お金持ちの真似をしたら本当にお金持ちになれるのか?

日本におけるお金持ち、いわゆる「富裕層」というのは金融資産が1億円以上からということで、5億円以上からが「超富裕層」と定義されているのはよく聞くところです。

男性であろうと女性であろうと1億円以上の金融資産を持っていれば富裕層に入ることができるのです。

ちなみに、金融資産だけをみるというのがポイントで、1億円の中に含まれる資産は、現預金や株式・投資信託をこの場合の金融資産とするので不動産などの物件や貴金属などの宝石やらは含まれないことになります。

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私の身近にいるお金持ちの特徴

お金持ちは高級住宅街や海外など、自分の生活圏以外のところに生息してるんだろうと若い頃は思っていましたが、意外な程身近にいたりするもので、この「富裕層の定義」上であれば、身内や職場に何人もいることになります。

一般的にお金持ちのイメージは高級ブランド品を身につけ、贅沢な食事を好み、自宅も広々としたモデルルームでしか見たことないクオリティのお部屋に住んでいるという感じでしょうか。

SNSでの「お金稼いでます!」的な画像も大体このあたりの要素をふんだんに盛り込んでいるものばかりです。

でも、実際のお金持ちとは質素な装いで慎ましやかにくらしているということも良く聞いていました。成金ではなく、先祖代々受け継いできた資産家しかり、FIREで若くしてリタイアする若者しかり。

そして、私が知るお金持ちも皆、外からみるととてもじゃないけれどお金持ちだとは思わない身なりや習慣の人ばかりです。

ちなみに、私が知るお金持ちというのは自分の親・義両親という身内から始まり、職場にいる上司達のことを指します。

上司は弁護士です。私は4名の弁護士の元で働く法律事務員をしています。

昨今、弁護士と言えど収入面で苦労されるケースが多く、難関資格を手にしても弁護士としての道を選ばない方々もいるようですが、私の職場の弁護士たちは推定年収で言ったら2000万円以上であろう方々ばかりです。

ただ、その収入は士業としてだけではなく不動産投資や、そもそも家柄が良いということもありますが…。

職場は都内にあり高級住宅街もすぐそばなので通行人が、お金持ちというエリアです。場所が違えばきっと、「この人たちがお金持ちなの??」というぐらい普通のファッションや電動自転車を乗りこなして、近隣の学校や習い事へ送り迎えする姿をみかけると、自分の自宅周辺と何ら変わらない光景でもあります。

お金持ちの真似をすればお金持ちになれる真偽の程は?

1年を通して雑誌や書籍やweb記事には「お金持ちがやっている○○」みたいな話題をよく見かけます。風水的なものから、思考や習慣などなど…

「こんなに色んなことを取り入れてたら、お金なんて貯まらないんじゃない?」

きっとマネーリテラシーに強い方であれば、このようにあっさりと見抜いてしまうことでしょう。

お金持ちになりたかったら、お金持ちの真似をすればいい。それってとてもシンプルな考え方なのですが、20代~30代前半にかけての私はそれを実践してお金を増やすどころか、貯金が貯まってもすぐ取り崩す、もしくは貯まらない、挙げ句にクレカを多用しすぎて支払遅延や、キャッシングまで手を出した過去があります。

いずれも独身時代のことですけれど^^;

玉の輿なんて不自由だし、そのパートナーに万が一のことがあったり、何もなかったりしても縁を切られてしまったらそれまでじゃない?と思っていたので、自分自身がいかにお金持ちになるかだけを研究し、実践していたので元も子もないのですが。

一般的なお金持ちのイメージと同じく「お金持ちになるには行為(とでも言います)」は、本当のお金持ちはあまりやってないことばかりだったことを後になって気づきました。

ちなみに、「お金持ちになるには行為」でやったことと言えば、

  • お金持ちが出没しそうなエリア(港区、目黒区、世田谷区etc界隈)に行く
  • 高級ホテルのラウンジで過ごす
  • お財布(長財布)を寅の日に買い替える
  • 上質なモノを愛用する
  • 明るい色の服装やメイクにする etc…

他にも吉方位へ行くとか金運パワースポットを巡るとか。

いま思い返してみても、お恥ずかしい黒歴史。そんなことに時間とお金を費やしていたらお金が出ていくだけです。考えればわかることなのでしょうが、頭の中はフワフワしていましたから書かれていたことを素直に行動していれば、必ずお金持ちになれると信じて疑いませんでした。

“お金持ちの真似をしてもお金持ちになれなかった”

というのが、当時の私が検証した結果でした。

 

お金をかけなくても富裕層になれた究極の行動

記事や書籍で取り上げたことをして、実際にお金持ちになった方ももちろんいるのでしょうが、私の場合はお金持ちの真似でお金が増えるどころか、一向にお金持ちに近づくことは出来ませんでした。

お金持ちになることを夢見て、昔からありとあらゆる自己啓発系の書籍やオフ会やらに参加してみましたが、交際費ばかり支出してリターンは、にぎやかで楽しいひとときぐらいでした。

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“もうこれ以上、お金を費やしたくない…”

その時の私の正直な思いです。

この頃は投資もしていませんでした。投資するほどのまとまったお金もなかったからですが、とにかく収入は全て交際費や自己投資と称した自分磨きのための費用に費やしている生活でした。

都内に実家がありましたが、不便だったこともあり社会人になった20代の頃から一人暮らしをしていました。自分の生活がかかっているので、これ以上の出費を続けることも難しいし、独身のままかもしれない不安もあったので貯金額を増やさないといけないという危機感があったのです。

まずは、現状把握から手を付けました。貯金額・手取り月収・月間の支出額について、これらを書き出して自分の現状を見つめました。この時、すでに30代前半。

一緒に夜な夜な遊び回ってた地元の友達も、職場の友達も家庭を持ったりキャリアを重ねて仕事に励んでいる人たちばかり。置いてけぼりにされた気分でした。

その当時、私は東京ドームへ徒歩で10分たらずのエリアで一人暮らしをしていました。昔からの高級住宅エリアでもあり、私が住むマンションも新築で入ったところだったので、かなり富裕層オーラがあったと思います。

にもかかわらず、部屋の中は20代前半からずっと使っていた廃れた家具や、日用品で溢れていました。汚部屋ではないものの、魅力的とは言いがたく、SNS上で見栄えするような部屋ではありませんでした。

“もうお金は使わない!”そう決断したばかりだった私は、とにかく部屋の中をシンプルにしようと思い、無駄なもの使わないものを徹底的に処分することにしました。

毎日、帰宅してからは部屋中のものを取り出し、処分しということを1ヶ月にわたって行いました。

片付けた場所は綺麗に掃除して、新築で入居した当時のピカピカな状態を取戻したのです。

気がつけば、その1ヶ月は誰と会うこともなく何の予定も入れていない日々を送っていました。すると、次の給料日前までに銀行残高が予想以上に残っていました。

この1ヶ月をきっかけにして、お金持ちを真似するやり方から、掃除と片付けをしつつ、先取り貯金も始めてみることにしました。

2年後、私の貯金は200万円を超えていました。

その後の効果…

ちなみに、金運UPの代表とも言える“トイレのそうじ”もやりました。毎晩、お風呂に入る前に素手でブラシとトイレそうじシートでピカピカにしていました。毎日やっているので、汚れがヒドくなることは無く、自慢のトイレになっていました。

お金持ちの身なりを真似たり、お金持ちが集まるエリアに出かけたりするのは、確かに上向きな気分にさせてくれます。ただし、刷り込まれたお金持ちというイメージを真似るといつまで経ってもお金持ちにはなれません。

お金持ちの家には無駄なモノが無く、お金を持って無さそうな人の家はモノが溢れているというのは、お掃除やお片付け関連の記事によく書かれています。

シンプルな部屋と同様に、惑わされない自分軸がしっかりしているからこそ、お金や時間の無駄使いをせず、着々とお金が貯まっていくもののように思います。

貯金がなかったとしても掃除や片付けであれば、今すぐ取りかかれます。出来ることをせず、ムリして背伸びした生活を送ることは現状打破以下のことを招く場合もあります。(債務整理をする方々にありがちな派手な生活に近いので)

この時に始めた片付けをきっかけに、その後の私は貯金が自然に増えていき、結婚する際には貯金額が250万円ほどになりました。30代半ばで、この貯金額は少ないと思いますが、それまでに新車を購入したり1年間ワーホリで海外生活を満喫したり、そしてお金持ちになるための活動にいそしんでいたりしたので、浪費家からするとそこそこ貯められたと思います。

ちなみに、キャッシングに手をだして膨らませた借入は職場で培った知識を駆使して「金銭消費貸借契約書」を作成して実父と契約し一括返済しました。その後、父に返済していたので、富裕層に入る親とは言えど肩代わりしてもらった行為は、この時のことだけです。

倹約家な主人との結婚生活も昨年10周年を迎え3人の子供に恵まれ、現在の職場でもある法律事務所での勤務も15年以上過ぎました。

現在の資産は世帯の預貯金と私が個人で運用している個別株式を合わせると1億とちょっとぐらいになります。きっかけは部屋を整えただけです。

ここまで資産を増やせたのであれば、是非とも大掃除の前倒しをする意味でも、いますぐに目に付くわずかな場所の片付けからだけでも始めることをオススメします。

※証拠画像がコチラ

 

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