基本です。そして、お金を使う機会を与えられるのは「人」が絡む時がものすごく多いのではないでしょうか。お金を増やす、貯めるためにはその使い方に気を付けなければいけません。たくさんお金を稼げば絶対に貧乏暮らしにはならないと思い込みがちですが、自己破産の申し立てをされる方々は無職ではありませんし、むしろ経営者だったり正社員である方がほとんどです。

例えば、ロマンス詐欺でも相手のことをよく知らないけれど、何度もネットでやりとりしているうちに真剣になってしまい、相手を助けてあげたいがためにお金で何とかなるならばと、援助をしたつもりが…とか

子どものために良い環境で育ててあげたい。そのためには、自分の頃は習わせてもらえなかった習い事や、腕の良い先生がいる教室へ通わせてあげたい。我が子がその気ではないけれど…とか

教育費は歯止めが利かなくなる費目ナンバー1だと思うし、独身であっても自己投資という名で使い始めたら中々途中でやめづらいです。日ごろの自分への頑張ったご褒美なども「それで何度目?今月のねぎらいするの」みたいなことも多々あります。このように自分以外の誰かに対する思いを形にしたいときや、自分を励ましたりする時にお金が動きませんか?

PTAという他人とは100%言い切れないコミュニティに所属することで、人との関わりがあり、その中で自分の感情が揺さぶられる場面がたくさん出てきます。任期を終えるころまでに楽しい思い出としてしめくくれるのか、ウンザリする思い出になるのかは分かりませんが、仲の良し悪しに関係なく形成されているPTAという組織内でマネーリテラシーの向上を目指すには最高のシチュエーションではないでしょうか。

PTAの役員をやることになりました。その④

うちの学校のPTA会計期間は4月1日から翌年3月31日ということが昨年のPTA総会資料にあったPTA会則に記載があって判明しました。セルコ(私)は、web配信された総会資料をわざわざ印刷して読み込んでいる物好きな人種ですが、一般的にはどうなのでしょうね?PTA活動に情熱を注ぐ人たちを除くと、会則をじっくり読み込むために印刷する人って…いる??

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PTA役員になった理由は…

私がPTA役員になった理由は、いくつかあって

①3人の子供が全て小学校に入学したから

②ポイント制なのにずっとゼロポイントきめこんできたから

③仲良しママと一緒にやれるチャンスだったから

④学校のことをもっと知りたいと思っていたから

PTAのポイント制について賛否両論ありつつも、すぐに撤廃される気配もなさそうだし、いつまでもシラを切り通すこともストレスですし。面倒なことを、いかにポジティブにアクションするかということを念頭においた結果、タイミング的に今年がピッタリだったという理由です。

『やらなくてはならないことなら、楽しくやりたかろう ホトトギス』

というモットーです。今年の1月に開催された「PTA役員候補者説明会」的なものに参加したときに、図工室の4人掛けテーブルで一緒になった3人のうち1人は長男の組のママ友ちゃんで、残る2人は在校生のママさんであるとともに、うちの長男と同じタイミングで下のお子さん達が入学してくるということだったので、将来の同じ学年ママさんだったので、良い雰囲気の中で説明会のお話しを聞いていたわけです。

私たちが共通していたのは①新入生のママ②PTAのこと何も知らん③保育園・幼稚園での役員経験はあるけど面倒くさいこと嫌いということでした。

PTA役員は情熱を持って、PTA会員のために働くべき?

PTA役員になる人は子供の未来を考える情熱的な人か、やりたくないけど順番が回ってきたり、クジで当たったり、指名されて断れなかった等々「しぶしぶやるハメ」系の人というイメージでした。実際、自分がPTAのしかも役員をやることになるなど、去年の今頃は思ってもいなかったし。1年前の今頃は、Googleデータアナリティクス講習の課題をこなすのと、息子や我が家にとって最後の保育園生活を送る思い出深い日々だったのと、義父が急逝して相続問題の渦中にいたので、全く念頭にありませんでした。

ポイント制のPTAですが、各学年のクラス数も4クラスあり、1クラスに30人前後の児童がいるので「このままノーポイントで逃げ切れるのでは???」と、思っていたくらいですから。

実際、役員として始動しだした今でも、気持ちの上では「できるだけサボりたい!手を抜きたい!何なら仕事と家庭と育児の合間の休憩場所にしたい!」という情熱しか沸いてきません。ただでさえ、仕事と家庭の板挟みになっているワーママが、何を思ってPTA活動に時間を割くのか…

その時間があるなら、自分の“プライベートな時間に”費やしたい気持ちでいっぱいです。そのように無理矢理、時間を生み出した先に家事が進められるわけでもなく、家族の時間が増えるわけでもなく「はじめまして、こんにちは。どちらさまでしたっけ?」というレベルの相手と組織運営をしていかなきゃいけないことが、今日までの怨念やPTA怖い話につながっているのでしょうが。

月1の運営会議に「うちのPTAは子連れOK」とうたえば気軽でしょ♪と思っている点も、私としては「そういうことじゃなくてね…」とツッコみたくなっています。

私の中の正義感が「文句があるなら義務をはたしてから!」と言っていて、PTA活動に取り組んだこともないのに、あーしろこーしろって言うのは違くて、文句言うつもりもないけど、子育て中は何かとイライラ(特にメインで子育てしている親は)しがちだから、日常のささやかな幸せを感じるためにも、せっかく思いやりから生まれたPTA活動なのだから、参加するなら有意義な時間にしたいよね!と。

そんな、ゆるりとした心持ちで、役員に名乗りをあげた人もここにいます。

PTA役員になるなら、目指すべきゴールとは?

せっかく話題性のある組織に属すのですから、何か手応えを感じたいし、任期2年をやり終えたときの達成感を得るためには、どう捉えたらいいかなと思いながら、仕事の合間にPTAについての関連記事を読みふけっている今日この頃です。

そんな中で、とある記事が目に付きました。

『MBAよりPTA!本物の仕事力を鍛えるのにPTA活動が適している理由』

2014年頃の記事ですが、ビジネススクールを経営されている方がPTA会長にお就きになられた時のことが書かれています。MBAとは経営学の専門的な知識やスキルを習得したことを証す学位でMaster of Business Administrationの略です。アメリカのプロバスケットリーグはNBAです。似てますが頭脳か運動センスか大きく違います。

PTA活動とビジネススキルがどう関わっているのかということについてのお話しが書かれていました。MBA資格を持ってる方達が机上で議論しているよりも、PTAや地域活動をやったほうがよっぽどビジネススキルが高まると。

PTAって保護者である母親や父親、地域の方々や先生たちの集まりで、そんな「人種のるつぼ」を相手に、あれこれ議論して話を前に進めていかなきゃいけないから、まずコミュニケーションスキルが格段にあがると。消費の中心は主婦やシニアの方たちだから、その人たちが何を求めていて購入するに至るプロセスを理解するにはPTA活動は非常に有効だと言っていました。企業はサービスを提供して、そして収益を得ているのですから、押しつけるようなことをすれば客は買おうと思わないし、客の要求や欲求つまりニーズやウォンツを見つけられなければ商売にならないわけで。

確かに、PTA活動は子供と保護者、先生や地域の方々が何を必要としているかを把握しなければ、組織としての役目が果たせない部分はあると思います。

記事には色々なことに触れていましたが印象的だったのは「PTAは目指すことを、はっきりさせる必要がある」ということでした。企業そして子育てにしろ、身近なところでいえば貯金や投資といったことにしろ、目指す方向性がハッキリしていなければすぐに頓挫してしまったり、疲労感が蓄積したりしますよね。

今月から就いたばかりの新人役員としては「できることから、できる範囲で、分担して…子供たちの成長を見守っていく活動です」と言われても、具体的なto doをまず教えていただかないと、できるのかできないかの判断ができませんということなのですけどね。

私の個人的な目指す方向性としてはPTA活動をやった先に自分にとってプラスのスキルや経験が身につくことがいいなと思っています。

先程の記事にもあったようにビジネススキルが高められたりということも魅力的です。デスクワークで同僚や決まった客先としかやりとりがないと、営業力みたいなものはいつまでたっても身につきませんが、波乱の世の中において営業力の土台になるコミュニケーションスキルというのは、必須のスキルだと思います。

私自身コミュニケーションスキルに困ることはそんなにありませんが、苦手な人をつくらないようにする方法は欲しいです。そして、現在会計担当として就任したわけですが、まだ実際に何も活動してませんが、マネーリテラシーは相当身につくと思っています。

なので、「PTA役員やったらこんなメリットがあるよ」という時には、マネーリテラシースキルが爆上がりするよ!!と言いたいかもしれません。

というわけで、私がコッソリと目指すべきゴールは

「PTA役員やったらマネーリテラシースキルが爆上がりするよ!!」

ということにしたいと思います。

マネーリテラシースキルとは何かというのは、次回に触れさせていただきます。

PTAの役員をやることになりました。その③

4月に入り人生初の「第1回目PTA会議」に出席しましたが、その後もサッパリPTAについてのルールとか進行や目的が不明なまま、5月に執り行われる運動会に向けて、日々PTA関連のグループLINEでは頻繁にメッセージが飛び交っておりますが、何を読んでも既読スルーをしているセルコ(私)です。

(前回はコチラ)

PTA役員になってみたけど、役割分担の意味がサッパリでした

PTAと名の付くものには「役員」と「実行委員会」とがあり、役員は新役員と2年目役員で合計25名、実行委員会は合計で90名以上?いるようでした。月イチで実施されるPTA会議に出席するのは役員25名と各実行委員会の委員長&副委員長と学校側のようです。だから1つの教室が一杯になるかならないかぐらいの人数であるところ、「できることから」がスローガンなので全員が絶対に出席というわけでもありませんでした。

学校によっては、きっと何を差し置いても「強制参加!」みたいなところもあるのでしょうね。うちの学校のPTAも、たった数年前はそんな雰囲気を漂わせていたらしいです。ネットでPTAがらみの検索をすると「集まること」も強制的な団体も多いのでしょうか。うんざりしているご様子が描かれたブログをよく見ます。

昨年の11月ぐらいに新年度に向けたPTA役員の募集が始まり、その時に当時役員をしていたママ友さんから声をかけられ、説明会があるから覗いてみてと言われたので行ってみたのが、そもそもの発端でした。

説明会では役員の仕事は「月に1回の役員会に出席し、運動会等の学校行事のお手伝い、近隣の学校や地域の方々との交流があり、かけがえのない貴重な経験を積むことができます」とのお話しがありました。

自分の地元でもなく結婚を機に転居してきたエリアなので、地域への愛着も強い方ではなく、フルタイム勤務だから実行委員会のように平日の昼とか夜に集うのは難しいし、ポイント制を導入しているPTAなので、卒業するまでに児童1人に対して2ポイント(最低でも1ポイント)取得する必要があるため、面倒くさいけど末っ子が入学するタイミングで任期2年の役員になれば、在校中の我が子3人分におのおの2ポイントが与えられるということで、引き受ける心づもりをしていたわけです。

だから「役員はやるけれど、できるだけ稼働時間が少なめな担当がいい!」と思って、会計を選んだのですが、会計業務以外にも学校行事のお手伝いもやるのです?という展開でして…

いやー、想定外でした。長女がコロナ禍で入学したので、イベントもそんなになかったし、子ども達の情操教育的なイベントとか、広報的な担当はそれぞれ実行委員が活躍されるだけなのかと思ってたし、役員の中でも実行委員のサポート的な役割分担決めがあったから、会計なんて本当に金銭出納と管理だけだと思っていたのに、子供たちのための校外イベントとか校内イベントとか、バンバンお声がかかるのです。

PTA役員の中でも会計は数字に強い人じゃないとダメなの?

会計業務が出来る人は数字に強くないとダメなのかなって思うじゃないですか。実のところ、私は数字にあまり強くありません。投資をやっていたり、仕事で経理業務も兼任しているし、何十年も前に日商簿記3級を取得するというところまではやりましたが、暗算とか割合なんかの%計算は本当に苦手です。計算機とエクセルで何とかなるじゃんと逃げるタイプです。「この割合がどうやって影響するか」みたいな難しい分析もできないし、そういった文章を読むのも苦手です。

けれど、出て行くお金と入ってくるお金の記録とか、元々あったお金が最終的にどうやって増えたか(減ったか)ぐらいはできます。でも、家計簿は続かないからつけてないし、お金の使い方もザックリです。「マイナスにならなければいい」という思考の持ち主です。それでも、役員で会計のお仕事を担当したいなと思ったのは、前年度のPTA決算書面で繰越金の額があまりにも大きすぎて、「こんなに多くて大丈夫!?」と心配になったことがキッカケです。

PTA役員になる前から思っていた疑問点

PTA関連でニュースになりやすいのが巨額の繰越金を横領した事案です。PTA関連に限らず、労働組合やマンション管理組合などの非営利組織では、ちょくちょく経理担当者による横領事件が起きたりします。ずさんな管理が原因とも言えるし、担当者のモラル低下が原因に繋がっていると思いますが、子供の学校のPTAにおける繰越金がここ数年、何百万も繰り越され続けていることを疑問に思っており、コロナ禍で予算消化できず会費徴収を続けた結果なのかと思っていましたが、決算書面もデータ配信だったためコロナ禍前のデータが残っておらずフツーの会員でしかない私には繰越金の流れが、さっぱりつかめないのがモヤモヤしていました。

PTA上部団体の日Pとか市Pのガイドラインを検索してみたところ、許容される繰越金のレベルは数十万だとか。出来る限り、その年度内で徴収した会費で運営し、繰越金を出さないようにするのが良いとされているようでした。

子供が保育園に通っていた時の保護者会での話になりますが、繰越金をゼロにするのも中々大変な作業でしたので、組織が解散にならない限りはゼロを目指すのではなく、なるべく少額の範囲に抑えるべきだと思います。多額の繰越金が無ければ横領されるような懸念もありません。

また、役員経験のある保護者さんたち数名から「会議費といいながら、役員の集まりの飲食代に使われている」というような話も聞きました。このご時世にPTA会費を飲食に使っているだなんて耳を疑いました。

確かに役員募集の際の説明会でもペットボトルのお茶を紙コップに注いで配布されましたし、現役員さんたちにとってそのあたりが、なぁなぁなのかなと。

自分が会計担当になってみたら、その辺の懸念事項に触れることも出来るし、役割と問題解決の一挙両得が出来そうだと思い始めたのです。

PTAの役員をやることになりました。その②

4月の第3土曜日の午前9時から、学校にて第1回目のPTA会議が行われました。学校の門の名前すらうる覚えだったので、校舎に入るところから苦戦する始末。現在、新校舎建て替え工事中だということもあり、旧校舎と新校舎の配置状況からつまづくありさま。おかげで、会議開始時刻から5分の遅刻でした。

(前回はコチラ)

PTA役員になってみたけど、やっぱり何するか掴めない…

既に新旧の役員さんたちが着席されており、学校側PTAとして教頭先生と教務主任の先生が出席されています。学校側の役職だってそもそも分かっていない私ですが、教務主任さんは会社でいうところの専務みたいなポジションでしょうか?

校長先生は別件対応のため欠席で、保護者代表のPTA会長も外せない用事とかで欠席でした。前日のLINEでは「明日、第1回目なのにごめんなさい~」というフワフワっとしたメッセージが届いていました。本当に「できることから」が色濃く出てるなって思いました。

昭和女子な私からすると「初回なのに、会長も校長も不在って何??」でしたが。いまは令和だし風の時代だし、このくらいで行くのが普通なのでしょう。

着席された皆さんは、胸元に名前を自分で書いたシールを貼っていました。開会の挨拶があり、今日の各事項の担当確認があったあと、会長挨拶とか校長挨拶とか議事次第に記載されていましたが、議事次第も前日グループLINEで共有されていたPDFを参照するということで、スマホ操作しつつ話を聞きつつという感じで、ぜんぜん集中できなかったです。

そもそも、PTAのグループLINEが役員会・運営委員会・会計…といくつも立ち上がり、何度グループに招待されて自己紹介したことか。そして、役員会とか運営委員会の流れという動きですら把握できてないのに、当然のように会話が進められていくのです。あっちこっちで。それだけ盛んなやり取りがあっても、初参加者にしたらザワつくだけで、何も印象に残らず。結局、PTA役員になってみたけど、担当の仕事って何なのかよくわからないまま会議は進んで行きました。

PTAの会議って何時間かかるの?

午前9時から始まって、一時間後には各実行委員会の委員長らからの報告とご挨拶が終わりました。今日は会計監査が実施される予定になっていたので、PTA副会長と学校側代表の挨拶も終わり各実行委員からの報告も済んだので、いよいよ自分が担当することになった会計引継ぎ時間かなと思いきや?各実行委員会の委員長さんらが退室された後、今度はわたしたち役員だけの役員会が始まるとかで…

「さっぱりわからない」

と、私の中の福山雅治演じるガリレオの湯川教授がつぶやきましたよ。

仕事でもプライベートでも数々の会議に参加してきましたが、こんなに初参加の人を置き去りにするケースは初めてでした。共働き世帯がほとんどだというのに、この進行は無いだろうと、上唇ぐらいまで出かかりました。

事前に議事次第をこれまたグループLINEにて共有しているとかで、ここでもスマホ片手に会議です。ペーパレスで良いのですが、資料が紙で必要なケースなんじゃないかなと。予算案とか決算資料と、役員の役割分担決めに関しては資料を紙で用意してくれてましたが。

当該年度の予算案、新役員・2年目役員での役割分担、近々行われる運動会のボランティア関連についてなどが議題にあがってました。来年、自分たちが2年目に突入したときは、前年度の振り返りを伝えることと、今年度のおおまかに立てられた計画について説明することは大切だという、この所感を忘れないでおこうと思います。

午前10時から始まった役員会は30分程で終了しましたが、その後会計担当および会計サポート担当と現会計担当が残り、ざっと業務内容の説明を受けました。現会計担当はお一人で全てを管理してきた前年でしたが、新年度からは会計担当のほかに会計サポート担当を複数名置くことになり、新体制が始まるため、1人でやっていたことを、どうやって分散させるかという話がフワフワっと持ち上がって、とりあえず前年決算が終わるまでは、現会計担当の一人体制をキープするということで、6月ぐらいまでは特にやることが無さそうです。

午前11時過ぎには、会計監査チームの監査も終わり新役員・2年目役員全員で校舎内の一角でPTA広報用の集合写真を撮って解散となりました。諸々終えて帰宅したのは正午前です。

PTA役員になって現時点までで、わかったこと

役員になることが確定したのが、今年の1月下旬でした。在校生がいる保護者だからなのか、翌2月には役員グループLINEへの招待がありました。そして、そのグループLINE上で、現役員(2年目になる方々)と新役員の自己紹介コメントを書き込みました。この時点で、窓口になっていた役員さんとしか面識がない中で、自己紹介スタートです。何日かかけてそれぞれの自己紹介が済むや否や、「今後予定しているミーティングはコチラ」なるご案内分が箇条書きに発表されました。

3/○ 学校校内イベントボランティア

3/○ 運営委員会、新旧役員会

3/○ 委員長決め

などなど。え??新役員の仕事始まりって4月じゃないの??という疑問を浮かべている間もなく、それぞれの日程が近づいてくると、出欠確認のスケジュールアンケートが流れてきて、そして当日を迎え、また日程がくると出欠確認→当日。。。

ナニコレ?

「参加できる時だけで大丈夫ですから~」と言われたものの、新旧役員会とか顔合わせやら引継ぎやらがあって、結構大事だと思うけど。その日は息子の卒園式になっていたため欠席するしかなく。同じく卒園児ママだったママ友も、このたび一緒に役員をやることになったから、二人で「不参加でいいのかな???」と首をかしげてしまいました。仕方ないけれど…

その時の委員会・役員会の「運営委員会だより」なるものが後日、全会員宛に配信され、役員として確定している私たちにとって別途その日の会議内容が載った議事録も追ってグループLINE上で掲載されていましたが、データにしろ紙にしろ興味や関心がないと全然目にとまらないし、記憶に残らないですよね。

会議の議題は分かったけれど、結局知る必要がある部分に関しては何も知ることができず日々が過ぎて行きました。現役員さんからしてみたら、自分たちが抱える問題や、すべきことが最優先事項だと思うので、新役員が持つ認識の度合いがいかほどか?ということはあまり、重要視されないのでしょう。

結構大事だと思うのですけれどね、新入社員のスキルを把握しておくとか、知識のすりあわせをするとか、会社だとフツーのことだけどPTAは色んな方々の集まりだから、自分が普通だと思っていることを当然としては、いけないのだということだけ把握しました。

フルタイムワーママが難関資格にチャレンジした結果(2)

懲りもせず3回も受験した社労士試験について備忘録を兼ねて綴っています。働きながら子育てしながら加齢と闘いながらも合格されたワーママの方々には尊敬と敬意の思いでいっぱいです。本当に素晴らしい!社労士としてご活躍が期待されるだけでなく、この難関試験を苛酷な環境下で乗り越えた才能と根性が、この国を動かすほどの逸材だと思えてなりません。

さて、前回の続きとなりますが、令和2年・令和3年・令和4年と3回の社労士試験を受験に向き合ってきた自分の振り返りを進めていきたいと思います。

 

ワーママが独学を選んだ時の勉強方法と身につけたスキルとは?

資格試験には通学するのが一番の近道です。しかも受験するのは難易度の高い社労士試験です。20代の独身であっても合格が難しい資格試験と言われているのに、既婚・子ども3人(いずれも幼児)・フルタイム正社員という状況下で通学など出来る訳がない。金銭的な都合よりも時間的な都合も大きかったし、そもそも通学となると新しい環境に立ち向かうことになるなんて…

めんどくさい(キッパリ)

育児にはまだまだ母親が表立って関わらなくてはならない場面が多数あります。子どもが3人いると、それぞれのクラスごとの保護者や先生との関わりがあったり、職場では仕事関係の関わりも。HSP気質な面がある私としては、通学で新たに人間関係が構築されるのが、勉強よりしんどいなって。ならばweb講義という通信学習も考えましたが、そもそも講義を見るまとまった時間(動画を見る・DVDを観賞するなど)がありません。その原因としては、自宅内に勉強できる部屋および居場所がない。スマホ眺めているだけで邪魔される。深夜は疲労困憊で起きていられず、早朝は私より早く家を出る夫の支度時間とかぶるため午前3時ぐらいに起きないと時間の確保ができない。

私と同じ状況かどうか不明ですが、世のワーママたちは基本的に時間に追われています。通学を選ぶよりも、独学で進められる方が多いのではないでしょうか?ワーママだから必ず独学でということではありませんが、合格していない私が言うのもなんですけれど、資格試験にチャレンジしてみて身につけたことは「時間の断捨離」です。資格試験に向けての勉強時間の確保をするために「時間がない!何もできない!」と言っていたのは戯れ言だったことが判明。

じつは、10年以上前も社労士試験を受験したことがあって、その当時は独身で一人暮らしをしており、仕事にも慣れた頃だったのでユーキャンの通信講座で頑張っていたのですが、いままで通信教育できちんと課題を提出できた試しがなく、今度こそは課題を提出するぞ!!と合格への情熱ではなく課題提出へ燃えていたため、全課題提出は達成できたのですが、それで燃え尽きたという過去がありました。あんなに自由時間で溢れていたのに、課題提出というのが本当に大変だったという苦い経験から、参考書と過去問をみっちりやるというスタイルが一番いまの状況に良いと思い、TACのみんながほしかったシリーズテキストと同じくTACの過去問10年分(全4冊)を買い求め、それらを高速回転する学習方法にしました。結果としては、量・時間ともに適量でした。その分量であれば、3回目の試験で合格できたハズなのに愚かな私は自分の首をしめるようなことをしてしまったのです。

 

歴代試験結果をご覧いただきます!

社労士試験は選択式と択一式からなる試験です。試験は1日がかりで毎年8月の暑い夏の日に実施されます。午前中に80分間(1時間20分)の選択式試験が行われ、お昼休憩(正味50分ほど)を挟んで午後は210分間(3時間半)の択一式試験が行われます。普段、デスクワークですが1日中こんなに緊張しながら座っていることなんてありません。試験受け続ける体力だけでなく、本番当日を迎え受け終わるまでの体調管理が試験よりも難しいかもしれません。

○選択式8科目…各科目5問ずつ出題で合計40問の内、全科目3点以上かつ25~28点以上(救済措置が取られて3点未満が許される科目がある場合もありますが稀です)

      ⑴労基法・安衛法 ⑵労災 ⑶雇用 ⑷労働一般 ⑸社保一般 ⑹健保 ⑺厚年 ⑻国年   合計

令和2年     2点    3点  5点   0点     4点   0点  4点  0点   18点 

令和3年     3点    5点  4点   0点     3点   4点  2点  2点   23点 

令和4年     3点    3点  3点   4点     4点   4点  5点  2点   28点  

 

○択一式7科目…各科目10問ずつ出題で合計70問の内、全科目4点以上かつ44~46点以上(こちらにも救済措置があります)

      ⑴労基法・安衛法 ⑵労災・徴収 ⑶雇用・徴収 ⑷労働一般・社保一般 ⑸健保 ⑹厚年 ⑺国年   合計

令和2年     2点      2点    2点      5点       1点  3点  4点   19点   

令和3年     6点      5点    3点      4点       5点  5点  5点   33点

令和4年     2点      5点    5点      6点       5点  6点  4点   33点 

 

ちなみに令和4年度の正確な合格点の発表が厚労省より出されていましたが、それによると選択式は各科目3点以上かつ27点以上で択一式は各科目4点以上かつ44点以上。さらにこの年は救済がありませんでした。受験者数40,633人中、合格者数2,134人だそうですから、合格率は5.3%だったようです。

あれだけ頑張ったのに前年とかわらない合計点。。。選択式も国保の出題されて迷ってはいけないところでミスって3点未満。トータルの合計点が合格点を上回っていても、各科目の基準点が1科目でも割れていれば不合格となるのが、この試験の恐ろしいところです。不得意な科目である健保に直前期で時間をかけすぎて前半の労基・安衛法とか意味分からない得点をたたき出していましたし。。。なんかもう肩を落とすってこうゆうポーズかっていうくらい、帰路でへたりこんでいた私が思い出されます。

 

それでも、SNSなどで通学しながら受験された方の結果発表をチェックしていたら、私よりも低い人がいたりしたので、自分のやり方が必ずしも間違っていなかったのかなと。そういった淡い思いが拭えずにいるため、再チャレンジを諦めきれないのがこの試験の怖いところでもあります。令和4年はコロナが猛威を振るい、保育園や小学校が休園・休校になり自宅保育が何度も続き思うように勉強できなかったことや、2月に実父を亡くし心理的なダメージから回復されていない部分があり、本調子ではない中でもやりきった部分があったので、かなり燃え尽きた感がありました。

 

独学で気をつけたい3つのこと

独学で一番困るといえば分からない箇所についてどう対処していけばいいのかということではないでしょうか。通学や通信学習をしていないため、自分のつまづきは自分で解消するしかありません。これは社労士試験だけではなく学校の定期テストにしても、ほかの資格試験にしても同じことだと思います。分からないことを分類することが既に身についていればまだしも、勉強することが久しぶりであれば、とにかく何もかもが『わからない』だらけです。

  • 馴染みのない言葉や知識としての理解力が足らないから分からないのか
  • 理解できるようになったけど問題の解き方のコツが分からないのか
  • 自分が何が「どのように」分かってないのかが分からないのか

などなど…

いまはネットで簡単に検索が出来ます。でも、「どのような言葉で自分が納得できる解が導けるのか」ということがそもそも分からないと、ただのネットサーフィンで貴重な時間が奪われます。そうなると、今度は手持ちのテキストよりも簡単な言葉で書かれている(と見える)新しいテキストや攻略本に手を出すことになりますが、これがいわゆる今回の私の大失敗でした。

コツコツと勉強リズムが整ってくると、当然マンネリが訪れます。短期決戦ではなく長期戦でしかチャレンジ出来ない身ですから、だらける時期が必ずあります。日頃の疲れや体調不良だけじゃなく、家族の体調不良も自分ごととして降りかかってきます。私が受験勉強に励みだした頃と同時期に全世界を巻き込んだ新型コロナが到来しました。ただでさえ体調不良は一大事なのに、その上だれも予想が出来ない事態が世界中で巻き起こったのです。マンネリどころか、一寸先は闇すぎて、手足が出せない生活が始まりました。勉強の不安と生活の不安と、いままでに経験したことのない不安に飲み込まれ、気分転換を図らないとメンタルが崩壊しそうな中での勉強。遅々として飲み込めない試験問題への壁が一層高く感じられた私は、分かりやすさを求めて次から次に新しいテキストや攻略本を買い漁りました。

結果として、膨大な知識のスクラップが増え、理解どころか記憶も定着しないまま2回目の試験本番を迎え撃沈したのです。

社労士試験は出題範囲が広いだけでなく、つぎはぎだらけの制度改正が毎年のように行われます。年金問題や少子高齢化・人口減少などなど、世間が注目する事柄がひしめいているため、ヤマかけすることもできません。勉強に関する知識だけじゃなく、出題傾向についても、ただ過去問をやり遂げればいいのとは訳が違いました。そのことに気づいたのも後になってから。まさに「独学あるある」のオンパレードです。色んなところから情報を集めようと、有名講師のツイッターや厚労省のメルマガなど、利用できるもの全てに手を出したのも仇となりました。

また、試験本番後にやってしまったものとして、合格の手応えがないと新しい勉強方法を取り入れる必要があると判断し、いままでやってきたこととは全く別の方法を取り入れようとします。私が取り入れたのは京大式カードやカラーペンを駆使したメモリーツリーや大量に付箋をはって視覚に訴える方法etc…

新しいことは新鮮で気分転換にもなります。けれども、慣れるためにも時間が必要とされ、手っ取り早く済ませようと思ったハズが、結局いま何がしたかったのか分からなくなったり、その勉強法に違和感を覚えたり。いまどきの勉強法だと手書きだけではなく、アプリもあります。webでおすすめになっていたアプリも手をつけましたが、使い方をマスターするだけでストレスになり、結局無駄骨に。デジタルネイティブ世代では無いし、その世代であっても志望校に合格するタイプの若者達はメリハリをつけた使い方を徹底しているとか。学習アプリを起動したはずが、結果的にはネットサーフィンに時間をついやし、購入していたKindleのマンガ本を熟読という横道に逸れまくりというザンネンなことに。

  1. テキストは基礎的な初めの1つに絞る
  2. 最初に買った問題集の正答および解説が出来るまで他に手をださない
  3. 試験本番と同じ筆記用具と1種類の付箋が一番の勉強スタイル

どんなに歳をとっていたとしても、シンプルなものほど記憶に残りやすいし覚えやすい。色んな色やノート類(パソコンのメモアプリ含む)を駆使できるようになったとしても、合格点に及ぶにはしつこいほどの繰り返し以外ないということを約3年という時間をかけて立証した次第です。

 

次回、この試験にチャレンジするのは来年以降になると思いますが、その際は余計なことはせず、不便で何もない時代の人でも受かることが出来るようなシンプルな方法だけでチャレンジしようと思っています。

 

フルタイムワーママが難関資格にチャレンジした結果(1)

7歳・5歳・3歳の子どもたちを共働きで世話しつつ、通勤時間90分で9時半から17時半までのフルタイムワーママが合格率1ケタの難関資格に約3年(2019年11月~2022年8月まで2年9ヶ月)かけて独学でチャレンジし続けた結果は不合格でした。

いやー、疲れました。本当に。あそこまでガッツリ勉強したのは人生初です。

今回はチャレンジしつづけた3年間を振り返ってみたいと思います。

社労士試験に受かるために何時間勉強すれば合格できるか

社労士試験に合格するには平均700時間以上必要であるということでした。ただでさえ自分の時間なんて無に等しい子育て期間なのに700時間?え??7時間でもキツイのに。そもそも朝までがっつり7時間も睡眠時間とれたことない環境で、どうやって700時間も捻出できるのだろうか?

始める前からスタート切れないって。。。

それなのに、チャレンジしようとしてることが無謀すぎて。。。

初回の年は1年目といっても2019年11月からスタートし2020年8月の試験を受けたので1年もなかったですが、300時間程は捻出して勉強時間にあてました。と言ってもその300時間は「勉強」と言えないレベルでした。1回目の受験は勉強するための時間的節約と癖付けのために終わった気がします。2年目になると、300時間はこうすれば作れるということが分かったので、試験が終わったばかりの2020年9月から翌年の本番まで1年がかりで勉強計画を立てました。最終的に3回の受験を終えて勉強した総トータル時間は1558時間です。このことからすると700時間以上かければ合格できるという「時間だけ」にこだわった勉強では合格できなかったという検証ができました。700時間以内で合格される方も数多くいらっしゃったでしょうし、700時間ぐらいで合格された方もいるでしょう。ただ、普通に考えれば無謀なんだとすぐ判断できてチャレンジするのも無駄なぐらいだって分からない時点で「不合格」な私なんだと思います。

が・・・

これだけ世の中が何でも簡単に出来たりするようになってくると、脳内が浮つくというか?それだけではなく、40代半ばを過ぎ社会人経験もだいぶ重ねてきた自分への妙な自信があふれ出たというか?赤ちゃんだった3人の子ども達が、寝んねしているだけだったのに、離乳食から固形物を食べられるようになったり、ハイハイから捕まり立ちして歩けるようになったり・・・なんかエコー画像でソラ豆みたいな形でしかたなかった存在がこんなにも多くを身につけ結果を出している姿を日々見せつけられると

”つかれた。1度でいいから朝まで起こされずに寝てみたい。”

などとばかり言っているのが情けなくなってきて。親になったのに、こんなヘボい背中を見せてたらダメ!私だって出来るんだ!!ということを証明したくなったのです。

勉強時間を捻出するために、主に子どもから離れていられる時間を総ざらいしました。まずは平日の行き帰りの通勤時間内と昼休み。そして仕事中ではあったものの、人事と総務と経理を担っているので業務の合間にちょこちょこと。土日祝日は平日よりハードなので、末っ子のお昼寝タイムか深夜もしくは早朝に。それらを合算すると週あたり15時間ぐらいは確保できることが判明。その時間を下回らないように勉強管理アプリ「Studyplus」をダウンロードして同じ資格取得に励む方々と相互フォローさせて頂きながら、勉強時間をキープするようにクセをつけましたが、正直なところ時間数で合格できるかどうかの目標を持つのはオススメしません。

まず勉強を始めたばかりの頃に過去問を1年分解いてみて、勉強期間が90日を過ぎたあたりで再度同じ過去問を解いてみた時の手応えから、勉強の進め方についてのPDCA【Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)】を何度も修正したほうが、勉強時間に固執して貴重な時間を失うよりも、よっぽど実りある結果が出せます。2時間といっても、ワーママが2時間をまとめて取ることがそもそも努力のいることです。時間を捻出するだけ、すでに試行錯誤しているわけですから、やっと勉強時間を確保したとしても疲れが出て集中できないこともしばしば。

朝の通勤時間は、保育園に子ども達を送り届けた後の疲労感でいっぱいですし、帰宅時の通勤時間は日中の業務からくる疲れと家で待ち受ける家事&育児に余力を割かなくてはならないため、これまた集中力が続きません。“時間”という量ではなく”質”で理解を深めていく工夫をしたほうが非常に効率的です。スマホアプリで勉強時間を共有するStudyPlusというアプリを使って、同じ資格試験を目指す方々と相互フォローさせて頂いていましたが、「1週間でこんなに沢山勉強時間を割いている人がいるのか」という羨望と嫉妬で、最終的に時間ばかり気を取られてしまったのは2回目の受験後の反省でした。3回目の受験後は「あんなに時間を割いたのに合格点が取れないなんて」と試験会場を去るときに本気で泣きました。